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一冬の恋  作者: 豆乳プリン
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「私」の回想という形で話が進んでいきます。もしこのキャラが気に入ったらどんどん話を展開していこうかなと思います。

 雪がちらちらと降ってきた。なんだかぼーっと窓の外を見ていた私は、はっと我に返った。手の中の紅茶はすっかり冷え切っていた。

 ふと部屋を振り返ると端の方は闇に覆われていた。間接照明をつけて紅茶を入れ直す。紅茶を掌で包むようにして窓際へ戻った。

 それだけの間に雪は随分と激しくなっており、道の向こうから紺色の傘が進んでくるのが見えた。

 紺の傘に白い雪…。それを見たときふっと学生の頃の記憶が蘇ってきた。


 その頃、私たちは受験生になろうという時期だった。今まではそれほど親しくなかった同じクラスの男子と、何故だっただろう、とても親しくなった。

 ああ、そう。たまたま席替えで隣になったからだった。学生の頃はそんなことで人間関係が変わるのだ。

 私の志望校を目指す人は当時、私がいた学校では極端に少なく、彼がその数少ない仲間の1人だったことも関係あっただろう。

 何がきっかけだったかは定かでないが、彼と私は2人で勉強するようになった。

 毎週休日の午前中と、学校が半日の日の午後。

 一緒に勉強といって喋っているのかと言えばそうではなく意外と黙々とやっていた。

 しかし、勉強しながらでもそれだけの時間一緒にいれば自ずと距離が近くなるものである。今思えば焦ったくなるほどの時間をかけてら私達の距離は縮まっていった。

 

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