Second Weapon
今回も、戦いはいれれませんでした。
残念ですが!三人の説明はみっちり書いたつもりです。
物語がだんだんと動きだします。
三人のストーリーはどうなっていくのか?
「ど・・こだ・・・ここ・・」
深淵の闇の中で、俺は目覚めた。
俺以外には闇だけが広がっていた。
闇しかないここに、どこか違和感があった。
場所がどこか分からないのは分かっている。
しかし、何だ、なぜ俺はここにいる?
俺は・・・誰だ?
今、何時だ?
俺は・・・・あっ男だ。
俺は、自分の性別とここがどこか分からない異質な場所だということは分かった。
そして、自分が今どういう状態か理解した。
「俺、記憶・・・なくっなった?」
え、やばっ!俺、記憶なくなったの?
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
とりあえず、深い深呼吸をした。
「ふぅーーーはぁーーー」
肺で酸素と二酸化炭素の交換が行われると軽いパニック状態になっていた俺は一度落ち着く事が出来た。
そして、俺は闇の世界であぐらをかいて座った。
「うーん、記憶喪失 闇の世界 一人 か・・・さあ、どうする・・・」
何とかこの状況を打開しなくてはな。
いや、待てよ。
俺は、もしかしたら最初からこの世界のたった一人の住人だったんじゃないのか?
ああ、情報とは何と大切なものなんだろうか。
記憶喪失の俺には何もできることはなかった。
音も色もないこの闇の世界に絶望をいだいてきた時に、朝焼けの光のような眩しい光が俺の目に飛び込んできた。
「くっ・・・なんだ!!?」
思わず目を背けるとぼんやりと人影がみえた。
髪はロング、背は俺より少し低いくらい(俺はクラスの真ん中くらいの身長)、少しだが鳥のエサの匂いがする。
何だか他人では、ないような気がする。
「お前誰だ?」
眩しい光をはなったまま女は話した。
「大丈夫、龍君は弱く何かないよ」
「龍?!!・・・そうだ俺の名は藤巻 龍だ!」
礼を、言う前に女は続けた。
「仲間と協力すれば、必ず終わらせる事ができる」
「な、なにをだ?」
光が強くなって何も見えなくなった。
まるで、太陽を直接見た時のように。
俺は、思わず目を瞑ってしまった。
そして何とも言えない頭痛に再び襲われた。
「ま、またか!!なん・・・なんだよ」
そのまま眠るように俺は気絶した。
そう、藤巻 龍は気絶した。
「おい」
どこかから声が聞こえる。
何だよ気持ちよく寝てるのに。
うるさいなぁ。
「りゅうくーん!りゅうくーん!」
うーん、何だか聞き覚えがある声だな。
誰だ?
声をかける人物が誰か、疑問を抱いた。
バチャーーーン!!!
「うわぁぁ!!」
「ふむ、こうしたほうが早かったか。不覚」
「ほらねー!言ったでしょ!」
「お前等は・・・!!」
冷たい水がかかったせいか目が覚めた。
そこには、眼鏡で長身のどこか世が世なら王のような気品漂う男と俺より少し背が低く無邪気な笑顔を向ける男がいた。
二人の顔を見たとき、俺の脳内で記憶が一瞬で駆け巡った。
全て思い出したぞ。
一応この二人を俺は知っているが、一度整理しておこう。
背の低いほうは 北河原 翔夜。
俺の幼馴染である。
おかっぱの男と言うよりも男の子の方がいいだろう。
彼は、いつもお調子者で全く怒らず明るい笑顔の持ち主だった。
俺や助さんとは違い女子にも気さくに声をかけ、人気があった。
友達も多い方だったがなぜかずっと親友である。
その理由が俺には分からない。
普通友達が多いならたくさんの人数でカラオケや娯楽を楽しめばいいところを誘いを断ってまで俺らとゲーセンやアニ○イトに行ったりしていた。
幼馴染でも俺が知らない何かを彼は隠している気がしてならない・・・。
不思議なやつだ。
背の高い眼鏡のほうは 助田 王士郎。
彼とは小6の夏休み寸前の学校で出会った。
転校生である。
転校生がきたのでみんなざわついていた。
男か女か!どっちだ!?
みんなドキドキしている中クラスのおしゃべり委員長?だったけか。
クラスの男子大半がテンションを落とす一言を放った。
「転校生さぁー、男の子らしいよ!」
女子たちの歓喜の声の中、男どもはまるで今日何事もないようないつものやつれた顔に戻った。
しかし、俺は違った。
いや、けして男が好きとかそういうのではない。
俺は、この時友達はいたが親友は翔夜しかいなかったのだ。
「どんな奴が来んだろ」
窓の外の青空をみながら転校生と俺が仲良くしているところを想像した。
心が暖かくなって、自然と笑みを浮かべていた。
ガラガラ
きた!
先生と共に背の高い眼鏡の髪を後ろに流している男が入ってきた。
顔立ちはよかった。
勿論女子の反応はまるでアイドルが登場したような騒ぎようだった。
この時は、俺はまだこの男がどんな男か知る由もなかった。
男は先生が、名前の紹介の指示を出す前に黒板にチョークの腹の部分で太く濃く何かを書きだした。
王
「俺は、この学校の王になる」
周りは静まり返った。
まあ、要するに浮いたのだ。
さっきまで、キャーキャー言っていた女子が嘘のように驚いた顔をしていた。
この、異様な冷静さと自身に満ち溢れた目に俺は心の底からこいつと親友になりたい!いやならなければならない!
助さんはこの日、クラスから浮いた。
助さんとはすぐに打ち解け翔夜ともすぐに親友になった。
とまあ、そんな二人だ。
そんな二人の俺の親友だ。
二人の整理がついたところで重要なことに俺は気がついた。
ここは、どこだ?
周りをみたところ助さんの家の前の道路なんだかひとけも、カラスの姿さえもなかった。
俺は、暗闇から光を浴びてでてきたはず。
とりあえず二人に聞いて見ることにした。
「ここは、どこなんだ?」
聞いてみたところ二人の様子は一変した。
翔夜のこんな様子はここ数年で久しぶりだった。
「おい、どこなんだよ」
助さんがうつむいた顔を持ち上げて答えた。
「どうやらここは、死後の世界らしい•••」
はっ?俺は、動揺を隠しきれずにその場にへたり込んだ。
「意味わかんねぇよ•••」
そしてまた、疲労と動揺からかまた気を失った。
暑くなってきたので頭が回りません。
助けて下さい。
暑さ対策をしっかりとして元気に書いていきたいと思います!
クーラーガンガンにつけてるけどね笑。