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冒険の結末

本日も見てくれてありがとうございます!

皆様が読んでくれているので、すごく頑張れてます!!

応援してくれると嬉しいです!

突然襲いかかってきた船員達。

拘束具をネンネに向かって振り回して、捕まえようとするもネンネは器用に避け続けて次々と船員達をなぎ倒していく。


「おい!このヒョウヤバいぞ?!みんな気をつけろ!!」


「フン!!貴様らがどれだけ居ようと、私を倒せると思うな!!」


「このヒョウ、人の言葉を話せるのか!?」


「ネ、ネンネ頑張れー!!」


様々な声が飛び交う数分間の激しい攻防の末、25人いた船員側で、立っているのは船長1人となる。

ネンネが、最後の一人である船長の元へゆっくり近づいていくと、船長は震えながら土下座をする。


「すみませんでした!!言葉がわかるんですよね!?許してください!!僕らもびっくりしたんです!!お願いだから僕らを食べないでくれーー!!!!」


もはや、絶叫に近い声で襲いかかった事に対して謝罪をする船長。

猛獣であるネンネに捕食されると勘違いをして、恐怖に駆られているようだ。

その様子を見て、これは使えると踏んだネンネは、船員達を上手いこと使って家に帰り着こうと考えた。


「ふむ。お前達、私に楯突いたんだ。これから私の言うことを聞くならこの場は許してやるぞ。しかし、反抗するのであればお前達の骨の髄まで食い尽くすが、異論は無いな?」


殺意を出しながら、ネンネは船長を威圧する。

船長は恐怖からか頭を上げずにそのまま叫ぶように返答する。


「は、はいいぃい!!!反抗なんて飛んでもない!この倒れてるバカ達にも伝えて、一切そのようなことをさせないように致します!!ご慈悲に感謝します!!」


思わぬ方向で、自宅に帰れる流れになったネンネ達は、喜ぶも実際に帰りつけるのは、早くてもおよそ1ヶ月後だと知らされる。

なんでも、ネンネ達の乗ってしまった船はソメリカという国に行くコンテナ船らしく、ソメリカへはおよそ片道2週間かからない程度の日数が掛かるそうだ。

引き返すことは条約違反になる為、国の決まりで、1度渡航した際はソメリカに着かなければいけない。

その事実を聞いたネンネとノノカは、ムンクの叫びのような悲痛な表情をするが、逆らうと国際問題など大きな問題となる為、従わざるを得なかった。


約2週間後ソメリカに着くと、ノノカとネンネは船をおりた途端に地元警察との抗争にまた巻き込まれ、一時ソメリカ国内で大ニュースとなった。

新聞やニュースで取り上げられるようになり、

タイトルは【日本から来た!話す最強のユキヒョウと謎の少女】という物だ。


そのニュースは、ソメリカ国内を超え世界中へと広がりを見せる。

それはもちろん日本にも同様の事で、日本国内でも、更に2週間後くらいにニュースなどで取り上げられることとなり、そのニュースを幸と癒奈も見ることとなる。


「え…!?!竹取くん!!!竹取くん!!!!ちょっとリビング来て!!!これってノノちゃん達じゃない!??」


最初に気づいたのは癒奈だった。癒奈の声を聞いた幸は、慌ててリビングに駆けてきた。


バタバタバタバタバタバタバタッッ!!!


「ノノカ!??なになに…。はぁ!?ソメリカで話題…話す最強のユキヒョウと謎の少女…!?これ…間違いないぞ!!!てか、ソメリカなんてとこにどうやって行ったんだよ!!」


