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紅眼の魔導術師(エクソダス)  作者: Gave
謎の使者編
9/27

揺れる想い 前編

「グランディア・ハント!!」

アシュラがそう呟くとグランはぎょっとした顔を見せ

体制を崩した。


「やっべ!!」


第9話 揺れる想い 前編


グランは体制を崩したまま

アシュラの攻撃が一直線に伸びていく。


「さあ!死に至るがいい!!」

アシュラが言うと攻撃が加速し始め

次の瞬間、グランの周りが爆音と共に崩れた。


「ふっ。小僧が手を煩わせるとはなかなかですね。

しかし、君は私には勝てなかった。

憐れな小僧よ。せめて安らかに逝くといい。」


「誰が死んだって?」

その言葉に気づいたアシュラは後ろを向いた。


アシュラの目に映ったのは

無傷で当然のように立ち尽くすグランの姿だった。


「俺を殺せる者は誰もいない。

あの時とっさに紅眼使っといてよかったよ。」

グランは首を鳴らしながら喋っている。

一方アシュラはグランの力に驚いていた。


「こ、、紅眼、だと!?」

アシュラは驚いた顔を見せていた。

紅く染まっているグランの眼。そして一瞬であの場所から脱せるような瞬発力とスピード。

アシュラにとっても驚異的だったらしい。


「だ、だがあなたは私には勝てな、、!」

その瞬間、グランはアシュラの後方に立ち尽くしていた。

「消えろ。零マグナム!!!!!!!!」

グランの手のひらから発せられたその攻撃は

アシュラに直撃しただで済む威力ではなかった。

そのまま壁へ押し飛ばされ、もう一つ奥の部屋まで吹き飛ばされていた。


「勝てないなら、お前が死ぬ間際までいたぶり尽くすまでだ。」

グランはあの時と同じように冷酷な眼をしながら

アシュラに足を歩み寄っていた。


アシュラを見ると体はケロイドのような状態。

皮膚が腫れ上がり、頭は吹き飛んでいて

首からは血が噴き出している。

目玉は転がり傷ついていた。


「一度死んでしまったではありませんか」

グランはその言葉に息を飲み込み

アシュラを見る。


するとアシュラの体が徐々に回復し始めていた。

赤い光に包まれながら骨、神経、パーツのすべてが

再生してゆく。


「言ったでしょう?あなたは私には勝てないと。

最後まで人の話を聞きましょうか。」


再生している光景をグランは目の当たりにした。

心臓部分に光る赤い石。

形状はひし形のような形をしている。


「なん、、で。再生して、、!!」

その時グランはある言葉を思い出した。


ーその石を持つものに寿命なしー


グランは歯を食いしばりアシュラの再生を見送っていた。

「小僧。再生を見るのは初めてだったようだな。」

アシュラは笑いながらグランを見つめた。

邪気に溢れた笑い。


「お前、、その石は、、、、」

疑う態度をとっているグランに

アシュラは冷静に答えた。


「お前達の求める魔導石だ。」

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