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少し変わった大学生活  作者: 石田いづみ
6/8

予想通り何か起こりました。

案の定ゆずなちゃんは泣きそうになっていった。

「無理しなくていいよ写真撮っとくから外で待ってな」

「大丈夫です大丈夫だから」と震えながら言っていた。少し意固地になっているのかもしれない。

「まあ狭い部屋だから大丈夫よ。さっさと写真撮って帰ろう」

と部屋の周りをパシャパシャと取り始めた。俺はとりあえずなんか写ればいいなくらいの気持ちでスマホでビデオをとっていた。暗くてほとんど見えないけど。

気味の悪い押入れの中をとっている途中ゆずなちゃんが何か聞こえますと言ってきた。確かに、耳を澄ますと鈴虫か何かの虫の音に紛れてお経のような音がした。

「なんなんでしょう?」とゆずなちゃんが聞いている途中押入れの中から

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」という叫び声が聞こえた。小さな声とかそういうものではない叫び声であった。ゆずなちゃんは全く声も出ていない完全に腰を抜かしていた。すぐさま森野が駆けつけてきて

「なにがあった!?」

「わからん!!とりあえず逃げる!」と腰を抜かすゆずなちゃんを抱えて窓際の森野にわたし、走り去った。小学生はやはり軽かった。

車まで来ると俺たちの様子から吉住が察してすぐさま発進していった。俺を置き去りにして…

しかし10メートルほど進んだところでぼけてる場合ではないということか、車は止まり最寄りのコンビニまで最速で走っていった。

「ほらよ」とみんなにコーヒーを買ってきた吉住が尋ねた

「なにがあった?」

「小屋の中に押入れがあったんだ。そこの写真を撮っている途中に叫び声が聞こえた」

と同意を求めようとゆずなちゃんを見たがその声があまりにショックだったのかがたがた震えているだけであった。

「正直ビビったわ外で待機していたら叫び声が聞こえるんだもん」とコーヒーをすすりながら森野が言うとゆずなちゃんが

「呪われちゃったのかな」と泣きながら言った。正直ここまでのことがあるとは思っていなかった。

「黙ってたんだけどスマホでビデオとってたけど見てみる?気になることもあるし」と俺はみんなに同意を求めてみた。誰もうなずかなかったので一人で見る音にした。いいもん一人でできるもん。

ビデオは暗くてほとんど見えなかったが確かにお経のような音が聞こえた。

ゆずなちゃんが何か聞こえませんかといって押入れの方を向くと叫び声が聞こえた。

あまり根拠はないのだがこの話のオチが見えてきた。そのためにはもう一度あの小屋に行かなきゃならないなーと思い、とりあえずゆずなちゃんを安心させるために金田と山内の待機している部室へ連れて帰らせた。森野に元気づけとけよとたくし

「吉住、確認することあるからもっかい付き合ってくんない?」

男二人で、もう一度小屋に向かった。

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