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閑話

更新が遅くなってスンマセン人( ̄ω ̄;)

色々と忙しくなって来たんで最低でも月に2回は投稿します

なかなか捗らなくて・・・・・orz

///改めて読んでみると軍の部隊単位がおかしい事がわかったので編集します

///ほとんど変わりませんが一部編集しました

その城の外観は堅牢に建てられ、城と言うよりは要塞と呼んだほうがシックリくるがその城の外壁や門、


塔などに目を向けると遠目にはわからないが近くで見ると繊細な彫刻が施されており、


それが要塞ではなく城だと言うことを静かに主張している


そしてその城の玉座は外観からは予想もつかないような装飾品で彩られており、まさに豪華絢爛


しかし重厚で気品のある装飾にされているのがこの城の主のセンスの良さであろう


そしてここまで装飾品を揃えることができるのがこの国の国力の高さを顕著に物語っている


そしてその城の主


スワロベルト帝国 第3代皇帝陛下 クリオネス・スワロベルトは気だるい気持ちで会議に出席していた


(はぁ~毎年あの忌々しい道が現れる時期が近くになると歴史と頭がお花畑な人間が来るから二重で頭が痛い)


クリオネスは顔には出さずに心の中で深いため息をついた


クリオネスの前では第18代クレスフロード国王 アフレス・クレスフロードが自分の意見を言っているが


内容のほとんどが自国が如何にして生まれたかの建国記と王家が如何に尊い血筋であるかなど、どうでもいいことを延々と語っている


正直今すぐコイツをこの部屋から叩き出したい気分だ


今話さなければならない事といえば、【魔へと誘う道】からやってくる暗黒大陸の異常に強い魔物への対処法と自国が出せる兵力や物資、被害を最小限に収めるための作戦についてであろう


さらにクリオネスをイラつかせるのが広大な国土と肥沃な大地があるにも関わらず、宗教と腐りきった貴族のせいでその全てを無駄にしていることだ


そんなだから国内で叛乱が起きるのだ


まあ俺も他人に言えた口じゃないがな


自国を【魔へと誘う道】から守るべく断行した軍拡によって、友好関係を築こうとしていた近隣三国に


軍事同盟によって完璧に敵対してしまったからな


軍拡には元々反対勢力が多かったから内にも外にも敵を作ってしまった


そんなとりとめも無いことを考えているとあのバカの方もようやく無駄話が終わったらしく、本題に入った


「我が王国が今年動員できる兵力は10万である

 物資に関しては他国に援助はできない」


「ん?貴国は前年は20万もの兵を出していたことを記憶しているのだが今年は何故半数にまで減っているのだ?」


「我が国は年始めに歴史上類を見ない不作に襲われてしまったため前年のような兵力を出すほどの物資が用意できなかったのだ

 前年は我が国の多大な働きにより他国を守った

 精強な我が国は半数になろうとも魔物などと言う下賎なものに破れる謂れはない

 今年も前年に劣らぬ戦果を挙げてみせよう」


国力が年々衰えて行っているのにまだ10万もの兵を派兵できるのはやはり強大だ


しかしそれもどうせ数をそろえるために強制的に動員された農民たちだ


錬度などは小国にも劣る


そんな国が一々上から目線で話してくるのはとてもイラつかせるし、出来れば口も利きたくないんだがそれは他の国の奴らも一緒


仕方なく今回の会議の主催者である俺が重要事項を聞くことにした


「では貴国は今回の魔物の侵攻に対して具体的にはどのような策を弄するのですかな?」


「下賎な魔物に策など無用であろう?

 まあ下賎な種族と手を組んでいる諸君たちは精々小賢しい策を用いて戦うが良いわ」


アフレスはそういうと会議に出席している全員に聞こえるように大声で笑い始めた


(やっぱり聞くんじゃなかった)


そうクリオネスは顔に出さないように表情を引き締めながら心の中で深くため息をついた



すると円卓の反対側に座っている歳は20半ばの青年が


「そうやって他を排斥して古くに固執し、現実を見ずに理想しかわからないような奴が王様だから国が衰えるんだよ」


「・・・・・・なんだと?」


「なんだ?違うのか?

