偽造ー死亡ー転生(3)
さてと、私は着替えなければならない。まぁ予想通りだったんだけど、男物の服がない!
私の中ではこういった方程式が出来上がるのだ!
男物の服がない=お姉ちゃんに変態扱いされる=たたきだされる=ふくがきれなくなる
=死ぬよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
……こういった方程式が出来上がった!ど、どうしようか…
ガチャッ!
か、帰ってきたぞ!どうする?う〜ん…
あ、タオルまけ、タオル!
「ただい…あああああーーーーーーっ!…誰?出てケェ!」
うわ、見つけんの早え!てか、いきなりそれかよ!ちょっとくらい…
おかぁさんがいなかっただけ良かったけど…でも、やっぱり怖い…
「誰!誰なの?ねえ聞いてるの?ねえ!」
怖ぁ…てか、もう女の子だ、完全に…本当にお姉ちゃんになってる…
『亜…紀…だよぅぅぅ…』
「えっ?えっ?えっ?えっ?」
胸ぐらを掴んでくるよぉぉ!
『うわぉんうわぉん…お姉…ちゃん…亜…紀…だって…ばぁ…』
揺さぶるなぁ!てか信じんのか?ウ、疑り深いからな…ん?黙りこくってやがる!信じてねえんだなぁ!このぉ!…
「ほ、本当に?本当に、本当に亜紀なのよね?亜紀ぃ!」
し、信じてるし…軽い!そもそも、お姉ちゃんてこんなに涙もろかったっけ?1日でだいぶ変わったな…
『うんぶわぉん…そうだよう…だあかあらあ!』
めちゃくちゃ揺さぶってくんだけど…あいタッ!やめろおぉぉぉ〜〜!タ、タオルガァァアァァァァァ!
ズリッ
…
お◯ん◯んが丸見えだぁ!ヒィィィぃぃぃぃ!…お、お姉ちゃんの顔が真っ赤っかなんだけど…
「変態!うわぁぁぁぁぁ!」
タオルが脱げたのはどこのどいつのせいだ!このぉ!
ぱちこーん!
「痛ぁい!」
デコピンをしてやったぞ!お姉ちゃんめ!人の体を見てあざ笑ったからだ!
…あざ笑ってはないかもな…
「お、男の子の力って、結構強いんだからね!気を付けてよ!」
そ、そうだったような…私もお姉ちゃんが、男の子だった頃に、1回やられて、あんまり痛かったから、怒鳴ってシュンとうなだれてたっけ。な、なんか悪かったなぁ…
『ご、ごめん…ところでさぁ、お姉ちゃん、顔が赤くなってるよぉ〜〜〜!』
「な、そんなことなぁい!ないないないないないってばぁぁ!」
『もしかして、お姉ちゃんも遂に男の子に気が有ったりして!そうだ、きっとそうだ!元々女の子みたいな考えしてたからより女の子っぽいね!』
そう。お姉ちゃんは元々女の子っぽい性格だったのだ!だから、あまり動揺しなかったんだけどね!
「ちがうぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!」
『違わないよ!だって女の子言葉使えてるし、心が分かりやすいしおっ◯いもDカップじゃん!完璧に女の子だよ!むしろ、前の私より女の子っぽいよ!』
「そんなことないぃぃ〜〜〜!うっえ〜〜んずずビュしゅゴフッビエーンジュルジュル」
泣き声がうるさい…てかなんだ、私の葬儀のときもこんな感じに泣いてたのか?恥ずかシィ〜〜
『ま、まぁ泣かないでよ!な、なんかわ…僕…お、俺が悪いみたいじゃな…んか!』
「…」
『な、なんで黙ってるんだよ!おい!』
「…ぷっ!…いや、亜紀が男の子の言葉使ってるのが可笑しくて。で、でもかっこいいよ。亜、亜紀…」
な、そんなこと言われたら好きになっちゃうじゃないか!
そんなことを考えていたらいきなり…
「好きだよ。」
と言って唇を付けてきた。