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商人兼冒険者!(仮)  作者: 雪月ツララ
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2章ver2

はい。適当ファンタジー続編です。

前回までの簡単なあらすじ

外がうるさい→逃げてきた商隊の話を聞く→迷宮があるかも知れない→商隊を安全な場所で休ませる→自身も休む←いまここ

鳥の鳴き声であろうか。朝だということを伝えてくる。しかし、いつもなら早起きしているアイギスは今日は起きれないでいた。あぁ…なんて寝心地が良いんだ。もう起きなくてもいいかな…。どこもかしこも柔けぇ~フッカフカだぁ~あぁ^~天国じゃぁ^~


「アイギス様、私を抱き枕代わりにするのは構いませんが、もうそろそろ起きないといけないのでは?」


すぐ真横からヘルの声が聞こえた。ん?まよk…


「ファッ!?お前何してんの!?」


飛び起きようとしたが起きれない。理由は他にあった。


「アイギス様ぁ?もう少し寝かせてぇ…」


ヘラが抱きついているのである。


「ドウシテコウナッタ…ナゼダ…ゲセヌ。」


なぜか片言になるアイギス。


「ヘラはアイギス様と寝ることを決めていたようですが、ベッド1つしか無いことに気づいて私もお邪魔したというわけです。そしたらアイギス様が抱きついてきたので、あんまり寝れなかったわけです。」


照れっとしてヘルが続けて言う。


「私の大事な所を何度も触られたら、さすがに私でも眠れません。」


おいぃぃぃ!?俺は出会って2日の女の子に何をしとるんじゃボケナスがぁぁぁ!錯乱状態に陥るアイギス。こんな状態でもヘラは眠っている。


「とまぁ冗談はここまでにしておいて、本当に起きたほうが良いのでは?商隊が出発の準備をしているよう

ですよ?」


あ、冗談なのね…貴女が言うと本当に聞こえちゃうからね?やめてね?演技もしなくて良いからね!?


「おいヘラ。起きるぞ。」


未だ抱きついて寝ているヘラを起こそうとする。ふにゅぅ?とまだ起きようとしない。冷凍は…びっくりするか。普通に魔力弾を頭に当てよう。うん。これだ。

ちっこい魔力の塊がヘラの頭に当たろうとする。しかしそのままヘラに吸収されるように弾は消えた。


「あ…」


存在が魔力の塊であるこいつに魔法はあんまり通じないのか?自分でやっといて気づかなかったわ…冷凍(口)が効いてたから気にもしなかった。


「ちょっと実験」


そう言うとアイギスは、火弾、水弾、風弾、光弾、闇弾を一斉にヘラへ放出した。案の定、全部吸収されるように消えてしまった。


「…これ無敵じゃないかなぁ…」


んじゃ何故冷凍(口)が効くのだろうか?表面上の問題なのだろうか。


「…冷凍(フリーズ)(口)」


思った通り凍りつく。拘束系は効くのだろうか。


「むぐぅぅくぅくぅぅ!」


ヘラが泣き目で何かを訴えようとしている。というかやっと起きたのね。


「んじゃちょっくら外に挨拶しに行くか。」

「むぐぅぅぅぅぅぅ!」


何かを思いっきり訴えてくるヘラを放置し外へ向かった。

外へ出ると、隊長がアイギスのもとへやってきた。


「おっす!昨日はありがとな!おかげでゆっくり休めたぜ!」


隊長は心からお礼を言っているように見えた。そこまでのことはしていないつもりだったが、喜んでくれて何よりだ。


「おはようございます。あ、それと魔避けのお守りを作っときましたので、どうぞ。即興で作ったのであまり長くは持たないと思いますが、それでも森を抜けるまでは持つでしょう。」


昨日寝る前に人形に簡単な魔封じの細工をしといた。本当に効力は1日もつかもたないかである。


「お、んじゃこっちもお礼だ!受け取ってくれ!」


隊長はなにやら拳くらいの石を出す。これは…!?


「え…こんなにいいものを貰ってもいいのですか?」


驚くのも無理はない。結構上質な魔鉱石だ。見る者が見ればとても価値があるものだろう。まさかこんなものを持ってるとは。


「あぁ、魔物に出くわす前に拾ったものだし、俺にはただの鉱石にしか見えなかった。だからお前さんが煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」


いや鉱石は焼かないし煮ないし…ちょっと突っ込みたくなったがこらえる。


「ではお言葉に甘えていただきます!」


鉱石を受け取り、握手をする。


「んじゃ俺たちはもう行くわ。今度来た時は店、開けとけよ!」


手を振り商隊は出発する。アイギスも手を振り返し、商隊が見えなくなるまで見送った。そう、今度はお客様として買い物して言ってもらわなければ…そのためには…


「…よし、俺達もいくか。」

(わかりました。すぐに準備します。)


素早いヘルの応答。アイギスは隊長の指さした方向をじっと見つめていた。


少しして、ヘルとヘラが外へ出てきた。というか防具も何も身につけてない。


「お前らそれでいいのか?」

「はい、大丈夫です。私たちはアイギス様のサポートに回らせていただきます。」

「わかった。んじゃ収集とか任せるわ。」


簡単な作戦会議である。たしかに心を読めるこいつらならサポートが適任かも知れない。


「ではアイギス様、これを。」

「お、サンキュー。」


アイギスはヘルから杖を受け取る。なんの変哲もない杖だ。アイギスも防具はつけていない。


「それじゃ、行こうか。」


アイギス達は、隊長が指さした方へ歩き始めた。


「さて、もし迷宮があったとして、俺一人消えたらその付近に入口があるってことだ。消えた付近で待機すること。もしもお前らが入っちまったらすぐに後ろに引き返せ。迷宮は入ったことに気づかず直進してしまうケースもおおい。要は俺が見える位置にいろってことだ。」

