1章ver2
1章が1つで終わると思ったら大間違いだよ!文字数が稼げないんなら分割で投稿すればいいだけのことなんだよ!(どやぁ)
簡単なまとめ(前話まで)
おっちゃんの話はちがかった→なんか少女に出会った→従者にしやがれ!→は?なら試してやんよ!←いまここ
そういや昨日は結局迷宮の話は聞かなかったな…と太陽が昇ってから思うアイギスであった。今日も晴天。いやぁ暑い暑い。
「まぁ土地が手に入るんだ。迷宮だってそう簡単に攻略されるもんじゃねぇし、後回しでもいいかな。」
元気にベットから飛び降りるアイギス。ホテルの使用期限は今日までだということに気づくと、やっぱり1日で良かったかな…と後悔する。
「やはり1日が良いのですねアイギス様。」
後ろからいきなり声がしたので、アイギスは思わず飛びのいた。ヘルが何事もなかったかのように首をかしげる。いやお前!いきなり人の後ろで声が聞こえたら驚くのも無理はないだろ!とアイギスは表情で訴えた。
「失礼しました。土地と建物の準備ができましたので、報告に来ました。」
「あれ…まだ半日しか経ってないんじゃ…」
そう、まだ半日経ってるか経ってないか。流石に早すぎるだろうと…ん?
「いまなんつった?」
「土地と建物ができました。」
「!?」
土地だけでも早すぎるというのに建物まで立ててしまったのか!?こやつやりおる…関心を隠せないでいた。いやまてよ、前々から準備してたならなぜ初日で言わなかったのだろう?
「さ、案内しますので、私の手を握ってください。」
「お、おう…頼む。」
ヘルの手をアイギスが握る。次の瞬間2人の体が光に包まれる。移動系の魔法だろうか。
「んじゃ、しゅっぱーつ!」
「ファッ!?」
一瞬で目の前の景色が変わる。ここは…森の中か?ギルダの街があっちに見えるからそんな離れてはないのか…とかそんなことはどうでもいい!
「お前、ヘルだよな?」
「ん?そうだよ?ヘルですよ?アイギス様!」
「ファッ!?」
思わず二度見するレベルである。あの清楚の雰囲気のあいつはどこいったし…ヘルは目を輝かせてこっちを振り返る。
「それでね、もう1つだけおねがいがあるんです~」
雰囲気が変わったヘルが馴れ馴れしく話しかけてくる。昨日の今日でこれとは…まぁだいたいのことは察しがついた。
「さっすがアイギス様!話がはやーい!」
「まぁ土地に建物まで立ててもらったしな、1つくらいできることなら願いを聞いてやるよ。」
「ではお願いです!もう一人の私と私を分離して下さい!」
「だろうな」
はぁ…とため息をつく。メンドクセー。できないことも無いが、人を2つに分離するわけだからかなり魔力を使う。簡単に言うと疲れる。だるい。めんどい。大事なことこれ。
「とりま立ち話もなんだ、中へ入るぞ。」
「はーい。」
さて建物の中は…ちょっと狭い気もするが、まぁ改築すればいくらでもよくなるか。家の中央に柱が立っていてそこから左右に2つずつドアがある。奥には2階へつながる階段もあり、2階には部屋は2つあるようだ。手入れもされているようでかなり前からたっていたものと推測される。ということはヘルはここに1人で住んでいたのだろうか?
「ヘル、こっちこい。」
アイギスがヘルを呼ぶ。
「気に入ってくれましたか?アイギス様!」
笑顔でヘルが近づいてくる。昨日までは無愛想なやつだと思ったが、こっちのヘルは笑った顔が可愛らしい…じゃねぇ!
