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16.

 私は駐屯所へ戻る間にも、ミランダのことについて考えていた。


 彼女の何かが変化したと思ったのは、私の気のせいだったのだろうか。

 うーん、でもやっぱり、違和感を感じたのは確かなのよね……。

 いったい、なんだろう?


 しばらく考えていたけれど、なにもわからないまま、私とマッチョくんは、憲兵の駐屯所へ戻ってきた。


「お待ちしておりました」


 レナードさんがテーブルに資料を広げながら言った。


「先ほど、例の店に行かせた部下から、報告をもらいました。どうやら、あの店のカギを持っているのは、店長とオーナーだそうです。オーナーはカギを持っているといっても、お店に来ることは滅多にないそうです。普段は、店長が初めに店に来てカギを開けて、営業時間が終わるとまた店長がカギをかけて帰るそうです。ほかの従業員は、カギに触ることもないと言っていました」


「そうですか……。オーナーと店長しか、カギを持っていないのですね」


「そして、事件があった日ですが、店長の証言によると、カギは確実に閉めたそうです。ほかの従業員の話によると、店長はかなり几帳面だそうなので、まあ、百パーセントとは言い切れませんが、カギを閉めたのはほぼ間違いないと思います」


「そうですか。それでは次は、殺人未遂事件の方ですね」


 私はレナードさんがテーブルに広げた資料を眺めていた。


「ええ、事件のあった日は、盗難事件と同じ日です。偶然ですが、場所もかなり近いですね。被害者は、突然レンガで殴られたそうです。近くに誰もいないと思っていたのに、突然体に衝撃が走って、そのまま意識を失ったと証言しています」


「あ、被害者の方とは、話せる状態なのですね?」


「ええ、大怪我をしていますが、命に別状はありません。今は入院中ですが、しばらくすれば退院できるそうです」


「そうですか。それはよかったです。レンガで殴ったということは、犯人はそれなりの力があったということでしょうか? よく知らないのですけれど、レンガって重たいのですか?」


「どうでしょう、まあ、重たいといえば、重たいかもしれませんね。持ち上げられないということはないと思いますが」


「なんだか妙ですね。凶器にレンガを使うなんて」


「確かにそうですね。凶器としては、少し変わっていると思います」


「これが現場の写真ですか……」


 私は資料を眺めていた。


「え!? 嘘でしょう!? どうしてこれが、こんなところに……」


 事件現場の写真には、驚くべきものが写っていた。

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