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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

道端のゲーム

作者: MARINE

この小説は鬱系を意識しています。ご注意を。

ちょっとした考察要素もあります。

初投稿なので温かい目でご覧ください。

僕は下校中、道端に落ちているゲーム機を拾った。

なんだか不思議な感じのするゲーム機だ。

なぜだかそこだけ空間が切り取られていて、別のものを貼り付けたような、そこだけ異質なオーラを放っている。こんなにも存在感があるのに、なぜ誰も見つけなかったんだろうか。


僕はどこにでもいるであろう普通の高校生。

名前は田中だ。普通だ。

テストの点も、顔も、普通だ。


そんな僕がこれを見つけた。………僕は家へ持って帰った。家が裕福ではなく、娯楽を楽しむようなお金もなかった。

「ちょっとくらい…」と、魔が差してしまった。


家へ帰った僕はさっそく起動してみた。

電源はついた。自分はこういうのは友達の家で見たことあったが、触るのは初めてかもしれない。


………しかしこんな機種は見たこと無いな?新しいものなのかな?


そこには、何が書いてあるのか分からない文字が書かれていた。なんだこれ…?僕には読めない文字だ。娯楽ができない代わりに少しでも、と勉強してきたがこんな外国語は見たことがない。と、その時。文字から直接頭に響いてきた。


 ―――――――◯ボタンで起動―――――――


文字は読めないのに、意味はわかる。良くわからない感覚だ…とにかく進めてみる。


僕はそのゲームを遊んでみた。俗に言うRPGというものだった。画面を見てる限りはドラ◯エのような普通のゲームだ。しかしやっている本人は違う。頭の中に随時文字が語りかけてくる。それは殺人を勧めたり犯罪をほのめかす言葉の数々。


サブリミナル効果、というのを聞いたことがあるだろうか。知覚できるギリギリのラインを刺激することによって潜在意識に思想を直接すり込むことができる。それを本人は自覚することができない。


田中はそのゲームで思想を全て受けてしまった。

翌日、田中は強盗をした。田中はそれを悪いことだとは思わなかった。更に次の日はいじめてきていた邪魔なやつを殺した。田中はまたしても当たり前だと思った。そんな日が続いた―――


俺はその時ゲームをやめた。ゲームは怖い……もうやらないことにしよう。

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