「あ…あぁ結構良いじゃ無いか。」
照れ隠しに目線をそらす。それを見てヘルがにやりと笑う。
「照れちゃって可愛いですねぇ~私には全て筒抜けですよぉ~。」
うわこいつすごいむかつく。つついて来るのすごいむかつく。 ちょっと黙らせるか…
「…冷凍(口)」
「むぐぐぐぐ」
気を取り直し、アイギスはヘルにベッドで寝るように仕向ける。自身は椅子に腰掛け手すりに肘をつく。
「さて、今からしょーがないから分離してやるけどなにか言い残したことは無いか?」
話せるはずのない状況において無意味な質問をする。アイギス流一種の嫌がらせだ。
「むぐっ!むぐぐぐぐむぐんっ!」
ヘルは泣き目で必死になにかを訴えようとしている。多分口の魔法をとけということだろう。なんとなくわかる。そんなヘルを余所目にアイギスは着々と準備をする。
「よし、んじゃ始めようか。」
アイギスは両手を広げ、集中するように目を瞑った。両手の間に魔力が集まる。
「むぐぅぅぅぅぅ!」
未だ何かを訴えてくるヘル。しかしアイギスにはその叫びは聞こえない。
「魔力出力最大!標的固定!これより標的を分離&分裂させる!」
目を開くとものすごい魔力の放出とともにアイギスの集中力は増していく。一点を見ているその目はまさに獲物を逃すまいとする眼光だ。
「標的分離!」
アイギスから放たれた魔力はまばゆい光となりヘルを包む。詠唱が終わったアイギスは魔力の出し過ぎによって倒れた。
「俺は決めたんだ。誰にも頼らず生きていくって。頼り信頼したところで裏切られる。それを知っていたのに何故あの少女を受け入れた?目的のために利用するだけじゃ無い。俺はあいつを知って…」
目を開けると見知らぬ天井。何時間寝ていただろうか。しかしすごい寝心地が良い…やわr…
「お目覚めでしょうか?アイギス様?」
すぐ真上から聞き覚えがある声。はっ…と飛び起きる。そこにはヘルともう一人いた。銀髪白色の目をしたその少女は、
「おはよーございます!アイギス様!」
と元気よく挨拶した。これを見たアイギスは分離は成功したとわかった。しかし銀髪のヘルの方は、ほとんどアイギスの魔力で構成されているため、魔力供給が必要だと思われる。供給は黒髪のヘルでも大丈夫だろう。見た目はヘルそっくりなのに…ちょっと胸がちいs…イヤなんでもない。
「それはアイギス様がロリコンだからじゃないでしょうか!?」
あぁ…心読むのほんとやめて…というかお前も読めるのか結局…少し憂鬱になる。
「というかあれだな、二人してヘルだからな、白い方は…どうすっか…」
「…それでは白い方はヘラで良いのではありませんか?アイギス様。」
「白い方っていうなー!」
ヘラか、うん、悪くはないな。何故だかその名前もすんなり受け入れられた。
「んじゃ白い方はこれからヘラって呼ぶからな。」
「アイギス様のロリコン!変態!ナルs」
「冷凍!(口)」
「むぐぅぅぅぅぅ!」
こいつマジで全身冷凍してやろうかな…と考えてしまうアイギスであった。
「ヘラ。言っていいことと悪いことがありますよ。流石にナルシストまでは言ってはいけません。」
おいお前ぇぇぇぇ!そこ言いかけてたとこだろ!言ってねぇだろ最後まで!なんつー分身コンボ…これはひどい。それに変態とロリコンもかなり傷つくのですが…。
「ところでアイギス様。先ほどから外が騒がしいのですが、何なのでしょうか?」
心読んでるくせに…話そらすなし…。今まで気づかなかったが外で何やらガヤガヤやっている。ここはギルダの街からは少しはなれているから、人が多く来るなんてことはあんまりないはずなのだ。
「ちょっと様子見てくるか。」
アイギスは階段を降りて玄関に向かった。
はい、1章ver2です。これもプロローグと一緒に書いていたやつですね。
読んでくださってありがとうございます!
まえがきは調子乗りました。すんません。短く書いたほうが読みやすいんでない?という結論に達しました。(決してさぼっているわけじゃないよ!?ほんとだよ!?)
そして膝枕は神!(これ重要!)
いやでもやっぱり文字数少ないよなぁ~
まぁ見やすいと思って大目に見てください。
やっぱり随時コメントわかりにくいーとかそういうのも受付中です!質問的なのでもおk!