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広がる噂
とっても、短いです。
すみません。
あの試合から3日目。
今だその話題で皆の話は持ち切り。
だが真としては最悪な話題だ。
今の真は、会長のお気に入りで、1組の生徒に5組の生徒だというのに勝利した。更に生徒会に初めて5組の生徒として入った。
すごい目立ちようだ。
良く話しかけられるようになったが、警戒もされるようになった。1組の生徒にものすごく嫌われている。気が気でない。
と、このように、真は今とても大変なのだ。
「あははっ、モテモテだね~」
「人気があって羨ましいです」
春と美奈は面白がっているが真としては全くもって面白くない。大変なのだ。本当に。
「そんなことはない。むしろ困っている」
真が真面目な顔で答えると、春は。
「ふぅん、この状況、楽しめばいいのに」
羨ましー、と茶化してくるが、真に楽しむ余裕などない。皆無だ。
はぁ、とため息をついて、この噂が収まるのを待つのだった。