第八話
頑張って書かせていただきました~(^^
遅くなってスンマセンm(_ _)m
少し強引に書いてしまったけどこれが限界なんや・・・・orz
//シャーマンをメイジに訂正しました
太陽の朝日が顔に当たって目が覚めた
体を起こして周りを見回してみるとハイゴブリンになった子ゴブは寝る前と変わらずポツンと座っていた
コイツ寝ずに見張りをしてくれてたのか?と思って自分だけ寝て申し訳ない気持ちでいっぱいになっていたら
「・・・・・・・・グゥ~・・・・・・ガァ~・・・・・・」
って、コイツ寝てんじゃねえか!!
オレが少しでも申し訳ないと思ったのがバカみたいじゃねえか!!
ムカついたから子ゴブの頭を殴って叩き起こす
殴られた子ゴブは「ナンダ?ナンデ オレ ナグラレタンダ?」と言ってるがそんなの無視だ
そこでオレはふと思った
オレはこのハイゴブリンのことを子ゴブと呼んでいるけど進化したし、しかも今は身長はもはやコイツのほうが高い
いつまでも子ゴブというのはおかしいし、なんか名前を決めたほうが今後に役立つだろう
「オイ、オマエノ ナマエ キメルゾ」
するとコイツは訝しげ顔で
「ソンナモノ ヒツヨウ ナノカ?」
コイツの言うことは尤もだ
確かに魔物に名前なんて要らないだろうが、しかしオレは元人間だ
名前が無かったらなんて呼べばいいかわかんねぇし、コミュニケーションが円滑にできるようになるからメリットはあれどデメリットは無い
それをコイツに尤もらしい理由をつけて説明したら凡そ納得してくれたようで首を縦に振ってくれた
そこで問題がコイツの名前どうしよ・・・・・・・
いざ考えてみるとなかなかいい名前が出てこない
ゴブリンだから最初の文字と最後の文字を取ってゴンとか?
それを言ったら可哀想なものを見る目でオレに笑いかけてきて精神に大きなダメージを受けた
これ以上ダメージを受けたくないから真面目に考えることにした
頭を捻らせて考えて太陽がもうすぐ天辺まで昇るかなぁって時にふと閃いた!!
オレの名前も一緒に考えて、オレの名前に対になる名前をコイツの名前にすればいいんじゃねえか?
そしたらオレの今生の名前も決まるし、コイツの名前も決まるし一石二鳥じゃん!!
ということでオレの今生の名前は「ソラ」にしよう!!
理由は簡単
今生はどういう訳かメスとして生きていかなきゃいけねえらしいから、このまま進化していくとどんどん人間に容姿が近づいていくと思う
そこでオレがカッコいい名前を自分につけても姿が女じゃカッコがつかない
でもだからといって男としての精神が残る俺は女の名前なんか絶対に嫌だ!!
だから男ともとれて女ともとれる名前にしたという訳だ
「ソラ」に対になるんだからコイツの名前は「リク」だな
え?結局手抜きじゃねえかだって?そこを気にしないのが大人の対応だぜ
ということで
「オマエノ ナマエハ リクダ、ソシテ オレノ ナマエハ ソラダ」
と伝えると気に入ったのか頷いてくれた
まあ名前も決まったことだし、新たな住処でも探すとしますか~
幾らオークを倒してハイゴブリンになって強くなったからといってもまだ勝てないモンスターもいっぱいいるだろうし、
不意打ちをくらえば、オレらより格の低いモンスターにもやられるかもしれない
安全に過ごすことができる場所を見つけることが急務だけどまったくあてがない・・・・・・orz
あてがないかリクに聞いてみようと顔を向けてみるがすぐに目を逸らされる
そらあてがあるわけ無いよな・・・・・
まだオレたちがこの世界に生まれ落ちて3日しか経ってないんだし・・・・・
考えてもあてが無いんだから考えたって無駄だ
気の向くまま思うがまま進んで行こうじゃないか
という訳で、取り敢えず太陽の場所から方角を考えて南に進んでいくことにした
その途中にいい住処が見つかるといいな~という希望的観測だけど気にしない
「ミナミニ イクゾ」とリクにいうと行くあてもないから首を縦に振って了承した
これからすることも大体決まったことだし、進化して具体的に今までと何が変わったのか試してみることにした
オレたちが戦ったオークは木を普通に殴ってへし折っていたから、ハイゴブリンもそれに近いくらいのことはできるはずだ
ということで普通の木はまだ流石に無理だろうから、細い木を殴って折れるかどうか試してみた
結果は・・・・・・・・・
全く折れねーーーーーーーーー!!!!!
