139.クラスアップ後のステータス確認をしよう
さて。話は変わり、秋の大型連休で開かれた公式イベントに重なり、大きなライブイベントの予定が重なってしまったことで公式イベントに参加できなかった鈴だったが、その日の夕方には家に帰ってきた。やや疲れが見えるものの、充実したような表情をしている。
「ただいま」
「お帰り、鈴」
「ん。……さすがに、今回は少し疲れた……」
「結構ハードなスケジュールだったみたいだもんね」
鈴達シグナル・9の今回のライブイベントは、5日間しかない連休にしては、少しハードなスケジュールだったのだ、疲れて当然だろう。
それでも満足げな顔つきなのは――多分、ファンたちからいっぱい元気を分けてもらえたからだろう。
「華は? ゲームのイベント、どうだった?」
「うん、それなりに楽しめたかな」
「そう。どんな感じだったのか、聞かせてもらいたいかも」
「いいよー。新しいフレンドもそれなりに増えたし、紹介できる人がいたら紹介したいしね」
「ん、楽しみにしてる」
けどまずは一休み、と鈴はそのまま自室に入っていった。
多分、そのままひと眠りでもするんだろう。
私も、今日はさすがに午後の一幕があって、精神的に少し疲れたから一休みしたい気分だったし、渡りに船といえばその通りだった。
軽く四連サイズの袋スナックをつまみながら、テレビを眺める。
テレビでは夕方の時間らしくどこのチャンネルも報道番組を流していた。
時代が時代なだけに、扱われるニュースもVR空間での出来事にまつわるものがそれなりの数を占めている。
とあるチャンネルの報道番組では、より臨場感あふれるVRゲームを楽しみたいからという理由で、VRゲーム機を違法改造した結果VRヒュプノシスを発症し、傷害事件を引き起こしてしまった人がいるというニュースも流していた。
VRヒュプノシスっていうのは、今主流になっている催眠導入タイプの全知覚移入型VRゲーム機で発症しうる精神疾患のことで、まぁΖ世代(ゼット世代じゃなくてゼータ世代)のゲーム病などとも揶揄される病気のことだ。
まぁ、いってしまえば現実とゲーム内世界の自分がごちゃ混ぜになってしまっている状態のこと、なんだけど――全知覚移入型のVRゲームが主流となっている現代だと、その状態は患者さんにとっても周囲の人にとっても、非常に危険な状態。
なにしろ、催眠術にかかってしまっている状態なのだ。本人にとってもそれが正常であるという認識となってしまっているのだから、VRヒュプノシスの深度がどうであれ、周囲の人だけでは手に負えないケースが多い。
深度IからII程度ならまだ精神科にかかればどうにか、という話は聞いた覚えがあるけど、深度III以上になると強制入院するくらいやばいらしい。
ということで、そうならないために今のゲーム機には必ずVRヒュプノシス対策のために催眠抑制機能が付いているのだ。
「…………臨場感あふれるゲームがしたいなら、そういうのを売りにしているゲームを買えばいいのに……」
臨場感を売りにしているゲームの場合は、専用のスーツを着用することでリアルの五感に訴えかけ、催眠以外の方法で臨場感を出しているケースが大半。
まぁ、その専用のスーツも割と高いから、妥協してある程度のクオリティで我慢する人も多いんだけどね。
ちなみにファルオンはスーツがあれば臨場感がより一層高まるというコンセプトのもと、専用スーツは必須ではなく希望する人のみという、そういったゲームの中では比較的安値な作品に落ち着いている。
ちなみに私は専用スーツは持っていない。
「そういうゲームは高いからね。あんたがやってるゲームだって、あれ結構高かったのよ?」
「わかってるって。ありがとうお母さん」
ファルティアオンラインが比較的安値とはいえ、それはあくまでも臨場感を売りにしているゲームの中では、の話。
全体から見れば、やはり高いことには違いはない。
ファルティアオンラインを買ったのは私だけど、そのためのお小遣いをくれたのは他でもないお母さんだ。
