1章
ほんとにこころ読めるキャラ好き!
簡単な世界観まとめ
迷宮というものが出現する→目的ある奴らが攻略しようとする→攻略者現る→周りからちやほやされるorそんなことには興味ない。
迷宮→どっかに現れたり現れなかったりする→攻略者が出ると消える。
少年→なんかお金欲しそう
1章 出会い
今日はいつもに増して蒸し暑い。汗が額ににじみ出る。昨日まではかなり涼しかったのだ。銀髪で黒色の瞳の少年は、こういう日は迷宮がよく出るのを直勘で悟っていた。腕で額の汗を拭い、少年は街の人に聞き込みをする。ここギルダの街は物流が盛んで活気があり、朝夜問わず賑やかである。
「なんか、ここら辺で変わったことなかったですか?」
「あ、あぁそういや市場の方が何やら騒がしかったね。なんでも被害に…」
「ありがとう!」
少年は話を最後まで聞かず、駆け出した。
市場は今日も賑わっていた。うるさいと思うまでの賑わいである。暑いのを忘れて走ったせいで汗が全身から出てしまっていた。これじゃ少し気持ち悪い。少年は、
「冷却」
とつぶやいた。冷たい空気が体を包む。汗は少しすると出なくなっていた。
気を取り直し情報収集に入る。
「そういう話はあんまり聞いてないね。」
「特に何もないよ。」
いろんな人に聞いたが、そういう返事が多かった。
「あぁ、あっちで魚屋が猫たちに魚を食われててしょんぼりしたたよ。」
おじさんが被害にあったといったのはこれのことだろうか。俺はてっきり怪物か何かの被害かと…早とちりよくない。アテが外れたか。諦めて他を探そうとした時、
「貴方、冒険者さんですか?」
自分と同じ歳くらいの少女が声をかけてきた。黒くて長い髪、目も黒色。スタイル抜群で清楚な雰囲気を感じさせる少女だった。少年は少し戸惑いを見せた。
「なぜ俺が冒険者だってわかったんだ?装備も何も持ってないのにさ。」
率直な疑問だった。少年は迷宮に入る時以外は装備はほとんど外している。自分が冒険者である事、はたまた攻略者であることを隠すために。攻略者であることはバレないだろうが、それでも見ている奴は見ているからな。隠す理由としては2つ。1つは媚びを売ってくる奴を減らすため。2つ目は…迷宮においての足手まといを減らすためだ。少女は次いでこう言った。
「ただ言うだけじゃ信じてもらえないかも知れませんが、人が考えてること、思ってることが少しだけわかるんです。」
信じるもなにも一回実践しただろ!と心の中でツッコミを入れる。そういう能力を持っていることは確かなのであろう。でも厄介だなこの能力は…選択肢は2つか…狙いはなんだ?ふっかけてくるようなら即…
「お願いします!私を雇ってくれませんか!?」
「は?」
「日常の雑務でもなんでもお申し付けください!」
「いやいきなりそんなこと言われてもな…」
いきなり過ぎて少年は話についていけなかった。予想を簡単に裏切られる。もっとあるだろこう…ほら、お前の秘密暴いちゃうぞ!とかきゃー!この人変なこと考えてますー(意味深)とか…後者はいらないな、うん。確かにお手伝いさんはある事情で欲しがっていたが…あ、そうか心読まれたのか。そう解釈すればこの言動にもうなずける。
「私はある程度の実戦経験もあります。迷宮にもお供として連れて行ってくれませんか?」
「何故だ?お前なら1人でも迷宮攻略できる実力はあるだろうに。どうして行かないんだ?」
一目見た瞬間からこの少女の実力はすごいものだとわかった。だから不思議でしょうがない。もしかしたら俺と同等…それ以上かもしれない。そういや…1つだけあったな。どんなに入りたくても入れない、あれが…
「そうです、迷宮に行かないんじゃない。行けない。入れないんです。」
「相性か…」
迷宮に入るためにはいくつかの条件がある。結構大事な部分が相性だ。一般人も迷い込める迷宮だが、相性がいいがために入ってしまうのであって、相性が悪いと入れない。二人組みで片方入って片方残るみたいな話も結構聞く。なるほどな、話が読めてきた。
「はい、貴方はかなりの魔法が使えると勝手に読ませてもらったのです。」
「俺の力で相性をよくしてもらおうって魂胆か。」
相性をよくするだけなら俺には簡単にできる。故に俺は何回もこれを使って迷宮に入っている。ただこの少女にはそれができないのだろう。
「ただそれじゃ、俺にメリットが無いな。」
そう、メリットが無いのだ。こっちは弱みを握られているが、それはこの少女を消せば済むだけのこと。選択肢の1つだ。
「私はなんでもします!従者という形で雇ってください!」
ん?今なんでもするって?と言うか従者っていう響き好きなんだよなぁ~絶対に心読まれてるなぁ~顔がゆるんでしまった少年はハッ、と顔を引き締めるとこう言った。
「ほう、んじゃ1つテストだ。3日だけ待ってやるから、土地を手に入れてくれ。俺はわけあって土地が手に入れられない。だからお前さんが代わりにやってくれ。」
多分この少女はどこかで俺を目撃し、準備をしていたと思われる、故に俺の欲しいものも持っているはずだ。会話しているうちにそう少年は悟った。
「よろしくな。えーっと…」
「「ヘル」とでもお呼びください。アイギス様。」
「おお、話が早くて助かるよ。よろしくな、ヘル。」
少年…もといアイギスは、自分の内面を全て読まれてしまったのだという実感があった。故にこの少女-ヘルを信頼するには十分すぎた。彼の素性はそれだけ複雑なのだ。
「それに3日もいらないです。明日までにやっておきます。」
「いやさすがにきついだろ。猶予は必要だぞ?」
「それでは2日で、終わったら報告しに行きます。」
そう言うとヘルは一瞬で目の前から消えてしまった。アイギスは頭をぽりぽり掻いた。
「あーあ、報告するってする場所教えてねーじゃん…ま、どうせそこんとこも読んでるか。」
アイギスは少しため息をつくと、のんびりと自分の泊まるホテルへと向かった。
あなたのトラウマがどうとか言って欲しい(他ネタ)←いやだめですね、はい
はい、1話です。直感のおもむくままに書いてしまったらこうなった。もうどうしようもねぇなこれ。この先がどうなるのか自分でもわかりません(錯乱)
だから意味わかんねーんだよまったく進歩してねぇなぁおい(激怒)という方はコメでその意をいってくださいね!(そう思ったならいってくれなきゃこまるんです!(迫真))
あ、またまた拙い物語を読んでくださってありがとうございます!(遅)
いやぁプロローグついでに1話書いてたんだよなぁ。というか文字数すくねぇ…(絶望)
この調子で投稿できたらいいな!