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紅眼の魔導術師(エクソダス)  作者: Gave
謎の使者編
17/27

一つの提案

報告会も終わったことなので

グランはアダムと緑青隊のフィリアを連れて

そこらへんの店で夜ご飯をすましていた。


第17話 一つの提案


グラン達が入った店はイタリア風のレストラン。

フィリアはピザが大好物なので

今回の件のお礼として奢ってやろうとのことだ。


「俺が奢ってやるけど無駄に食うのだけはやめろよ、2人とも。」

グランは少し心配そうにフィリアを見るが

もうフィリアの目にはメニューが映って

声など聞こえていない。


「相変わらずフィリアはピザが好きなんだね。」

アダムは懐かしいと言いながら笑っている。

すると


「でもグラン。フィリアを呼んだということは

何かするつもりなんでしょ??」

グランは興味深気に聞いてくるアダムに


「まあな。」と呟いた。


お待たせしましたー!

お店の人がピザを3人前運んできたので

冷めないうちに食べようとフィリアの目が輝いている。

あとで話せばいいか、と思いながら

グランは久々の面々と夜を楽しんだ。


「ふぅ〜。お腹いっぱいです〜。」

フィリアはとても満足気にお腹を叩いている。

それもそのはず

ピザLサイズ5枚にミラノ風ドリアを3皿に

サラダを4皿も食べていた。


その光景をみてグランは顔を青くした。

「お、俺の財布から、、金が。」

落ち込むグランをみて、アダムは少し楽しんでいた。


一段落ついたところでグランも立ち直り

今回の話題を提議した。


「フィリア、アダム。お前たちに伝えておきたいことがある。」

真剣な眼差しで話始めるグランに

フィリアとアダムも真剣に耳を傾けた。


「魔術師殺しも姿をみせ、ある程度の情報を掴むことができた。てことでそろそろ゛あいつ゛を中央に呼び戻そうと考えている。」

その言葉に一番にフィリアが反応した。


「しかしあの子を呼び戻すのは大変なのでは?

以前中央の上の方から追放されたではありませんか」


「ああ、確かに追放されているな。だけど今回の件については不問になるはずだ。いくら大総統が追い出したとはいえこの状況では呼び戻さざるを得ない。」


現在グランが呼び戻そうとしているのは

今では5年前、中央街で大きな騒動を起こしてしまい大総統から追放されている者だ。

その事件のそばにいたのはアダムだった。


「僕があの日そばにいたことを話せば

もしかしたら通してくれるかも。」

アダムは頭を抱えてはっ、としたように

言葉を口にした。


「おそらくそれは無理ですよ。

大総統に追放された以上、生半可な理由では

こちらに帰ってくることはできない。」

その言葉を聞いてグランはクスッと微笑んだ。


「それをなんとかするんじゃねーか。」



ーーー同時刻ーーー


クロノスはミルディン本部に

現在の報告をしに北国まで戻っていた。


すると驚いたように足をとめ

真っ白な空を見上げた。


「また一つ扉が動いたな」


〜謎の使者編〜 完


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