学校の成績を落とさないこと、あとはしばらくゲームは買わない。この二つを条件に買ってもらったのだから、ファルティアオンラインは大事にして遊ばないと。
「……でも、VRヒュプノシスなんて、未だにあるのね」
「お母さんが子供だった頃のVRゲーム機って、VRヒュプノシスに関する事件って結構あったの?」
「少なくとも今よりかはあった気がするわね。きょうび、VRゲームは全知覚移入型のゲームが主流になっているけど、その大半は催眠導入型。私が遊んでいた頃は臨場感のあるゲームが多かったけど、その多くがVRヒュプノシスのリスク対策を犠牲にしたものが多かったのよね。いや、当時のことを考えるとそこまで気が回ってなかったというべきか……どちらにせよ、そんなわけだから度が過ぎるとリアルでの活動にも少なからず影響が出てしまってたのよ」
「ふ~ん……」
まぁ、なんにしても。
VRヒュプノシスなんて怖いし、私はそんなことしなくても十分ファルオンの世界を満喫できているから、ほとんど関係ない話なんだけど。
その後お風呂に入ったり夕食を食べたりした後、私は余った時間をいつも通りゲームの時間に充てることにした。
なお、鈴も今晩はログインするとのこと。
この五日間、ほとんど禁欲状態でライブイベントに勤しんでいたのでそろそろ禁断症状が、とか何とか怖いことを言っていたけど、まぁとどのつまりゲームをしたくてうずうずしているということだ。
ただ、イベント期間を終えての私のことも気になるとのことだったので、今日は私とログイン。
配信はなしでまったり目に楽しんで、明日の夜シグナル・9のみんなと揃って配信企画を組んでいるらしい。
「……と、そういえば佳歩ちゃんはどうなんだろう。イベント終わって、また通常のプレイに戻ってるはずだけど……」
私はログイン前に佳歩ちゃんにメッセージで今どんな感じなのかを聞いてみることにした。
『佳歩ちゃん、今ファルオンどんな感じ?』
『私達は今はフェアルターレでクエストやってるよ。東ヴェグガノース樹海でエリアボスに挑戦中』
『東ヴェグガノース樹海のエリアボスってあれだよね、掲示板でも散々取り上げられてるクソボス』
『そうなんだよ、サーチ範囲が広くて絶対奇襲しかけられないし、周囲のモブが絶妙なタイミングで乱入してくるしでもう散々だよ』
『あはは……』
まぁ、あそこのボスはなぁ。
私も行ったことはないから詳細はそこまで知ってるわけじゃないけど、ヴェグガノース樹海の東部は、索敵範囲が広く取られているモンスターが数多く生息しているのだ。
それこそリンク特性でも持っているんじゃないかと勘繰ってしまうくらいには索敵範囲が広い。
そしてそれはエリアボスのヴェグガノースボアモールも含まれる。
ボアモール、『イノシシ』とモグラの二つの動物を関するこのエリアボスはその名の通り両方の特性を有する非常に厄介なボス。
普段は地中に隠れて身を潜めており、プレイヤー達が索敵範囲内に踏み込んだところで一気に地中内を移動し、狙ったプレイヤーの足元から奇襲を仕掛けてくる、という話だ。
推奨討伐レベルは70から。
とはいっても、こいつ自体の強さはそこまででもないらしいし、攻撃もそこまで苛烈なものでもないという。
攻略サイトでは、単体での(非公式)推奨討伐レベルはそれこそ50と、エリアの推奨探索レベルであるレベル60を大きく下回る程度の強さしかないという。
仮にもエリアボスであるから、それでもまともに攻撃を受ければ大ダメージは必至なのだけれど――それでも、エリアの推奨探索レベルに到達しているならば、数発程度は余裕を持って受け止められる程度の威力しかないらしい。
では、一体何がこいつの推奨挑戦レベルを高めているのかといえば、それは周囲のモンスターの索敵範囲の広さだ。
佳歩ちゃんが今語ってくれたように、東ヴェグガノース樹海のモンスターはとにかく索敵範囲が広いことで知られている。
そしてその大半が遠距離攻撃持ち。
