亜紀ー憂鬱ー彼女
文が短くないか心配です。
亜紀……………
オレはきずいた
この人混みの中に亜紀がいることに……………
なんて運がいいんだろう!扉を開けたその先に妹が居るなんて!
早く話しかけなければ!
走った。狂って狂ってそれでも走り続けた。
しかし、途中で見失ってしまった。声もかけることなく、終わってしまった。
ないた。泣いてしまった。怖いんじゃなくて、悲しいんじゃなくて、自分の弱さに。
ただ、ここは、◯◯駅だってことにはきずいた。家の近くだったはずだ。
オレは自分の家まで走った。多分誰にもきずいてもらえないと思う。
それでも走り続けて、ようやく家があったところまで来た。
表札の名前は……………
「平川」
なぜか泣けてきた。男子の頃は、泣くことなんてなかった。女子になってから涙もろくなったのかもしれない。
「ピンポーン」
「はぁい」
母の声が聞こえる。
あくまも優しいものだ。
「どちら様?」
あ、このまま『平川篤です』なんて言ったら
「すいません、私の子は男の子でしたし、もうすでに他界してますので…」
と丁寧にお断りされるだろうと思ったので、
『平川亜紀さんのお友達です。』
とでも言って入ろうかと考えた。
『平川亜紀さんのお友達です』
とこたえた。
すると亜紀がやってきた。
やばい、と、認識したのか、逃げようとしてしまう
しかし遅かった。もうきていてこっちを見ている。
「だれ?」
もう、おわった。
やむなく母に追い出された
帰ろうとしていた。もう、女子になってもいいかなあとも思った。
そのときだった。
「待って。」
亜紀の声だった。