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少し変わった大学生活  作者: 石田いづみ
5/8

突撃心霊スポット

それから五分ほどしてみんなが集まってきた。俺は、

「変だろ?ここまできれいだと何かあるわ」

その小屋はきれいなものだった。過去に行ったことのある心霊スポットは、散らかり放題ゴミだらけだったのにもかかわらず、その小屋は、窓ガラスは割られておらずゴミも線香とライターのごみという異様な光景

「絶対ダメなところじゃないですかーやだー」

と森野がふざけ半分で笑いを取りに行きゆずなちゃんは、本当に自分がこの不気味な廃墟に入るのかとがくがくと震えて怖がっている。すると周りをきょろきょろ眺めていた森野が

「どうする?入る?」と聞いてきた。

「まあ危なそうだから俺が入るわ。写真どうしようか一人で来たってことどうやって証明するんかね?」

ふと疑問に思ったことを聞くと森野が

「ツイッターで女の子が一人で心霊スポット入っていったwwwって書いて回す」

「いい考えやん。んでそれは、きちんとつながるようになってんの?」

と俺が聞くと、森野は、アチャーと言いながら頭をたたいていた。ダメじゃんと俺が突っ込んでいるのを横目にゆずなちゃんが、恐る恐る

「私のスマホで写真を撮ってラインに貼ります。」

「信じてもらえるんかなそれ?」と俺が聞くと

「私友達いないと思われてるから大丈夫だと思います」少し空気が凍った完全に地雷踏みましたわー

「なんかごめんねー。写真は西野がとるし俺らがいるから」と森野が空気を壊すように言うと

「大丈夫です。私には皆さんがいますから」とゆずなちゃんが小さく微笑んだ。守りたいこの笑顔

「んじゃ行ってくるわ俺のラインしたら入ってきて少しでも中の説明できるように見といて」といったところで、実際俺が一人で写真撮ってラインで送れば安全じゃね?と考えていると森野が

「お前が写真送ればゆずなちゃん入らなくてよくね?」と俺の心を読むようなこと言い

「確かにじゃあ作戦変更。俺が全方位写真撮って送るよ」

「私の問題なのにだめです」と言い始める小学生を見て

「んー結構怖いけど大丈夫?」

「大丈夫です」と覚悟を決めた顔でついてきた。意外と根性あるなどうしてこんな子がいじめられたんだろう?

ほんとに大丈夫?大丈夫ですと森野とゆずなちゃんが話しているのを横目に

俺はまず小屋の周りを再度確認した。やはりドアは南京錠でふさがれており入れそうにない。壊す道具も持て来ていないため壊すことをあきらめ窓を割って入るかDQNみたいな考えで窓に手をかけるとカラカラと音を立て窓が開き、中からほこりと線香の香りが鼻を突いた。窓に手をかけ中に入ると中は畳が引いてあり部屋の角にろうそくと線香がおいてあり、不気味であると同時に何か違和感を感じた。ドラマや映画のようなどこか作り物めいた感じの小屋だった。中には机と鏡だけこの鏡も古ぼけてくすんでいた。

奥には押入れがあり少し開いていた。中には大量のマネキンの首と、かつら、そして中は真っ赤であった。

正直帰りたいと素直に思いました。これ小学生にはきついだろーと思いながらも俺はゆずなちゃんに合図をし入ってきてもらった。


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