ランドマーク周囲では比較的安全、ということにはなっているものの、街以外では厳密なセーフティポイントなんてないこのゲームでそうなるとどうなるか。
答えなんて目に見えているだろう。
まぁ、なんにしても。
少し前の私ならともかく、今の私はいける場所ではなくなってしまったんだけどね。
なので、
『頑張って』
と薄情な一言を送ることしかできなかった。
『手伝ってよー』
『ごめん無理』
『はくじょうものー』
『あはは~、お土産話待ってるね~』
そこで私はメッセージのやり取りを取りやめて、私自身もいい加減ゲーム内へログインすることにした。
ゲームにログインすると、リスポーン地点にも登録されている王都フェア・ル・ティエールの屋敷からのスタートになった。
「お嬢様、お帰りなさいませ」
「うん、ミリスさんもお疲れ様」
はぁ、やれやれ。
いつもならこの余った時間、調合三昧に時間を費やすのだけれど――今はあまりその気にはなれない。
とりあえず、ソファに座って、ミリスさんにお茶を頼む。
「お嬢様、もしお時間があるのでしたら、ヴェグガナークのお店の様子でも見に行ってはいかがでしょう。さすがに何日も締めっぱなしというわけにもいかないでしょうし」
「あーうん、そうなんだけどね……」
「もしや、ステータスがリセットされたことをお気になされていますか?」
「そりゃぁ、ね……」
ミリスさんに言われたから、というわけでもないが、なんとなくメニューを開いて自分のステータスを表示させた。
『NAME:Mtn.ハンナ・ヴェグガナルデ Lv.1 ハーフ(人間+エンゼル) T_RANK 6.5
CLASS1:王族候補 Lv.1 CLASS2:店持ち薬師I Lv.40(MAX) CLASS3:魔法使いLv.20(MAX)
HEALTH:VT:865/865 MP:388/388 CP:463/463 SECURE 300/↑170【GOOD】
CONDITION +
BASE PHYSICAL -
PPt.0
ATK:22 DEF:41
MAG:54 MDF:56
DEX:274 SPD:40
LUK:132 TLK:180
MND:181
CLASS1 SKILLS(ヴェグガナルデ公爵令嬢60+王族候補1+BONUS3=MAXLv.64)
【側仕え召喚:72(MAX)】【護衛召喚:70(MAX)】【鼓舞激励:6】【短剣:17】【鉄扇術:19】【指揮鞭:41】【傘:5】【フォーマル:35】【統帥:5】【淑女(王族候補)☆:1】【貴族:58】【社交☆:33】【重圧:67(MAX)】【ダンス■:63】【視察:3】【叡智:4】【裁縫:1】【調合師:39】
CLASS2 SKILLS(見習い薬師10+薬師30+店持ち薬師40=MAXLv.80)
【従業員召喚:1】【魔力運用:13】【火魔法:36】【氷魔法:17】【鎌:23】【作業着:1】【器用:47】【野草鑑定:50】【樹木鑑定:39】【薬剤鑑定:54】
CLASS3 SKILLS(魔法使い見習い10+魔法使い20=MAXLv.30)
【杖1】【法衣1】【魔力操作20】【集中17】【抗魔12】【水魔法30】【風魔法1】【土魔法1】【光魔法17】【吸収魔法1】【植物魔法1】
SKILLS(MAXLv.100) -
戦闘:
【支援特化■:65】
魔法
【雷魔法:32】【回復魔法■:43】【支援魔法■:60】【空間干渉:37】
補助
【麻痺無効:53】【気配察知:74】
生産
【料理師:18】【錬金術:1】
(控え 7)
【採掘■:3】【金工■:1】【木工■:1】【蹴り■:1】【調合:100(MAX)】【淑女(公爵):69】【博識:4】
まぁ、なんというか。
昨日のあの一件で、見事にクラスアップの条件を満たしてしまったようで。いや、『高貴なる叡智の持ち主』なんていう意味不明なキーアイテムがあったんで見てみたらとんでもないアイテムだったことは把握できてたんだけど……まさか、こうも早いタイミングで来るとは思わないじゃん?
