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現実世界 再会

「いらっしゃいませ!  えっ?」


「えっ?  茜?」


店のレジにいた店員はディアルフォートで出会った

高梨茜だった。  


「と…とりあえず 席座る?」


「そ…そうだね…」


短い昼休みの間に来ていることもあり、とりあえず席に座って

ランチを食べる事にした。

茜がくれたメニューをみるとどうやらこの店はイタリアンの店

らしい。

俺はとりあえずできるのに時間がかからないナポリタンサンドを注文

したが、意識は全く別のことに集中していた。


「現実世界での茜… なんだか新鮮!」


ディアルフォートではいつも唐突にあっては唐突に別れていたので、

現実世界で普通に働いている姿をみるのはなんだか以外。

あたりまえといわれればあたりまえなのかもしれないが。


(他のプレイヤーの人達も俺とおなじように普通に働いてんだよな…)


そう考えると他のプレイヤーは秘石を手に入れてどんな人生を歩んで

いるのか…

そんなことも気になってきた。


(いわゆるテレビに出ている有名人とかもディアルフォートで秘石を

手に入れて、人生変えた人とかもいるのかな?)


そんなことを考えているうちに茜が注文したナポリタンサンドを

テーブルに運んできた。

午後の業務開始の時間が迫ってきていることもあったので急ぎ目に

ナポリタンサンドを頬張る。


「うまっ!」


出来上がる時間を考えてとりあえず注文したものだったが、

ナポリタンは脂っこすぎず、トマトソースもトマトの風味がちゃんと

している。


(毎日って言われるとキツイけど… 通いたくなるな)


すごくよかった。めちゃくちゃよかった。

それに…


(茜が働いているし!)


それだけでも通う理由になるというものだ。


会計を済ませ、急いで会社に戻る。

結構仕事開始時刻ギリギリになってしまった。

部長の顔が久しぶりに強張っている。

最近調子に乗ってしまっていたのだろう。

普通にまあまあ怒られてしまった。


午後は社内の気まずい雰囲気にやられながらも、

なんとか最低限の残業で仕事を終わらせることが

できた。


(秘石の力を使えるとはいえ、あんまり余裕ぶるのも

危ないな…)


ちょっとブルーな気持ちになりながら、自宅への帰路について

いると、昼に行ったナポリタンサンドの店の前で仕事が終わった

茜とバッタリ遭遇した。


お互い驚いたが、なんとなく駅まで一緒に歩くことにした。


「でもなんだかビックリしちゃったな… 虹色の秘石を取り込んだ途端

 ここのバイトが入ったんだもん!」


「バイトだったのか?」


聞くと茜は俺と同じ26だが、今はフリーターらしい。


「ディアルフォートに行けるようになって人生変わるきがすんだよね」


俺は激しく同意した。


(割と俺みたいな奴が選ばれるのかな?)


なんとなく話しているあいだ、茜のパーソナルな部分は聞かなかった。

どことなく会話で隠そうとしている気がしたから。


でも一つ、茜は普段あの店でバイトをしていて今日は非番だったがヘルプで

入ることになったという。


(現実で俺と茜を結びつけることが虹色の秘石のご利益か…)


予想外だが、悪くない。



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