表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うたかたの恋  作者: 観音
3/4

コーデリアは消えてなくなりたいのです…

コーデリア嬢とお父様初登場

コーデリアは最初何を言われているかわからなかった。


美しいあの人が

目の前で告げている。


「婚約を解消しよう」と。


それからコーデリアは思い立った。


あぁ私はお姫様ではなかったのですね、と。


幼い頃お兄様に読んでもらった

魔女がでてくるお伽噺。


その魔女こそが私だったのですね、と。


***********************



コーデリアはそれから熱を出した。


王宮でも一件はお父様にも告げてはいない。


ルードリヒ殿下はうつくしい顔をゆがませ

折を見て、王様や王妃様にお話ししようと言っていたっけ。


泣きそうな顔で困った顔で


そう告げる元・婚約者殿の顔を

コーデリアは放心したように見つめていた。



だからってお父さまに隠していることができない。

婚約破棄はお父様の地位にも評判にも

悪い影響を与えてしまうかもしれない


こんな時もコーデリアはコーデリアだった。


骨の髄まで公爵家の娘。


コーデリアは小さい頃から仕えてくれている


第二の母のような侍女に告げた。


「お父様を連れてきて欲しい」と



幼い幼い娘の

瞳を紅くし

熱にうなされながらもしっかりとした告解に


ローゼンバル公爵は父親の顔で娘に告げた。


それでお前はどうしたい・・・?と。



その瞬間コーデリアの茶色の瞳から涙があふれた。


あのね、お父様、コーデリアはルードリヒ殿下のことが本当に本当に好きだったのよ

と。


「でもねコーデリアはお姫様の方でなかったの。」


魔女だったのよ、と。


それから泣きじゃくるコーデリアを

どれだけ公爵が抱きしめていたかはしらないが


眠りにつく前コーデリアは告げた。


だからね、コーデリアは早く殿下を忘れたいのです。


「お父様、コーデリアをどこか遠くにやってくれないですか?」と



***********************


その頃、ルードリヒは一人

王への謁見を求めいてた。


心にあるのは

先ほどの美しい愛おしい婚約者とのやりとり。


「父上、実はお話がございます」


ルードリヒは苦痛な心を隠し怜悧な表情でハドルド王の前でお辞儀をとった。


次話は父親同士の会話です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