友人からの助言
【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。
意識が戻るとヘッドギアを外し、ゲームの電源を落とした。起きるとスマホに1通のメールが届いていた。
「また、このメールか」
届いたメールの内容は怪盗キングを作った会社からでぜひ、うちの次回作のゲームをプレイしてほしいと言うものだった。ちなみにやってほしいゲームは今、巷で話題のオリジナル・フォース・オンラインだった。
「ストーリーが全部見られれば、考えるけど。まぁ、現状だと無理なんだよな」
このVRMMOはワールドクエストがあり、誰かがそれを進めてしまうと、別の人はそのストーリーが見られないのだ。ストーリーが見たい俺としては、ストーリーが見られないのであればやる理由がない。スマホをベッドに放り投げると、ゲーム機から、怪盗キングからメモリーを取り出すと、横に置いてあるパッケージにしまって、ベッドの横にある棚にしまった。そこには、俺がクリアした数々のゲームが並べられていた。
「これでよしと、明日の学校だし、早く寝るか」
クリアまで時間が掛かったせいで、時間は深夜0時を回ろうとしていた。風呂やその他、もろもろはゲームをする前に終わらせていたので後は寝るだけだ。ゲームで頭を酷使した所為か、ベッドに入ったら、すぐに睡魔が襲ってきた。そのまま睡魔に身を任せて、俺は眠りに入った。
次の日、学校では、俺、雨宮連は、ほぼボッチなので休み時間、一人教室の隅で本を読んでいた。するとただ一人、俺に声を掛けてくる人物が声を掛けてきた。
「また、こんな教室の隅で本読んでいるのか、連?」
「余計なお世話だよ、それで俺の所に来て、何の用なんだよ、昴」
「OFOはどうかなって思ってね」
「それなら、前に断っただろう、ストーリーが見られないなら、やらないって」
「ストーリーが見られないなら、やらないのは知っているよ、じゃあ、見られるとしたらと思ってね」
「まさか?」
「そう、そのまさか、今度のOFOのアップデートで過去のストーリーが見られるようになるんだよ、これなら連もやるのかと思ったんだよ」
「分かった、帰ってその情報が正しかったら、やるか、どうか考えるよ」
「やるって決まったら、連絡くれよ」
「まぁ、考えておくよ」
「そこは連絡くれよ」
それだけ言うと昴は俺から離れていった。数人、その様子を物珍しそうに見ている人物はいたが、俺が周りを見渡すと気まずそうに視線を逸らした。そんな中、連にも視線を向けず、聞き耳を立てている人物がいた。
学校の帰り道、スマホでOFOの事を調べつつ、俺はゲーム屋に足を運んでいた。
「おう、雨宮じゃねぇか、また、ゲームクリアしたのか?」
カウンターで煙草をふかしながら、挨拶してきたのは、このゲーム屋の店主、坂本武その人だった。なんでも、海外で傭兵をしていたらしい。今ではこのゲーム屋を経営しているが、どうしてそんな事になったのかは謎だ。
「ええ、怪盗キングならクリアしましたよ」
「裏までか?」
「ええ、裏までです」
「あのゲームでもお前に挫折の2文字を味合わせる事は出来なかったか」
「OFOってありますか」
OFOは発売から半年以上経つが、今でも売り切れが起こったりする人気ゲームだから、このゲーム屋に在庫があるか。正直、俺は不安だった。
「それなら、昨日、丁度、入荷した奴がある。でも、お前、このゲームはしないって言っていたよな」
「アップデートで少しゲームの仕様が変わるらしいので、それでやってみようかと」
「なるほどな、そういや過去のストーリー見られるようにするとか言っていたな。まだ、2、3割ぐらいしか、攻略されてないから、もしかしたら、すぐ追いつかれるかもな」
「坂本さん、詳しいですね」
どのぐらいまで攻略されているかなど、普通のゲーム屋店主は知らないものだ。
「まぁ、暇つぶしに俺もこのゲームをしているからな、これでもかなりやりこんでいる自信があるぜ」
自慢げにガハハァと坂本は笑いながら、煙草をふかした。
「なんの自慢をしているんですか、とりあえず、OFO買います」
「毎度あり、ゲーム内で会ったら、よろしくな」
「会わないことを祈っています」
「まぁまぁ、そう言うなよ、雨宮少年」
「いいから、早くお会計して下さい」
「へいへい、全く雨宮少年は寂しいなー」
「そんな棒読みで言われても、全く響きません」
「ははは、ともかく、良いゲームだから、楽しめよ」
「そうします、それでは」
ゲーム屋を出ると俺は早くゲームをやりたくて速足で家に急いだ。
どうしても投稿をしたくて、後先決まってないのに1月1日に投稿した主はこちらです。ごめんなさい。これから更新していきます。