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Third Weapon

またまた戦闘シーン入れれませんでした。

次こそいれます!


しかし、色々と展開が巻き起こります!


あと新キャラもでましたよ!


龍、助さん、翔夜はこの世界でどう生きていくのか!?


おりゃぁ!せいやっ!ふん!

バキッ ドンッ

キャッ!イヤッ!うがぉ!

「クッソ〜、ここから反撃するぞ〜」

「ふん、無駄無駄いくら足掻こうが最強我がコンボからは逃れられないのだよ」

「そんなことやってみないとわかんないよーだ」

「いくぞ!必殺ブリブリ連続X斬り!」

はぁ〜〜〜〜 ザンッ!

キャーーーーー!

KO!

Player 1. Win!!!!

「あー、また負けちゃった〜」

「俺が相手なら当然の結果だ」

「ねぇ〜!もう一回だけやろ!」

「ダメだ。」

「もう一回!もう一回もう一回もう一回もう一回もう一回もう一回ーーーー!」

「ダメだ。龍を起こすぞ」

「十分しただろう。それより今は深刻な状況なんだ。早急にこの状況を龍に説明せねばならんというのがわからんのか」

「もー、しょうがないな!まったく!」


バシャーーーン


「ぶぁぁ!!」

俺はまた水でたたき起こされたようだ。

服はもう、傘をささずに大雨の日に外を出歩いたあとのようだった。

「起きたねぇ〜」

笑うおかっぱチビと長髪で眼鏡が似合うでか男が見上げた目線の先にいた。

「お前らは、この起こし方しかできねーのか!!」

「だってぇ〜、楽じゃん?」

「びっくりすんだろ?アホか、あ?」

アホの頭に俺は手を当てると、必殺グリグリをお見舞してやった。

アホにはこれぐらいせねばわからんのだ。

アホに調教をしながら辺りを見回すとそこは二階にある助さんの部屋だった。

部屋には、フィギュア•テレビ•ゲーム•お菓子など子供に必要なものが沢山あった。

お菓子が散乱してるな。

ここでなんかしてたなこいつら…。

お菓子が散乱していること以外にもどこか違和感があった。

翔夜はこの直後、感謝の意味を込めてなのかチョコを渡してきた。

多分、助さんの家の物だろうがな…。

さて、次は助さんだ。

翔夜を止めなかったのは助さんの責任でもあるからなぁ〜。

俺は指の関節をコキコキと鳴らすと次に首もコキコキと鳴らしながら助さんのほうへスタスタと歩み寄った。

歩み寄ったがしかし、助さんの表情は真剣でとてもふざけているような感じは全くなかった。

俺は少し驚いて後ろに一歩下がった。

「どうやら、くだらない事で時間を潰している暇はなさそうだな」

俺は両手をあげ、首を振ってそう言った。

「さっきはいきなりで驚いたかもしれんが今は大丈夫だな」

「ああ。ところで、俺は何分程度寝ていたんだ?」

「三、四時間程度だ」

「そんなにか!?」

すぐに部屋の壁に吊るされている大きな時計を確認するともう八時をまわっていた。

時計を確認し、助さんの方を向くと彼は話を続けた。

「この世界が何なのかはっきりとはわかっていない。が、俺たちのいつもの街とは明らかに何かが違う事はわかるな?」

「えっ。何が違うんだ?」

「ふむ。分からんか…まあいい俺の家には必ず何かがいただろう?」

「え…あっ!マッシュ!マッシュがいな

い!」

さっきの違和感はこれか。

「小さなことかもしれんが、これは俺達にとって充分大きな違いだろ?」

た、確かに。

マッシュ…どこいったんだよ…。

マッシュはふわふわとしている犬で俺たちの仲間であり、助さんのペットでもあった。

