決着と捕食
今回は読み辛いと思いますが、一応演出上の都合であります。
「餓ァアアァァァァッ!!」
アタシは柔らかイ肉塊目掛ケテ、剣ヲ翳して突っ込ンデいった。 肉は怯エた表情を押シ殺しテ正面カラ迎え撃ツ構えを見せタ。
「近寄らないで! バケモノ!!」
肉ハ剣を持ってナイ左手カラ、白ク輝く光弾ヲ連射しテ来た。 ソウ言えば、肉ハ勇者なんダッケ。 魔法ノ使用もお手ノモノってワケダ。
不意ニ手にシタ剣に身体ヲ引っ張られル。 今までアタシガ居た場所ヲ霞めテ光弾が飛んでイクが、かわシ損ねテ一発ノ光弾が顔面ニ直撃シタ。
「飢ィアアアアアアアァッ!!」
アタシは衝撃デ思ワず仰け反ッテしまったガ、そノまま上体ヲ戻しテ肉ニ向かって舌なめずりヲした。
何だカ視界ガ半分欠けてルけど痛くモ無いカラ不都合もナい。 顔カラ何かガだらだらト流れ落ちてルケド、気にシナイ。 お腹イッパイ食べレバ怪我ダッテ治るヨ!! ダカラ!!
「オトナシク喰わレテしまエ!!」
手にシテた剣ヲ肉ニ投げつケル。 肉ハ剣ヲ自分ノ剣デ叩キ落トシタガ、同時ニ突っ込んデ来たアタシを警戒シテ後ろニ下がル。 剣ナンテまだるっこしイ! アタシはソノママ肉ニ飛び掛ル。
「餓餓餓餓餓餓餓餓餓餓餓餓餓餓ァァァァァッ!!」
手っ取り早ク肉の顔面ニ喰ラい付こウとしたケド、肉ノ方が少シ早くて振るッタ剣デ左腕を斬リ飛ばさレタ。 デモ痛くナイカラ平気! 無事ナ右腕デ肉の無防備ナ腹に拳を叩キこむ!
「うぐっ!?」
美味そうナ苦悶ノ呻きヲ上ゲテ、肉ガ身体ヲ屈めタ。 アタシはそのスキを逃さズ、肩口ニ噛み付コウトしたガ、肉の前蹴りガアタシのハラに突き刺さった。
「ゲホッ!!」
アタシは血反吐ヲワザと肉の顔ニ吐きかケテやル。 どうヤラ少シ眼に入ッタみたいデ、左手デ眼を押さエタ肉の隙を突イテ、アタシは無防備ノ肉に跳びカカッタ。 ハヤク! ハヤク喰ワセロ!!
次ノ瞬間、アタシは横から飛び込ンデキタ幽甲冑ニ突きトバサレて、諸共に地面ニ叩き付けラレた。 一瞬アトに頭上を白い輝キを放つ巨大ナ光線が霞めて、ソレハ背後ノ扉ニ直撃シテ爆風ヲ巻き起こシた。
ナルホド! 眼に血が入ッタ素振りハ演技か!! アタシは半分焼け爛レタ幽甲冑ヲ押しのけテ、手元に飛んできタ剣ヲ掴むト、次の魔法ヲ放つ暇ヲ与えズに肉の懐ニ斬り込ンデ行ッタ。
「しぶといですわね!! さっさとクタばりなさい!!」
肉ハ素早く剣ヲ繰り出シテクル。 片手のアタシは流石にその全てノ剣戟ヲ防げるワケも無く、たちまち全身ニ細かイ傷ヲ負う。 デモ普通ノもんすたーナラともかく、生憎アタシはあんでっど。 痛みも感ジないし、少々ノだめーじハ意にも介さナイ。
ソレニ、コンナ事ダッテ出来るンダ!! アタシはワザと隙を作ッテ相手の剣ヲ肩口で受けてヤル。 心臓近くマデ刃ガ入った感触ガ身体ヲ伝わったケド、元かラ動いてナイ心臓ナンカ幾らでもクレテヤル!!
アタシは再び剣ヲ捨てテ、肉の喉元ニ喰らい付ク。 肉ハ慌テてアタシの身体カラ剣を引き抜こウとするが、アタシの肉に深く食い込ンダ剣はそう簡単ニ引き抜ケはしない。
ソノママ肉の首ニ手を掛けて諸共に地面ニ倒れこむ。 アタシは剣ヲ離さない肉の腕に噛み付いた。
「うぐっ!?」
肉ハ可愛イ悲鳴を上ゲて剣から手ヲ離した。 アタシは口の中ニ広ガル血の味ト匂いに酔いソウになりナガラ、今度は綺麗ナ細い首筋目掛ケテ歯を立てる。
「嫌っ! 離しなさい!」
オカシイ……首筋に歯がタタナイ。 ワカッタ! このヨロイがジャマなんだ!
アタシは肉の顔面ニ拳を数発叩キ込んで大人しくサセると、ビキニのトップを引き剥ガシテ貧相ナ平たイ胸を露にシタ。
「いや……嫌ああああああああああああああああああああああ!!」
ヨシ、コレで全身を覆う魔法の効果ハ無くなった! 勇者ト言えどもコウなっては只ノ小娘!
今やソノ勇者ハ、無防備ニなってシマッタ恐怖に震えナガラすすり泣く、只の裸ノ柔らカイ肉にスギナイ。 ソノ抗う仕草ヤ恐怖ニ怯える表情ガ、一層アタシの食欲をそそった。
続いてアンダーの部分モ取っ払ッテ、完全に無防備ニしてヤッタ。 サァ、これデ好きな部位カラ食べる事ガできル。 マズは無防備ナ腹を引き裂イテ、湯気ノ立つ柔らかいハラワタを……
不意に横カラさっきの幽甲冑ガ跳びカカッテ、アタシに組み付いテ来た。 コイツ……アタシの食事のジャマをスル気か!?
「餓ァァッ!!」
アタシは肉ヲ組み敷イタまま、幽甲冑の兜ニ拳ヲ叩き込ンダ。 既にカナリのだめーじヲ負っていた幽甲冑ハばらばらニナッテ、周囲ニ散らばってイッタ。 ザマアミロ! アタシノ食事ノジャマをするカラダ!!
こうしてイル間に、アタシのカラダの下から這って逃れヨウとする肉を捕まエて、バックから圧シ掛かる。
「ひ……ひぃっ……」
さっきマデの威厳はドコへ言ったヤラ、肉は完全ニ戦意ヲ失って恐怖ニ顔を引きつらセテ美味シそうナ泣き顔ヲ見せてイル。
手こずらセテくれたケド、コレでオワリだ。 アタシハ恐怖デ震えル肉の髪を引っ張って上体ヲ無理やり起こすト、そのママ細イ首筋ニ思いっキリ歯ヲ立テタ。
明日(7/25)はお休みします。