それに、『確約された未来』って、まんま強制的にそうなるっていう感じのことが書かれてたから、まぁ覚悟はしてたんだけどさ……。
あらためてそうなると、ぐッ、とくるものがあるわけよ。
目指していたのは『公爵家縁者』っていう自由性が高そうなクラスだったんだけど――実際にクラスアップでなったのは『王族候補』なんてNPC関連のしがらみがとんでもなさそうなクラス。
はっきり言ってお断りしたいなぁ、なんて思ったりもしたんだけど……あの王女の圧と、今更待ったはなしというダメ押しで、ものの見事にこんな感じのクラスアップを果たしました、はい。
チケットを持っているからこその特殊な形でのクラスアップだったのかもしれないけど――なってしまったからには『王族候補』なんて嫌だとは言わないけど、もうすこしこう、前振りとかがあってほしかった。
んで、まぁその結果。
メインクラスがクラスアップしたとなると、昨日メッセージでも流れた通りシステム上ステータスのリセットが行われるわけで、PCレベルも再びレベル1からの再スタートとなってしまい、懐かしい貧弱なベースフィジカルが並んでいる状況だ。
ステータスの成長傾向としては、物理面では『ヴェグガナルデ公爵令嬢』と比較して、ややDEFの上昇速度が上がったという感じ。
SPDも同程度成長しやすくなったので、扇子によるカウンターを狙った近接戦も再びレベルが上がっていけば依然異常にこなすことができるようになった印象を受けるが――痛いと思ったのはVTの伸びがそこそこ低下したことだ。
クラスアップ前は1レベルあたり50だったのがクラスアップ後は1レベルあたり30。20ポイント/Lvの減少はかなりの痛手だ。DEFの上昇率が上がっても、耐久性という意味では結果的にマイナスだろう。
最終手段としての鉄扇術は強化されつつも、基本的にはおとなしく味方に守られているべし、というこれまでのスタンスは、むしろより一層気を付けておかないといけない。
他方、魔法系や生産系に関しては単純に成長速度がやや上昇し、後衛時の支援能力に関してはこれまで通りの活躍ができそうな感じか。生産に関しては――クラスチェンジに伴うステータスのリセットの影響が大きいから、現状では言うに及ばずである。
あと、装備品に関しても触れておくと、『ヴェグガナルデ公爵令嬢』の時にもあった、必ず身に着けておかないといけない装備品も引き続き存在する。
ピアスと髪飾りがそれにあたるが、このうちピアスはそのままクラスアップ前のものを引き継ぐことになり、髪飾りは新しいものがリリアーナ王女から王女付き侍女を介して渡されたものがそれにあたる。
この髪飾りの意匠は『ヴェグガナルデ公爵令嬢』だった時に着けていた時のそれとは違ったものとなっており、デザインは『王族候補』というクラスにふさわしく、フェアルターレの国章をモチーフにした髪飾りらしい。身につけることができるのは基本的に王族か、またはそれに準ずるもの――まぁ、端的に言えば『王族候補』とか『王妃候補』とか、あとは『王太子妃候補』『王子妃候補』とか。そんな感じのクラスを持っている人しか付けられないということだろう。
ぶっちゃけ言えば、プレイヤーでは(少なくとも今の段階では)『ヴェグガナルデ公爵令嬢』のクラスでスタートした私しか装備できない、私専用のユニーク装備といえるのかもしれない。
その効果のほどは――ティアラにはさすがに及ばないものの、それでも王族や王族候補が身に着けるものだけあって、かなり高性能だ。
【ル・ティエール・オーナメント】装飾品/頭
