プロローグ
プロローグ
この世界にはまだ見ぬものが山ほどある。未知の世界。財宝。怪物。それを作り出しているのが、迷宮と呼ばれている。迷宮は世界各地にあるとされている。入り口は特定されておらず、洞窟だったり扉だったり。歩いていたら迷い込んだというケースも多い。故に神出鬼没。とても気まぐれなのである。また、内部構造も違うとされている。奥へ進むほど怪物が強くなるとの報告もある。因みに1回最深部へたどり着き、尚且つそこを突破すればどういうわけだか入り口と迷宮が消え、元の姿に戻る。また、他にも消える条件があり、未だ謎が多い。
危険極まりないこの迷宮に挑むのが、冒険者だ。危険を顧みず迷宮を攻略しようとする。命を落とす者も多い中、それでも行くのは誇りや快挙を手に入れたい者、財宝目当ての者、単純な好奇心(もの好き)で入る者だ。
迷宮を攻略したものを迷宮攻略者という。最深部には必ず何かがあるとされている。怪物だったり宝箱だったり。怪物の場合は倒せばいい。宝箱の場合は開ければ迷宮は消える。見分け方は簡単だ。最新部へたどり着きなおかつ突破したものはしばらくの間、光のオーラがまとわりつく。これがダンジョン攻略者の証だ。しかししばらくすると消えるので、オーラが出ている間に街に行き認定してもらう必要がある。
迷宮攻略者だからといって裕福とは限らない。迷宮を見つけたとして中に何もないことのほうが多いのだ。怪物だけうじゃうじゃいるケースの方が多い。道具や装備などでお金を使ってしまい赤字になる人がほとんどだ。装備や道具を揃えてなくてやられたりしたらそれこそ目も当てられない。
この迷宮に挑んで数回。未だ途中棄権していない少年がいる。完全攻略しかしないこの少年は、金にものすごい執着しており、ある目標を抱いて今日も迷宮を探す。しかし少年は何度も迷宮をクリアしているのに迷宮攻略者としての証を持っていない。いや認定されにいかないのだ。故に知名度も少ない。こんな少年が迷宮を攻略したとか言い出したら、それこそ笑いものだろう。少年は小さくこうつぶやいた。
「俺は、大商人になるんだ…!そして権力を手にしいつか必ず…!」
少年は強い信念のもと、今日も迷宮を探す。手当たり次第に迷宮を探してもそう簡単に出くわすものではない。しかし迷宮が出現する際に何かが起こるということを、少年は経験と勘で知っていた。
「………」
その姿を見ていた少女は何も言わずその場から姿を消した。
最初はプロローグだよね!(当たり前)
商人兼冒険者を読んでくださりありがとうございます!
適当過ぎてわかんねーよアホ!というひとはバシバシその意を指摘してくださって構いません!(プロローグだし大目に見てくだしぃ…)
あ、コメント大歓迎です!