マッシュがいなくなって一番悲しいのは助さん自身のはずなのに…。

さすがだな。

「そうだ。次に翔夜の話も聞いてくれ」

助さんに言われるがまま翔夜のほうをみるとレジ袋を構えていた。

「これ。後で食べよーね!」

「これさ!どこで買ってきたと思う?」

「スーパーか?」

「当ったり〜!まあ、正確に言えばパクってきたんだけどね」

「どーゆうことだ!?お前買ってきたって言ったろ!捕まるぞ!」

「だって、店員も客も、てゆーか人っ子一人いなかったんだもん!」

俺は、翔夜の言葉に耳を疑った。

「は?そんな分けないだろ?」

この街は、都会ってほどではないが人口一千万は余裕で超えている。

スーパーに一人もいないなんてそんなことあり得るわけがない。

第一にだ、田舎でもスーパーに店員は必ずいるだろ?たぶん…

「いや、あながち間違いではなさそうだぞ」

助さんは、話しながら窓のカーテンを開けた。

俺は、たった数メートルの距離を50メートル走のスタートダッシュのように必死で動き、走った。

本来そこに広がるのは、沢山の人•目的地に向かい走る車などが賑わっている光景のはずだった。

しかし、そこに広がっていたのはオレンジ色に染まった太陽が沈んでいくのが見えるだけだった。

「ま、まじかよ」

俺は腰を抜かしたかのように、床にへたり込んだ。

へたり込んだ俺に視線を合わせるように翔夜がしゃがんできた。

「で、どーすんの?」

翔夜は珍しく冷静だった。

「ど、どーするって…そんなの…わかんねーよ!」

そう、わかるわけがないのだ。

こんな訳の分からん世界…。


グーーー


そんな中、みんなのお腹は悲鳴をあげた。

少しのばかりの沈黙。

ここにいる全員が今、羞恥心に包まれているであろう。

「と、とりあえず飯にしよーぜ…」

「お、おう」

二人とも俺の判断に素直に従った。

まあ、当然だろう。

なんせ、みんな空腹なのだからな。

人間の欲望のうちの一つなのだ。

この食欲がなければもう人とは言えないだろう。

「翔夜。お前がさっき買ってきた、いや持ってきた物をテーブルの上にだせ」

「はーい」

翔夜は軽い返事をすると、真っ白なテーブルの上にパンを五つバラバラとレジ袋から取り出した。

うーん、どれにしよーか。

おっ!メロンパンだ!

俺はメロンパンを取ろうと手を伸ばした。

突如、黒い影が通ったと思うと目の前のメロンパンがなくなっていた。

し、翔夜か!!

「メロンパン〜♪」

鼻歌を歌いながら翔夜はメロンパンを持っていた。

メロンパン…

いいなぁ。

でも、翔夜は自分の好きな物を取られるとブチ切れるからな…

メロンパンを諦め他のパンにすることにした。

他のパンをもう一度一通り見てみる事にした。

さっきはメロンパンにだけ目がいって気がつかなかったが驚くべき事が判明した。

あ、あんぱんしか残って・・・ないだとぉ?!!

隣の席に座る助さんの方を見ると、カレーパンを片手にパソコンをじーっと見ていた。

おいおいおい、「どっちがいい?さあ、選べ」とか何とか聞いてくれたっていいじゃん!助さん!

はー、あんぱんか…と思いながら俺はあんぱんの袋を開けた。

袋を開け、嬉しそうにメロンパンを頬張る翔夜とじーっとパソコンを見ながらもカレーパンをもしゃもしゃと食べている助さんを横眼にあんぱんの一口目を食べた。

甘くて、美味しい。

あんぱん。

バカにしてたよ君のこと。

あんぱんの素晴らしさに俺はこの時気づいてしまった。

あんぱんの美味しさをもう一度堪能しようと大きく口を開け食べようとしたその時。

ピンポーン

インターホンが鳴った。

時刻はもう九時を回っていた。

郵便か?

