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猫被り

 さて。

 あるところに、嫁に行くことになった娘がおりました。そこで母が娘に念入りに言いました。

「いいかい、嫁に行った先で粗相があったらいけないからね。猫のようにしているんだよ。いいね、猫のようにだよ」

 娘はしっかりと母の言いつけを覚えて、嫁に行きました。

 さて「猫のように猫のように」と母の言いつけをしっかりと守ります。日がな一日ごろごろとして過ごし、天気のいい日は日向ぼっこなどして、しばしば気まぐれにいなくなります。そんな調子で家事を一切しないので辟易へきえきした夫がとうとう業を煮やして「おい」と叱りつけました。

 嫁は思わず「はい」と答えそうになってしまいましたが、猫のように振る舞わなければなりません。ですから嫁はしっかりと「にゃん」と答えました。

 それを聞いて、怒っていた夫はにわかに相好そうごうを崩し、

「こ、これはこれで……」

 と機嫌を直してしまいましたとさ。


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