飛龍の拳 Ⅲ 〜正義の味方〜
最初のステージは主人公、龍飛を操りアメリカのロスだかマンハッタンだか、よく憶えてませんが、ケビン・クラークという格闘家の元に向かいます。道場を営んでいたものの、残虐な人間に豹変したというので「竜の牙」という、主人公の仇敵とも言える組織の関与が考えられるというもの。昔のゲームにしてはストーリーがしっかりしててビックリです。
ゲームは普通のスクロールアクションといった印象。パンチ、キックでザコを蹴散らし、中ボスが現れると1対1のバトルに突入。勝利すると敵が本性を現します。この時、主人公も変身できるのですが、筆者がそのシステムに気付くのは少し後です。
序盤は難易度も低めでステージボスまで難なくたどり着けます。ボスキャラ、ケビン・クラークは「ようこそ、龍飛君」とか言って、上面はなかなか紳士的な奴でキャラも立ってます。
勝利すると本性を現し、竜の牙五大明王の一人、破壊明王アイゼンと名乗ります。愛染明王は五大明王じゃないぞともツッコめますが、そこはネームバリューを重視した結果でしょう。ツッコむのは野暮ってもんです。
んで、このアイゼンが強い強い。基本的な強さは中ボスと大差ないのですが、法術という、ぶっちゃけ魔法みたいな攻撃を繰り出します。こいつが防御不可能な代物。
防御してもダメージ食ってしまうので苦戦は必至。回復アイテムを駆使してなんとかステージクリア。小エンディングが見れます。
すると次のステージでは主人公がゴウ・ハヤト(剛 隼人?)という日本人にチェンジ。舞台も日本になります。この時、かなり面食らいました。まさかFCゲームで主人公が複数のシステムなんて! それが章立てでストーリーが進行するなんて! と。(後にドラクエⅣも同じ仕様と知り、それをモチーフにしたのかも知れません)
第二ステージは日本らしく敵は忍者です。ハヤトの性能も悪くなく、忍者相手に活躍できます。というか、龍飛と大差ないんですが。(笑)
ただ龍飛の方はアメリカのスラム街でフーリガンっぽい連中を相手にしてたので、忍者と戦うハヤトの方が気分的にポイント高めです。
それとハヤトのビジュアルも長髪の美形キャラで、クールな二枚目といったオイシイ役どころ。このあたり、聖闘士星矢か鎧伝サムライトルーパーをかなり意識してると感じました。
ストーリーもボスと思しき忍者集団の頭領(名前忘れた)に幽閉された娘を救出したりと、龍飛より主人公してます(笑)。しかもこの娘が美人。ハヤトも自分のことを「正義の味方さ」なんて軽めの自己紹介。強い割にはナンパな奴のようです。案の定、父親を殺してくれと頼まれてしまいます。もちろん、この頭領も竜の牙が成り代わっているのですが。
そしてこのステージで、本作のキモとも言える、もうひとつのシステムに筆者は驚愕するのです。