もう、こんな夜中に誰…



「人ぉ?!」


俺達は階段を駆け降りた。

ハァハァ

一気に駆け降りたせいか呼吸が荒くなった。

深呼吸をとりあえずして心を落ち着かせた。

そして冷静に考え案を出した。

「俺が出る」

「なっ!何を言っている!危険だ!何がドアの向こう側にいるかまだわからんのだぞ!?」

「そ、そーだよぉ!危ないよぉ」

「心配するな。俺に任せとけ」

精一杯の笑顔を二人に見せた。

二人にはここまで世話になったからなその恩返しと言ってはなんだが何かしたかった。

ドアに向かってゆっくりと歩き始めると目的地に近づくに連れて心拍数が上がっていくのがわかった。

こんなにも心臓がはっきり動いていることを実感するのは何だか懐かしい感じがするな。

ピンポーン

再びインターホンが鳴った時、俺はドアのすぐ前まできていた。

ゆっくりと鍵を開け、勇気を振り絞ってドアを開けた。

ガチャ

「よぉ〜!久しぶりだな龍」

声で誰かはすぐに判断できた。

「おう!久しぶり!!一成!」

仲間だと分かった途端に嬉しさが込み上げてきて一成と強い握手と抱擁を交わした。

金城 一成 俺達の友達だ。

バスケ部のキャプテンをしていてスピードが持ち味でチームからの信頼も厚い人物だ。

勿論、友達としても同じように頼り甲斐のある良いやつだ。

「あれ?一成じゃん!わーい!」

後ろを振り向くとさっきまで助さんの後ろで怯えていた翔夜が一成目掛け飛んでいこうと発射の準備をしているのが見えた。

「今は、そんなことをしている時ではない!!」

「うぐぁ!ご、ごめんなさい…」

翔夜の頭にゲンコツが落ちた。

御愁傷様。

「一成。中に入れ。話があって来たんだろ?」

「ああ。その通りだ」

助さんは一成を家に招き入れた。

一成を中に入れると助さんは「ついて来い」とでも言う様に、一人でに二階へ向かった。

それに続き翔夜、一成もあとについていく。

俺もそのあとをついていった。

あ、そーいえば。

あんぱん、どこやったっけ?

俺は二階のお菓子だらけの部屋を散策した。

すると、お菓子と一緒に喰いさしのあんぱんが見つかった。

それを手に取り、みんなの方へ戻った。

もう既にさっきのテーブル囲み、会議を始めているようだった。

「さて、この世界について大体は理解しているかな?」

「いや、まだ分からないところの方が多い。教えてくれ。これは現実に起こっている事なのか?」

「ああ。それは確かだ。恐らくだが、俺はここに約一ヶ月ほど前からいる」

なっ!?どういうことだ?

あの日のテストからじゃないのか?

疑問が疑問を呼んだ。

「なあ!あの日のテスト!あの、黒色のシャーペン!あの時に俺達は何かされてこの世界に連れてこられたんじゃないのか!?」

俺は少し興奮気味に話してしまった。

ん?ああっ!!?

あー、良かったぁ。

完全に記憶が戻ったようだ。

「まあ、落ち着け。簡潔に俺が知っているこの世界について話そう。この世界は死界。俺達の学校が主に行っている。ここで死ぬとそのまま地獄へ直行。学校側が『リボルバー•アイ』の保有者を強制的に参加させている。って、ことぐらいだな」

すらすらと話が流れていくのでよくわからなかったが確かな事が一つ。

これは遊びじゃあないってことだ!!

「助さん!今の一成の話理解できた?」

「ああ、一応パソコンに全てメモしておいた」

「翔夜!全く理解出来ていなさそうだから今度簡単に説明してやろう」

「うん!一成何言ってるか全然わかんなかった!あはははは」

助さん・・・・大変だな。

今度なんか手伝ってやろう…。

いつもの笑顔だ。

翔夜を見てふとそう思った。

こんな状況なのによく笑えるな。

まあ、ほとんど理解していないからかもしれないがな…。

翔夜の笑顔でみんな少し笑えた。

このどこか、暖かい雰囲気。

この世界で。

いや、この死界でどれくらい永く続いてくれるだろうか。

永くは続かないだろうな…そんな、気がした。

ドン!

一成が机を叩き、その場にいる全員の注目を集めた。

「とにかくだ!これは遊びではない。生きるか死ぬか。生死がかかっているんだ!この死界で生き残るためには『リボルバー•アイ』を使えなければ難しい!だから、今からその訓練をします!」

おお!一成!さすがのリーダーシップをここで魅せるな!

しかし、今からか…

時刻は日付け変わる近くまできていた。

「えー!!今から〜?眠たいよぉ」

翔夜は眠たそうに目を擦っている。

助さんは、隠しながらあくびをしている。

二人共、確かに疲れたよな。

俺が眠っている間、二人はずっと死界について調べていたのだからな。

「一成。明日からでいいんじゃないか?二人共疲れてそうだしさ」

「駄目だ!!!急がなくては・・もう俺には時間がないんだ!!!!」

一成が怒鳴るように話した。

「ど、どうしたんだよ。いきなり」

「もう少しで生徒会の刺客として誰かが俺を追っ」



ドバァーーーーン!!!


一成の話を一気にかき消すように物凄い音が鳴った。

あまり聞き取れなかったが、生徒会の刺客と言ったか?

建物全体が揺れたかどうかはわからないがとにかくこの部屋は揺れた。

な、なんだ!?

黒い煙が階段の方からもくもくとしているのが見えた。

この下の階かっ!!

さっき言っていた生徒会の刺客なのか!?

くそっ!下はきっと燃えているな!

