第7編
教室に一人で戻ると、すぐに桃花ちゃんが声をかけてくる。
「浩二。邪魔なら、消す?」
・・・何時からこの国は、こんな物騒になったのだろうか。
「大丈夫だよ。桃花ちゃん。ただお話しただけだから。」
「そう、ならいい。」
どうやら、納得してくれたようだ。
と、担当が教室に入ってくる。
「遅れてすいません。授業を始めましょうか・・・。と、その前に、睦月さん。」
「な、なによ。」
睦月ちゃんが珍しく緊張している。
「ボブの好物は、ポップコーンです。後、古文の授業で英語は感心しませんよ。」
ボブって、本当に出てるのかな・・・。
本当に古文にでている気がしてきた浩二は、後で確認しようと決意した。
◇
今日も平和に、一日は過ぎゆき、1週間近くぶりに1日が進んだなぁ、とか思いながら3人で家に帰りながらふと、何かを忘れている気がしてきた。
「何か、大事な事を朝においてきた気がするんだけど。なんだっけ。」
「ん。多分。おはようのキス。」
「あ、あんた達何時もそんなことしてんの!?・・・わ、私にだって・・・」
「いや、違う。それは絶対違う。」
「んー。なんだっけ。」
そうこう考えている内に、家に着く。
あ、そうだ。しづるちゃんを家においてきてたんだ。
「いえ、いいんですよ。私は別に。ただ、ほら、なんかこう、私が毎日汗と血を流してる間に、敵であるはずの魔王はがっこーで毎日青春汗と涙ってなんかこう。私の目から、涙とかなんか変な感情とか出ちゃうじゃないですか。」
しづるちゃんは、半分涙目でいじけてた。
短すぎてすいません。ワンダーフォレストです。
ちょっと今月は3日以内に生存記録がわりに更新していくのが限界かもしれません・・・。出切るならクリスマスは番外編を書きたいのですが・・・。
次予定:12/24