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目印に猫

 さて。

 あるところに、宝物を手に入れた男がおりました。男は宝物を独り占めしたいので、ひとまず地面に埋めておき、あとで取りに来ることにしました。念入りに深く掘って宝を埋めた後、埋めた場所の目印にしようと周囲を見回してみると、へいの上に猫が寝ています。そこで男は、その猫の寝ている近くだと覚えることにしました。

 さて日が暮れて、宝物を掘り出すべくやって来た男が、確かこの辺りだとやって来てみますと、塀は延々と続けども猫の姿はどこにもありません。結局男は埋めた場所がわからずに、宝物は失ってしまいましたとさ。


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