早く逃げなきゃ!

「おい!逃げるぞ!ぼー、っとしてるな!助さん、翔夜!」

一成が叫んだ。二人はまだこの状況に戸惑っている様子だった。

目がしっかりと開いていない。

心ここにあらずといった顔をしている。

くそがぁ!!

パン!パン!

二人の頬を思い切り一発ずつはたいた。

「痛っあぃ!」 「・・・・なっ!何を!」

「しっかりしろよ!!今、生きなきゃ何も始まんねーだろ!?何もわかんね〜まま終わって良いのかよ!」

今、ここで生徒会の刺客とかいうのに捕まったら…GAME OVERな気がした。

「お前等!逃げるぞ!!急げ!」

「ふん、分かっている!」

「うん!分かった!」

二人の目の色が変わった。

よかった。

いつものお前等に戻ったじゃないか。

「掴まれ!」

一成が手を差し伸べてきた。

この手を信じるしかないんだよな。

時間はない。

三人、一斉に迷い無く手を掴んだ。

仲間を信じて。

「「「OK!!!」」」

「よし!飛ぶぞ」

窓ガラスをぶち破り一成は俺等を掴んだまま飛んだ。

ガラスの破片が飛び散る。

その瞬間、俺は咄嗟に目を閉じた。

数秒後、目を開けてみると大きな黒い翼の上。

辺りを見回すとそこは大きな月と綺麗な星々が輝く夜空が広がっていた。

まさに漆黒と呼ぶにふさわしい黒一色の翼の上で俺達三人は度肝を抜かれていた。

今、飛んでるよな?え、ええええぇ〜!

「驚いた?まあ、そりゃそうだよな。これは俺の『リボルバー•アイ』の一つ。黒翼化だ。まあ、カラスみたいに変身するみたいな感じだ」

この声は?一成!!

まさか!!

黒い翼の持ち主の顔を確認してみると、カラスのような顔をしているが目が一成だった。

それを確認すると、何だか安心した。

つか、凄え!!マジで飛んでる!

「『リボルバー•アイ』っこんなの使えんの?!いいなぁ!いいなぁ!」

翔夜が激しく動いた。

一成が揺れる。

少し下を覗いてみると建物が米粒のように見えた。

それを見た後、翔夜を急いで落ち着かせた。

あー危ない、危ない。

こんなところから落ちたら命の保証はないだろうな。

「おかげで助かった。一成。感謝する」

「お・・・おう!」

一成は少し驚いていた。

助さんは感謝の言葉を放つとそのまま話を続けた。

照れ隠しだなこれは・・・。

翔夜が笑いをこらえているのに気がついた。

げんこつが飛んでこないということは気づかれていないのだろう。

「それで、これからどうするのだ?」

「お前等を安全な場所に降ろす」

そう言うと一成はゆっくりと高度を下げていった。

地面がどんどん近づいてくる。

いや、近づいているのは俺たちの方か。

パラシュートを使って地面に降りようとするのってこんな感じか?

とか、思いながら地上を見ていると大きな家の屋根上に着いた。

俺達を降ろすと同時に一成も人間の姿に戻った。

「俺の家だ。好きに使ってくれ。俺はこれから・・・・。いや、何でもない!後でセントピーヤ入りに行こ〜ぜ!なっ!」

セントピーヤとはこの街で一番賑わっている風呂屋である。

ここから歩いて二十分ぐらいのところにある。

一成はどこか思い詰めた表情をしていたが何も聞かなかった。

いや、聞けなかった。

屋根から元々置いてあったはしごを使って降り、家に入ろうと鍵を開け一成は後ろで待っていた俺達の方をクルッと向いた。

「セントピーヤで会おう!絶対行っとけよ!!必ず・・俺必ず生きて戻ってくるから!」

そう言い終えると右眼を一旦閉じて開き、黒翼化を発動すると黒い翼を羽ばたかせ夜空に消えていった。

「今。なんと・・・」

「セントピーヤ。行っとけって・・・・」

「生きて戻るからって・・・何だよそれ・・・・一成・・」

その時不意にポケットに柔らかい感触を感じた。

手に取り、見てみると小さくて潰れかけのあんぱんだった。

あの時咄嗟にポケットの中に入れたのか・・・。

俺はそれを地面に思いっきり叩きつけた。

『リボルバー•アイ』

『死界』

『金城一成』

『生徒会』

色々と新たな展開でしたがどうでしたか?


まだまだ、続きますんでよろしくお願いします!

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