幸と癒奈は、ノノカ達が出かけて行った日の夜から警察に連絡を入れて、2人も毎日学校を休んで地域中を探し回っていた。

ずっと心配していたところで、このニュースを見た2人は安心と怒りで複雑な心理状態となる。


「はぁ…。とにかく無事でよかった。ソメリカに居ることは分かったし、取り敢えず迎えに行くしかないよな。」


「え!どうやって?パスポート持ってるの?飛行機代も馬鹿にならないよ?!」


ソメリカに早速行こうと準備を始めた幸を癒奈は止める。

いきなり行こうとして行くには、あまりにも遠すぎる場所だからだ。

幸はそこら辺の事をあまり深く考えていない。

とにかく早く迎えに行かないといけないという気持ちでいっぱいで、身体がそれに呼応して勝手に動いている状態だった。


「竹取くんってたまにアホだよね。それに、このニュースが今日本に流れてるってことは、ソメリカで話題になってから少し経ってるはずだよ。だから今ソメリカに居るかどうかも分からないでしょ?」


冷静に考えてみれば分かる事だった。

無事であることは分かったものの、今現在のノノカ達の状況が不明なのは確かだ。


「確かにそうだね…。どうしたらいいんだ…。」


2人が安心したのもつかの間、また振り出しに戻されたような気持ちになる。

しばらく2人で考え込んでいると、突然家のチャイムがなり、玄関のノブが勢いよく開けようとされた。


ピンポーン…ガチャガチャガチャガチャッ!!


幸と癒奈が様子を見に玄関まで行くと、扉の前には服装が変わったノノカとネンネが居た。

ノノカは2人を見ると嬉しさで、満面の笑みを浮かべた。


「ただいまー!!幸!ママ!!遅くなってごめん!!」


「幸!帰ったぞ!!ノノカ様は無事だ!すまなかったな。遅くなってしまって。」


幸は、まさかの登場に唖然として、2人を叱ろうとするが、幸よりも先に癒奈が2人の前に飛び出して、2人に抱きついた。

癒奈はノノカとネンネの2人を強く抱き締めて、2人に頬擦りをしながら「よかった…。よかった…。おかえり…。」と安心しきった様子だ。


そんな様子を見た幸は、叱ろうとしていたのをやめて、2人に優しく語りかけた。


「おかえり。」


その後、幸はノノカとネンネに何があったのか詳しく聞いたのだった。



そして、遠く離れたソメリカのある場所にも、ノノカ達の噂が流れていた。

ソメリカのオクトーマ州にある国際宇宙ステーションNASUの長官執務室。

そこに1人のアジア人女性が訪問する。


コンコンッ


「失礼。カーター、入るわよ。」


執務室に入ると、そこには中央の机で山積みになった書類に目を通すマック・カーター長官の姿があった。

マック・カーター長官は、アジア人女性をチラッと見るとまた書類に目を向ける。


「ミス・倉持(くらもち)。ここへ来る時は、カーターではなく、マック・カーター長官と呼べ。私はここNASUのトップだぞ。」


マック・カーター長官は、仕事で忙しそうにしており、少しイラついている様子だ。

倉持という女性は、そんなマック・カーター長官の様子を気にすることも無く、机に近づいていくと、話を続けた。


「ナンセンスな考えね。呼び名なんてどうでもいいでしょ?私は、あなたの部下じゃない。折角気になる情報を持ってきて上げたってのに。」


マック・カーター長官は、その言葉を聞き、鋭い眼光で倉持を見つめる。


「まさか、例の事で何か分かったのか…?」


その言葉を聞くと、待ってましたと言わないばかりに倉持はニヤりと顔をさせて、目の前に持ってきた資料をバラまいた。


「えぇ。私がこれまで調べた物が全てここにある。そしてね、あなたの探していた者が、ここソメリカの地に来てたみたいよ。つい最近までね。」


マック・カーター長官は、ばら撒かれた資料を急いで掻き集めて、全てに目を通す。

しばらくすると、マック・カーター長官は突然大笑いを始めた。


「ふっ…ハハッ…アッハッハッハッハッ!!!ようやくしっぽを掴んだぞ!!ハッハッハ!!!」


大笑いをする長官の手に持つ資料に書かれていた書類。

その1枚に記されていた物は、【日本から来た!話す最強のユキヒョウと謎の少女】というタイトルの新聞だった。



動き出す、NASUの長官。

これから何が起きていくのか…。

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