なんでだ!!オークじゃないから普通の木はまだ無理だろうから細い木にしたのに何で折れねぇんだよ!!
そこで俺の様子を見ていたリクが普通の木に拳を振り下ろしていた
なんと・・・・・・・へし折りやがった!!!!!
・・・・・・・え?どゆこと?
オレってハイゴブリンだよな?
なんでリクが普通に木をへし折ってんのになんでオレはできねぇの?
そこで脚力はどうだろうと走り回ってみたがすぐにリクに追いつかれてそして追い抜かされる
ならばと「今日の狩りでどっちが多く獲物を狩れるか勝負だ!!」と勝負をしたのだが
やはりリクのほうがいっぱい獲物を狩ってきた
オレどうなったん?
これはやっぱりリクが異常なのか?それともオレがただ単に弱いだけなのか?
そしてオレは考えに考えた結果、
次の日、オレは廚二的な答えに行き着いたのだ!!
それ即ち・・・・・・・・・魔法だ!!!!
オレは魔法が得意なハイゴブリンメイジになったんだ!!
そうだ!!そうに違いない!!
だってそうじゃなきゃオレがここまでリクに遅れをとるなんてありえない!!
魔法を使えるモンスターは大抵身体能力は低いというのはゲームとか物語でのお約束だよな!!
しかしここで重大な問題にぶち当たる・・・・・・・・
魔法の使い方がわからん・・・・・・・・・・・・
魔法が得意か試そうにも肝心の魔法の使い方がわかんねぇ・・・・・・
仕方なくオレは生前に見たネットで小説を読んだときに時々出てくる魔法の使い方を実践することにした
その方法は、頭で想像した事象を魔法によって具現化するという方法だ
これは魔方陣とかで形態化したものとは違って、まず自分の魔力を感じ取って
自分が正確に想像した事象を頭に思い浮かべながら魔力を体の外に放出すると魔法が発動するというのがオレの考察だ
ということでまず自分の魔力を感じ取ってみる
目を瞑って、自分の体の奥底にあるものを感じ取ろうとする
初めはあやふやなものが体の中にあるのが少し感じ取れるだけだったが、しばらくの間ジッとしていると
だんだんとそれは流れがあることがわかって自分でその流れが変えられることがわかった
自分の力でその流れが確りと操作できるようになったところで早速魔法を試してみることにした
え?ちゃんと想像できるように練習しなくていいのかだって?
ふ・・・・愚問だな、オレは生前は紳士(又の名をHENTAI)と呼ばれた男だぜ?
そのオレに想像などというのはお茶の子さいさいへの河童だぜ!!
といことで早速実践
まず頭で蝋燭の火を考えてみた
蝋燭の火の色から形、温度もできるだけ想像しながら体の中にある流れを指の先に集中して流してみた
するとどうだろう
オレの指先にはオレが想像した蝋燭の火がついているではないか!!
やった!!オレは魔法が使えるんだ!!
とゆうことはオレはもっとスゴイ魔法ができるんじゃないか!?
早速オレは頭の中に真紅の焔を思い描いてみた
それは深い紅でどんな物も焼き尽くす業火、それはとても大きくてすべてを飲み込むような・・・・・
そしてオレは掌に流れを集中してみた
そしてオレは期待に胸を焦がしながら目を開いてみた
するとそこには何も無かった
そう・・・・・・何もなかったのだ
全てが焼き尽くされて数キロに渡って森は跡形も無く焼け野原になっていた
幸いリクは後ろにいたから無事だったけどもしオレがリクに向けてやってたかと思うとゾッとする
リクも目を見開いてオレと消え去った森を交互に見ている
オレは自分の力に恐怖を感じた
この力は強大すぎる
オレが正確に想像したのもそれに拍車を掛けてしまったんだろう
するとオレは魔力を使いすぎたせいなのか果てしない眠気に身を任せて倒れこんだ