異世界 初めての仕事
「えっと… どういうことですか?」
俺の脳内は早くも情報過多。
まず依頼を受けるということは、
俺は仕事をする必要があるということか?
「まず、プレイヤーとしてこの世界に来ている
方々は依頼を受けることでその対価として秘石を
手に入れていただきます」
あってた。
俺は結局どこにいっても仕事をするのは
変わらないらしい。
「本来であれば、我々依頼案内所の職員が
皆様方にあった依頼をご紹介させていただき
ます」
「は… はぁ」
「しかし、こちらの依頼はその… なんというか…」
「はっきり言っていただいて大丈夫ですよ」
「貴方の経験などを踏まえるととても達成出来るとは
思えないのです」
(結構はっきりいったな)
この人なんだか面白い。
なんというか、うまく言い表せないけど。
「しかもあなたが依頼を受け取った方はモジェーク様と
いうのですが、ベテランの方でも難しい依頼を決して
釣り合うとは思えない報酬でばかり依頼してきていて、
我々職員も手を焼いておりまして…」
「なるほど… そして僕はもう依頼を受けてしまっていると」
「はい 依頼書を受け取ると自動的に依頼を引き受けたことになるのですが、今私が見る限りですとかなり強引に依頼書を渡しましたよね…」
「まぁ… 断る暇もなくって感じでしたね」
「どうしましょう… やっぱり受けたくないですよね?」
「まぁ… 厄介ごとを押し付けられたって感じですけど…」
「とりあえずやってみてもいいですか?」
「えっ?」
心底意外といった顔をしている。
でも俺はいつも部長から絶対売れないような商品を
契約するよう言われている。
とりあえずやってから判断してもいいんじゃないか。
ただこれは最近いいことがなかったら思えてなかったことかもしれない。
「ありがとうございます!」
「我々としてもできる限りの支援はさせていただきます」
職員の方はそういって建物内に入っていき、
しばらくして、剣と防護ベストのようなものと小さな巾着袋を持ってきた。
「こちらをどうぞ!」
職員の方に手伝ってもらい装備を装着する。
巾着袋は剣とは反対側の腰にぶら下げられた。
「ところで依頼というのは?」
「依頼とは砂漠トカゲのウロコの採取です
かなり強い生き物なので…」
その後俺は職員さんの車で砂漠トカゲの生息域まで送って
もらった。
意外だったのが結構草木は残っている所だった。
近くにオアシスがあるらしい。
「あっ いました! 砂漠トカゲです!」
職員さんが指さす先にいたのは、全長3メートル以上は
ありそうな巨大な黒い物体だった。
音で車の存在に気付いたのか尻尾を大きく振り回すと
かすった木がへし折れてしまった。
「めっちゃ怖えじゃん」
「危ないので少し離れますね」
職員さんはそういってその場から離れ、
岩場の影に車を停めた。
「ここなら大丈夫です」
「ところで砂漠トカゲのウロコってどうやったら
取れるんですか?」
「一番有効な方法は…」
「その腰の巾着袋に入っている興奮剤で砂漠トカゲを
暴れさせて、疲れさせた所でとるんです!」
「……ふぅ」
大変な仕事になりそうだ。




