ナンパ
【定期】YouTubeで月曜から金曜まで小説作る配信します。開始時間は13時半ぐらいからです。スリーユウで検索すれば出てきます。尚、祝日とかは休みです。
ログイン2日目
場所はゴルドラ町の中心、昨日、最後に触った石の所に出現した。
昨日は何も目的がなく、ぶらぶらしたフォースを手に入れる事ができた。過去のストーリーが見られるようになると言っても、ある程度、進めておかないと振り返れない可能性もあるので現状の目標はキャラの育成でいいだろう。と言ってもこのゲームはレベル制ではないので、やる事と言ったら、フォースの入手とクラスの育成ぐらいだろう。
PN:レイン
クラス:愚者
フォース:水(熟練度4)硬化(熟練度1)土(熟練度1)
装備
体(硬化)
武器:異形の小太刀(スロット4、水、土)
頭:旅人の帽子(スロット1)
腕:旅人の手甲(スロット1)
胴:旅人のローブ(スロット1)
腰:旅人のズボン(スロット1)
足:旅人の足甲(スロット1)
アクセサリー:なし
異形の刀(破損)
とりあえず、昨日手に入れたフォースを自分と武器にセットする。硬化のフォースが一番強そうなので自分にセットする。他はとりあえず武器にセットしておけばいいだろう。しかし、ストーリーのアップデートまで一週間、具体的に何をするか。悩みものだった。そこでふとカザミさんの言葉を思い出した。
「あと、チュートリアルで選べるフォースは、ボスから、1回度手に入れれば、冒険者ギルドで金さえ払えば、簡単に手に入るよ」
つまり、初期で選べる、火、水、雷、風、土のフォースは手に入れておいた方がいいだろう。問題は、そのフォースを持っているフィールドボスが何処にいるかと言うことだ。普通に考えれば、最初の町の近くエリアにいるはずだ。
俺は最初の町エリアから北へ移動したので簡単に方角を考えると、東、南、西ってところだろう。そうなると最初のファストトラベルした方が早いな。今後の方針も軽く決めた所で最初の町エストに戻ることを決めた。
「いや、しかし、ファストトラベルの仕方が分からん」
そういや、ファストトラベルの仕方は昨日聞かなかったなと思った。ファストトラベルのやり方が分からなくても、この中央の石がファストトラベル地点と言うことは分かっているのでとりあえず、石の中央に入ってみる。そうすると自然に目の前にウィンドウが現れた。
『ファストトラベルしますか?』
迷わず、イエスを押すとファストトラベルできる一覧が出てきた。勿論、現在、移動できる場所は2箇所しかない為、すぐにエスト町を選択する。すると自分の体が、光に包まれた。
次の瞬間には、昨日、見た光景が広がっていた。
とりあえず、フィールドボスを探す前に昨日やらなかった町の探索をしてみることにした。町を歩いているとまず目についたのは、屋台だった。そこには夏のお祭りに並んでいそうなものが並んでいた。食欲をそそるようないい匂いがしている。値段を見てみると、300ゼニ―と書かれていた。そういえばこのゲームのお金の通貨はゼニ―だったと思い出す。初期の持ち物で1000ゼニ―あったはずなので思わず、目の前にあった串焼きを買ってしまった。
「うまい」
データで作ったとは思えないほどの味だ。他のゲームでもここまで美味しく感じるものはなかった。恐らく、これがこのゲームが流行っている一つの理由でもあるんだろう。シムナが吸っていた煙草がいい証拠だ。ある意味、このゲームを買うだけで、ずっとそれらが味わえるって、だけでもかなりの魅力だろう。
そんな事を考えていると突然、悲鳴が聞こえてきた。そちらの方に視線を向けて見ると女性に対して男性が手を握っている姿が目に入った。
「やめてください」
「いいだろ、ちょっとぐらい、一緒に遊ぼうぜ」
どうやら、ただのナンパのようだ。串焼きを食べながら、メニューを開いて、次に何をしようかなと考えながら、俺はその様子を傍観していた。周りを見渡すと何人かはどうするか、迷っている様だった。絡むこと自体、めんどくさいのでそのまま素通りしようと歩き出した瞬間、誰かに押されて、2人の目の前に出てしまった。女性は突然の事にチャンスとばかりに、こちらの服を握って俺の後ろに隠れてしまった。
「あ、なんだ、てめぇ?」
「俺は別に関わる気は・・・」
「俺が先に声を掛けたんだぞ、それともてめぇ、この子の彼氏か?」
・・・こっちの話は聞いてくれないようだ。
「ねぇ、めんどくさいから君、メニューを開いてGMコールしてくれない」
後ろの女性に対して、言うとハッとしたように女性はメニューを開き始めた。そして、すぐにGMコールがなされて、ウィンドウから声が聞こえ始めた。
「えー、もしもし、何か問題でしょうか?」
「あの・・・」
「てめぇら、こそこそと何をしているんだぁあああ」
その2人の反応にため息が出てくる。
「女性が男性に絡まられている、対処してくれ」
「なるほど、話は理解しました。少々お待ち下さい」
何やら、準備がいるらしい。10秒ほどたって直ぐに返事が返ってきた。
「確認が取れました。そこの男性プレイヤー、名前はあえて言いませんが、これ以上、ハラスメント行為を続けるなら、 BANもう検討しなくてはならなくなりますが、それでも続けますが」
「わ、わかった、関わらなければいいだろ」
流石に頭が悪そうな男性もゲームマスターの言葉に分が悪いと思ったのか、捨て台詞を吐いて、去って行った。
「ありがとうございます」
女性がお礼を言ってくるが俺はさっさとこの場を去りたかった。
「気にしなくていいよ、俺は自分にかかった火の粉を払っただけだから」
それだけ言うと俺は残りの串焼きを食べながら歩き始めた。
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