MACROSS VFーX 〜銀河よ、俺の妄想を聞け!〜
とにかく、主人公は戦艦に配備されたばかりなので信用がありません。着任早々、攻撃仕掛けてきた未確認機の迎撃を命じられます。搭乗機体は乗ってきたVFー1(だと思う)。
時代遅れの量産機なので扱いやすい以外、見るべきスペックはありません。が、ゲームに慣れるには最適ではあります。一方、未確認機もどうもバルキリーっぽいです。ドッグファイトで勝利すると艦長から「申し訳ないが、君の実力を試させてもらった」と、ネタばらし。相手はちょっと性能が上のサンダーボルトなのでした。次のステージからこのサンダーボルトも乗機として使えるって寸法です。
で、この艦長が見た目も堅物そうな、いかにも絵に描いたような中間管理職風。最初はいけ好かない人物ですが、物語が進むにつれ主人公の実力を認めてくれるようになります。クライマックスでは軍の意向を無視して、主人公を信じて敵の殲滅を決断するという、おいしい役どころです。
それにしても、この模擬戦の相手をしたのは誰だったのでしょう。AIかも知れませんが、主人公が来る前のエースだった可能性もあります。サンダーボルトで負けたから救出任務は主人公に移ったと見るべきでしょう。このパイロットと共闘するストーリならマクロスのテーマでもある三角関係も盛り込めたとも思いますが、制約の関係でしょう。
あるいは女性パイロットだったとか。主人公に負けてライバル心を剥き出しにするも、ステージが進むにつれ主人公にホレたり、助けたアイドルに嫉妬したり、もうウハウハな妄想が止まりませぬ。
そういえば本作はオペレーターも三人いて全員女性。好きな人を指名できるキャバクラシステム。これほどのハーレム状態なのに恋愛要素一切ナシってのはなんか納得できませんが、制約もあったのでしょう。当時もそんなに気になんなかったし。大体、ひとつのゲームでバトルも育成も恋愛も、なんて贅沢な仕様が許されるようになったのはここ最近。今でこそ当たり前だけど、当時のハードでそこまでできないのは当時の筆者の方がよく分かってたのです。