 俺たちに独立を決心させたのは王国のどうしようもないほどに劣悪な政治なんだがな~」


「スヴィーナ共和国議長、少し口が過ぎるぞ

 今回は【魔へと誘う道】の対抗策を各国で話し合う会議なのだ

 和を乱すような真似は謹んで頂きたい」


「おお!!これは失礼した

 つい心の声が表に出てしまって申し訳ない」


「反逆者如きが余と同じ円卓に座ることすら腹立たしいのに貴様は余の王国を愚弄するか!!」


「クレスフロード国王殿、ここは会議の席ですぞ?

 そう汚らしく叫ばれると他の方々に失礼ですぞ」


「貴様ッ・・・・!!」


「双方いい加減になされよ!!

 今宵は世界各国例外なく危惧すべき問題を話し合う場!!

 国家間の争いを持ち込まないで頂きたい!!

 それでも言い争いをしたいと言うのであれば即刻この場から立ち去り国元に帰られ思う存分争われよ!!」


眼鏡をかけた壮年の男が怒り心頭といった風に立ち上がるとそう言い放った


「フロスピエーネ殿の言うとおりだ

 お二方落ち着かれよ

 ここは貴方たちの国家間の話し合いでは無いのだ

 世界中の国の権力者が集まったのは他でもない【魔へと誘う道】の対抗策を話し合うのだ

 我らがもし、敗北を記すようなことがあれば世界の存亡に関わるのだ」


「これは失礼した

 この場で無粋なことをしたことを心よりお詫びする」


「ふん、今回はフロスピエーネ殿の顔に免じて貴様を不本意だが許してやろう」


「それでは会議を継続する

 エドールテラス諸国連合の意見を聞きたい」


すると厳ついゴツゴツとした身体で如何にも戦士という風貌の男が立ち上がり


「我らエドールテラス諸国連合は例年通り艦船を用いての砲撃を行なわせていただく

 動員する兵は7万、軍艦は40隻、補給艦を20隻の計12個艦隊を配備するつもりだ」


その言葉を聞いてクリオネスは


「それは我らを陸と空の魔物を全てぶつけようということか?」


「人聞きの悪いことを言われるな

 60隻もの艦船を我らは配備しようというのだ

 それを用意するための費用に莫大な予算が掛かっている

 それに陸と空は貴公たちにお任せする代わりに海に関しては我等に任せていただこう

 互いの有利な点で戦う定石通りの理に適った戦い方だと思うが?」


「いや、これは無粋なことを聞いた

 気を悪くされるな

 どうも私は心配性でしてな

 海を全て任せてしまうことを不安に思って貴公の考えを問うてみたかったのだ」


「解っていただけたならばよかった

 争いなどしている暇は今はありませんからな

 【魔へと誘う道】が出現するまで後一月しかないのだ

 それぞれの国がそれぞれの役割を果たすことこそが世界の安寧に繋がるのだからな」


「それでは我がスワロベルトは兵を5万動員しよう

 魔術一個旅団、重装歩兵一個旅団、砲兵二個旅団、歩兵二個師団、

 軍艦を二個艦隊ほど配置する予定だ」


「スワロベルトには期待しておりますぞ?

 毎年我らが見たこともないような兵器を駆使して魔物共を駆逐していく様は爽快の一言に尽きますからな」


「精々余の邪魔にならないように頑張るんだな」


その後、各国の派兵する兵力や兵装を発表し、全兵力を合わせると30万もの軍勢で対処することが決定された


これから一月後には魔物が【魔へと誘う道】から押し寄せてくる


それまでに準備を入念にしておかなければな・・・・・・・



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