勇者『あのさ、王様』王様『何?』
勇者『あのさ、王様』王様『何?』
勇者『勇者としてさ、魔王軍の討伐を依頼されてるわけだけどさ』
王様『うん』
勇者『旅立ちの装備として渡してくれたやつな』
王様『うん』
120ゴールド、ひのきのぼう、ぬののふく
勇者『ワシはヤクザの鉄砲玉か』
勇者『暴対法で貧乏になったヤクザでもこんなクソ雑魚装備でカチコミさせへんぞ!ゲバ棒持ってこいゲバ棒!!』
勇者『お前のお抱えの魔法使いで魔王の城まで飛ばしてくれて、魔王の頭を硬めの漬物石でしばき回す方がよっぽど勝率高いぞ』
勇者『ほんでなんでやねん』
王様『えっ』
勇者『なんで徒歩やねん』
王様『え、まぁ、魔王討伐のお約束...』
勇者『お約束やあらへん、馬車と馬と飯と水、薬くらい用意しろや!』
勇者『国の一大事やろが!世界の一大事やろが!飯もなしで120ゴールドのガキの駄賃で腹膨れるかい!ここで暴れ倒すぞ』
王様『ご、ごめん、法律で決まってて』
勇者『この国のクソ立法どないなっとんねん。そんで兵士と市民が少なすぎやろ!経済すら回ってないやろがい。こんなもんお前、魔王の前に隣国に領土取られるやろが』
衛兵『もうほとんど取られてます』
勇者『事後かよ!寝取られか!頭おかしなるでほんま!国が腐ってんだから世界の心配よりも政策と法と経済を優先しろや!あとな...』
王様『はい...』
勇者『絶対王政やめろ、この国の体たらく見てると絶対王政がいかにクソってのがわかる。』
王様『えぇ...』
勇者『立憲君主制に移行や。そこから国を作る。立て直す。議員の選挙制の導入、そして1番商業で栄えてる大国の憲法を輸入する。めんどくさい魔王軍は近くの国に任せとけばええ。こんな資源もクソもない国、ないのと変わらん』
王様『そこまで...』
勇者『クソ魔法で異世界転生してきたんだから、俺なりに徹底的に暴れないとな』
王様『なぁ魔法使い!もーこいつなんとかして!もーなんか知らんけどあいつめっちゃ嫌や!』
魔法使い『魔王の国よりも強い国作ろうとしてる...』
衛兵『えらい人を召喚してしまった』
勇者『西王運輸の兄ちゃんには悪いが、抗争中に事故ってくれて良かったぜ。前の世界でのヤクザの血が叫ぶ』
王様『インテリヤクザを勇者として呼んじゃった...』
これから先、この王国の行く先はどうなるのか。
そして勇者は魔王を倒せるのか。
続くのか!?(終われ)
次回、王様を処刑!デュエルスタンバイ!