「しつもーん!アイギス様!もし入口に敵がいたらどうしますか?」

「そうだな…やれそうならやってもいいが、俺は引き返してくることをおすすめする。あ、敵との距離が遠ければ戻ってこい。」

「はーい」

「アイギス様。迷宮で何らかの罠があったとして、私たちが離れてしまったらどうしますか?」

「心を読める範囲はどれくらいだ?」

「ざっと100Mくらいです。」

「その場から動くな…と言いたいがもしも俺の心を読めたなら動き回っても構わない。あ、そうだ直接テレパシーつかって交信するか。」

「わかりました。」

「俺も他の奴と一緒に迷宮探索するの初めてだしな。こっちからも情報を共有できればいいんだが、俺はお前らみたいに心が読めるわけでもないから、情報はこまめに伝えてくれよな。…っ!」


前からドドドドドドという地響きとともにものすごい勢いで何か来る。


「早速お出ましのようだな。うーん…どうしようか…」

「アイギス様!のんびりしてると来ちゃうよ!」

「まぁそう焦るな。」


ちょっと考えてからアイギスは、杖を掲げ


「束縛罠設置!」


と叫んだ。前方に巨大な魔法陣が展開する。


「敵の情報が欲しいからね。とりま束縛させてもらいますか!」


設置してから数秒。なにかがそこに突っ込んでくる。


「ウオォォォォォォォォォォォン!」


イノシシみたいな怪物達はアイギスたちの前でものすごい奇声をあげる。


「うわうっさ!そして意外と数多いな!ヘル!」

「束縛巨大化!」


ヘルがそういうと罠の範囲がさらに広がった。俺の魔法に上書きしてくるとは思ってなかったが、いい判断だ。目の前で怪物が奇声をあげじたばたしている。


「こいつらは放置してても動けなくなって最後に力尽きるから大丈夫だとして、問題はどこから来たのかだ。」

「直線できたとしか思えないのですが。」

「あぁ俺もそう思うが、どの距離から突っ込んできたかということだ。」

「アイギス様!あそこの開けたところ。魔力の塊が見えるよ!」


ヘラが指をさす。アイギスには見えない魔力の塊だが、同じ魔力の塊であるヘラには見えるのだろう。これは今後もものすごい助かる。


「んじゃ突進されてもいいように反射魔法でもかけておくか。」


杖を掲ると体の周りを何かが包むような感覚を覚える。アイギス達は開けた場所へ着くとまたも地響きがした。さっきよりもでかい。


「さ、突っ込んでこいよ!」


アイギスがそう言った直後、怪物がアイギスの目の前に現れる。ぶつかるかと思った瞬間に怪物は四方八方に吹っ飛んでいった。アイギスはこれを見てハッと背中で汗をかいた。


(やっばい結界張るの忘れてた…これ街に飛んでいったら大変なことになるぞ…まぁ動かないとは思うが建物は下敷きになるだろうし…大失態だ…)

「んー?街に被害を出さなければいいの?わかった!」

「空間転移!」


ヘラがそう言うと開けた場所以外の風景ががらんと変わった。


「これは…空間ごと移動する魔法…?」

「うんそうだよ!ここはある意味私の世界!元いた場所にはここと同じような地形でダミーを作っといたから大丈夫なはず!」


ドヤ顔するヘラ。しかしこれはものすごいことである。空間ごと移動はかなりの魔力を消費しなおかつダミーを作るのにもかなりの魔力を要する。アイギスがこれをやるとなると半日はかかるであろう。それをヘラは一瞬でやり遂げたのである。これにはアイギスも驚きを隠せなかった。


「やっぱりか、お前らも俺と同じ雑種ってわけか…」

「はい。そういうことです。」

「そんなことよりはやく入ろうよー!」


そうだな。まずは目の前の迷宮を攻略するのが先だな。アイギスはそう言うと先へ進んだ。またも風景が変わる。ヘラとヘルの姿は見えなくなっていた。アイギスはすぐさま後ろへ引き返した。


「お前ら本当に入れないんだな…」

「びっくりした!アイギス様いきなり消えるんだもん!」

「それで、私たちはどうすればいいですか?」

「俺が入れたということは、俺と条件を同じにすればいいだけのこと。簡単で良かった。」


アイギスは目を瞑り、ブツブツ言い始めた。目を開くと2人の中に何かが流れ込む。ヘルとヘラは初めての感覚に少し戸惑っている。少しすると元の状態に戻った。


「これで大丈夫なはずだ。俺をそのまま移したって感じかなこれは。」

「これで入れるのでしょうか?」

「物は試しだ、先に進んでみろよ」


ヘルは少しずつ前に進む。そんなヘルとは反対にヘラは走った。ヘラの姿が見えなくなる。続いてヘルの姿が見えなくなった。


「よし、成功だな。」


アイギスはそうつぶやくと、迷宮へと入っていった。

もうすこしバージョンアップしたのを製作中ですw

まぁこれはまえがきみたいなものですし…(白目)

あ、1話毎にタイトルを付ける予定。まぁ多少のネタバレはしゃーないよね!

というわけで気になるところ、変なところを指摘してくださると嬉しいです!(いつもの)

では、今回はここまで!(唐突)

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