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『天地創造』 絶対神と地球神

作者: 高島啓市監修小林摩也

本作品、空白・改行・タグ除き2394文字。

中身はごく普通の出来。

可もなく不可もなし。


【地球神編】

まず、男あり。

その者、常に寝ころがり、山羊のチーズとパンとワインを飲んで過ごしていた。男、暇潰しにチーズをえぐり鍋の中に入れてみた。

即座にそれは溶け、男、パンに合わせて、これを食した。

男、側で小用を足しつつ、更にチーズの欠片を型にはめては固まる様を眺め半球だったり、丸く仕上げたり、ひとときチーズと戯れた。

山羊には乳搾りの農婦がいた。

その者、男より遥かに小さき娘であった。

これらの中のチーズは、古代中国で言うところの黄帝。

男は伏羲。

山羊飼いの娘は神農と呼ばれていたが、これらの呼称は様々に解釈されるところである。

この三皇の職責は現代にも生き続けている。

チーズは正に様々に枝分かれして伝統製法にて作られるところなり。

これが黄帝の末裔。

伏羲は過去にレオナルド・ダ・ヴィンチとして世に名を知らしめた。

残る神農は、主に山羊飼いと山羊そのものにして不可分なり。

乳製品は、たん白質・脂質が含まれ、残る炭水化物はパンより得ていた。

ワインこそ人生そのもの。ダ・ヴィンチは、得がたき天才の走りであり、先日死去いたしたアップル社のCEOスティーヴ・ジョブズもそうであったはず。

ダ・ヴィンチ以降、天才と呼ばれた人間は、他にも世界各地に現れ、国際ニュースに流れる者皆特殊技能を以て、その名を轟かせた。日本人の中では敗戦の後に国民を勇気づけた湯川秀樹氏の中間子論がある。

この物理法則は、陽子と中性子を結びつける、強い力を中間子が媒介することを理論的に予測したもの。

ほぼ同時にアイデアの浮かんだ海外の他の研究者も居たようだが、湯川氏が先に論文を発表したことからノーベル物理学賞の単独受賞へと結びついたのである。話しは、それるが、ノーベル賞も1901年財団設立以来多数の受賞者を生んだが、その中には賞に相応しくない研究者に贈られたこともあったという。

私の知りゆる所にキャサリン・ベル嬢の中性子星発見という功績が指導教授に奪われるという蛮行があったこと関連図書にて確認済み。

人が人を判断し、目利きをし、使える者か無き者か決めることの危険性を物語るものである。

所詮人は地球に縛られた悲しき種族。

救うためには、しばし時を要する。

地球神は、環境を破壊しまくられ、とうとう堪忍袋の緒が切れたらしい。

同時に太陽、11年周期にて活動期と停滞期を繰り返していること昔日の常識。

されど、近年の研究者が発見した太陽活動の低下は何を意味しているのか。

即ち、人類がじたばたして温暖化効果ガス対策を得たとて、人をさておき地球と太陽が幾らでも環境改変が可能なることを証明する、ある種の手続きなのである。

先般の千年大震災は、人類に対する挑戦状でもあり、地球が神として太陽系の一族、天の河銀河の中にありながらの旅連れの相手にするには未だ幼いと感じているのであろう。

地球環境は、ここ1万数千年ほどの間氷期にて、生物界の趨勢を見守っていたのだと思われる。

そして、我々は、自然に導かれ、ここがどこで、どこへ行こうとしているのか。この、根源たる疑問を解くパートナーを得たかったのだろう。

最先端の物理学を納める我々人類に、その矜持ありや、なしや。

そう、我々は、地球という方舟に既に乗り込んでいたのだ。

人知れずに、そっと。

しかし、それでも地上プレートは滑っている。

私のガリレオ流表現である。



【絶対神編】

まず、大いなる意志あり。その者、性格が複雑過ぎ、正確に思い描く寝空間を造ろうとするも、その複雑過ぎる性格が災いし、思いは幾らかに分離を始めた。

当初、微妙なるこれらの空間に、それぞれ小さな点粒を意識し、青白く光らせること、容易くなるも数足らず。

各空間、それでも大いなる意志にとって自らを光らせるに及ばず。

とうとう我慢出来ずにその星の卵というべき星を壊してしまう。

と、同時に周辺は大嵐となり、全天が曇ってしまう。しかし、最初に破壊した星屑は、時をかけて次第に、星雲となり、各々が大嵐の後に、引き付けられて小さな欠片が集塵し、小さな銀河が発生してゆく。

青白い星は、あっという間に爆発し、チリと化して、また更に集塵を繰り返しては、更に小さな星となる。この大嵐、大いなる意志の暗黒面から生まれた産物であり、表の面が、光る星々である。

この、宇宙、開闢以来137億年と人間は解釈しているらしいが、怪しいものである。

暗黒物質、各々が小銀河が合体し、渦巻きを始め、その澱みに含まれるものなり。

大いなる意志にとって予想外のこと発生致す。

何と、暗黒面が拡大を始めたのだ。

大いなる意志、これを防げず。

自らの力量不足を恥じ、その思いが、各小銀河を中銀河へと合一させる。

中銀河や小銀河同士、相変わらず衝突を繰り返す内に空間も拡大。

辺りには暗黒面がますますこれらの銀河に、引き付けられてゆく。

開闢以来、幾年月。

大いなる意志に終焉はない。

やがて、我が天の河銀河、現在の姿にまで生長し、観光スポットとして惑星状星雲、幾つも発見される。

これらの画像を得た宇宙望遠鏡の名は、未来永劫語り継がれるだろう。

我が銀河内にて、星の数二千億ほど。

銀河の数、一千億ほどと見込まれるに、この銀河地図を作成しようとしている科学者達あり。

全天の幾らかを、安置いたしたようだが、これら銀河は、お互い猛スピードで遠ざかっていること忘れてはならじ。

しかも、遠くの銀河ほどにて。

更に、宇宙には銀河の寄り固まった部位と、そうではない唯の、空間の存在すること、観測の結果報告されている。

本当だろうか。

宇宙は、正に謎だらけ。

大いなる意志が悪戯心から、そのようにデータを送り付けているだけなのやも知れず。

宇宙は、本当におよそ丸いのか。

確か、ペレリマンの証明式成立の為には、ブラックホールを蒸発可能としなければならないはず。

銀河系中心部の巨大ブラックホールの存在は、どうなるのか。

ペレリマンに、解説して欲しいものだが。


参考文献『ポアンカレ予想を解いた数学者』

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