起死回生の煌めき(1/1)、VTスリップダメージ下限、緊急転移(1/1)、シリーズ効果:ワイルド、クラス限定装備
身に着けているものがフェアルターレの王族ル・ティエール家の関係者か、これに準ずる者であることを正式に証明する女性用の髪飾り。ただし非公式の場用で、ル・ティエール・ティアラ(プリンセス用含む)との併用はできない。
正式な王族ではなくまだ見込みが立っているだけの者の場合は、公式の場でもこの髪飾りを使用する。
ただの髪飾りではなく王族の身を守るためのお守りの役割も果たしている。
【起死回生の輝き】残り1回/CT 0:00
致死ダメージを受けた際、VTを1だけ残した状態で戦闘不能を回避した後、VTとMPを最大値の100%回復し、全てのデバフを解除する。さらに装備者と同じユニットに属するメンバー全員に装備者の最大VTの30%を耐久値とする『プリンセスバリア』のバフを1分間付与し、あらゆるダメージを耐久値分だけ無効にする。バリアは耐久値が尽きるか効果時間が過ぎると消滅し、防ぎきれなかったダメージはそのまま貫通する。
【VTスリップダメージ下限】
VTスリップダメージに下限が設定され、スリップダメージで探索不能にならなくなる。下限は一律で1。
【緊急転移】残り1/1回
街中のランドマークを指定して転移可能になる。機能的にはメニューからのファストトラベルと変わりないものの、何らかの契約を交わしていないNPCと共に転移できる点で異なる。
ただしともに連れていけるNPCはパーティの残り枠数分。
【シリーズ効果:ワイルド】
すべてのシリーズ効果に対応可能。
【クラス限定装備】
特定のクラスのプレイヤーのみ装備可能。
うん、ティアラともども、ユニーク装備にふさわしい効果と言っていい性能だ。
ともすればゲームバランスが崩れてしまうほどの破格の性能ではあるが、いろいろゲーム内環境で今後しがらみが増えそうなクラスなんだから、これくらいの役得はあってもいい気はする。
「新しい髪飾りの効果があるから、まぁある程度の無理は可能だろうけど」
「……本来はその効果も、非常事態を切り抜けるためのものなのですが」
「まぁ使えるものは使わないとでしょ」
ミリスさんはやれやれ、と言いたげな顔でため息を吐いた。
「それよりも、お嬢様にとって僥倖だったのは、令嬢教育において宮廷鉄扇術が加わったことではないでしょうか」
「それね。いや、ドリスさんが伝手をあたってくれるっていう話もあったけど、結果として宮廷鉄扇術を教えてもらえるようになってよかったよ」
というか、DEFやSPDの成長速度が僅かながら上昇したのは、こういう背景もあるんじゃないだろうかね。
これまでの『ヴェグガナルデ公爵令嬢』の時だと、選択にもよるけど建前としては純粋な『令嬢』だったから、荒事とは遠いという表現で鉄扇術もお遊び程度だったのが、『王族候補』になって荒事対策にも手を出す必要が出てきたから、若干身の護りや身のこなしにも変化が出てきた、というか。
そんな感じの表現ということなんかね。
「とりあえず、このままじゃ貧弱すぎて何をするにも困るだろうから、今晩もフィールドでレベリングかなぁ」
「かしこまりました。それでは、準備をいたしますので少々お待ちを」
なんにしても、クラスチェンジに伴うステータスのリセットは結構痛い。
失ったステータスを取り戻すまで結構時間がかかりそうだし、お店のことに関しても、クラスアップ前と同じクオリティのポーションを提供できるようになるまで、先は長そうだ。




