帰宅したら、玄関に知らない傘があった。
掲載日:2026/04/21
浮気相手か、不審者か。
そんな予想は、まだ平和だった。
「帰宅したら玄関に知らない傘があった。」
この状況にあなたは何を思うだろうか。
浮気相手?不審者?来客?
--否である。
僕の脳内にはヒッチコックのようなサスペンス物語が駆け巡った。
そういうお年頃なのである。15歳。
……まあ、夏休みのゲリラ豪雨にでも遭遇した兄が、コンビニで買ったのだろう。
自分に呆れながら、リビングのドアを開ける。
すると、角を生やした燕尾服を着た長身の男が夕日に照らされていた。
「は?」
呆然と立ち尽くしている僕に気づき、男は丁寧で少し癖のあるお辞儀をした。
そしてこう告げる。
「我が主。あなたを地球へとお迎えに来ました。
共に魔界へ帰りましょう。」
え?
「まじかよ!!!!」
くだらないですねぇ。




