表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅眼の魔導術師(エクソダス)  作者: Gave
謎の使者編
16/27

禁忌の印

殺し屋が逃げてから数日後

ミストラル本部では報告会が開かれた。


もちろんのこと葬撃隊のグラン、アダム

緑青隊のフィリアが呼ばれることとなったが

クロノスは仕事が入った!などと言ってどこかに行ってしまったのだ。


魔術師殺しの件についてはグランが珍しく

律儀に話をすることになった。


第16話 禁忌の印


報告会と言えども対して大きな会議ではない。

レオ・リラードを始めとする煌牙隊である

鉄血の魔術師 バルガ・ドリラウスと

業火の魔術師 ロズ・チーフも参加していた。

2人はミストラル本部の中でもトップクラスの力を持つ隊だ。だがミストラル本部のトップを占めているのは、すべて魔導術師(エクソダス)の所属する隊であり葬撃隊はその中からでもダントツでトップを独走している。


大方の人数が集まったころにレオは立って

挨拶を始めた。

「数日前の魔術師連続殺人事件の犯人の情報を今あるデータだけで構わないから、共有して次の戦いに備えようということだ。

グランは殺し屋と向き合ったということで重要参考人として扱う。それ以外はわかる情報をすべてはけ。


グランが向き合ったという表現はなにか違う気はするが、実際に向き合ったのはクロノスであった。

この大事な場面にいないクロノスに

グランは酷く腹を立てていた。


「じゃあとりあえずグラン、お前の情報を聞こう。」

大将はいつにもなく笑顔でグランに顔を向けた。

そりゃそうだと思いながらグランは

対戦の景色をみて学んだことをすべて話始めた。


「まず確実に言えることは奴が破壊術式などを得意とする異色型であるということであり、その中には

自分の身体を完全に守りきる術式も発見されたから

異色型であることには間違いはない。」

アダムは対戦景色をイマイチ見ることができなかったのでグランの話も真面目に聞いている。


「さらには奴の正体は褐色の肌に蒼色の瞳だったことから、おそらくアステロル殲滅戦の生き残りであると見込んでいる。」

その言葉にバルガとロズは驚いていた。


そしてバルガは何かに気づいたようだった。

「そうか!アステロル殲滅戦の生き残りだとしたら

今までの魔術師殺しの経緯の流れが決定されるというのか!!」


「そのとおりです、バルガ中佐。

奴が殲滅戦の生き残りだとしたら、俺たちを狙う理由もわからなくもない。恨みが溜まりそれが行動にでるパターンも少なくない。ですが、、、」


突然言葉を止めるグランに

一同は驚いた。


「ですが、奴こら放たれていたオーラは決して人を殺してやるという黒いオーラじゃなくて

自分のことを殺して欲しいと訴えているように感じました。」


「突然失礼します。ただいまグランがお話しましたオーラについては私も同感です。」

グランの話が一段落ついた時

突然フィリアが立ち上がったのだ。

全員がびっくりしてフィリアを見つめている。


するとレオがまとめるようにして発言した。

「よし、今回の話は以上で終わりだ。

とりあえず男を見かけ次第確保するようにしておけ!!」

力強い言葉にグランも思わず声を出して返事をしてしまっていた。


すると耳元を叩くようにレオはこう言った。

「戦いの時に、刻印は進んでないか?」


その言葉に少し驚くと

「大丈夫。まだ進んでいないよ。

そんな簡単に刻印を進ませやしないさ。

俺が今回の戦いで生き残るためにもな。」

と静かに答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