表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅眼の魔導術師(エクソダス)  作者: Gave
謎の使者編
14/27

二つの刃

フードの男は特に武器を持っていない様子で

根拠はどこにもないが


彼の武器は彼の手だと思った。


第14話 二つの刃


クロノスは手に持っていた刀を一度片付け

無気力パレットを繰り出した。


フードの男は少し笑いながらクロノスに

走り込んでいくが

クロノスは目に見えないスピードで次々と刃を

投げ飛ばしていた。


が、もちろん通じる訳もなく


「憐れな!!破壊-ブレイク-!!!!」

と一言いうと

すべての刃に魔法式が展開され

一瞬で壊れていってしまう。


壊れたときの爆風に

クロノスは後方に吹き飛ばされた。


「痛え、、、。頭打っちまったじゃねーか。」

軽くしゃべると体を立て直し

体についた土汚れをはらった。


「そろそろ本気で行くからな!!」

クロノスはこういうものの

グランはしっかりとわかっていた。

本気をだすつもりはないが

力を入れようというのは本気らしい。


クロノスは体を完全に立て直すと

右手を前にひらいて出した。

するとクロノスの周りに

青緑色に光る魔導式を展開させ

大きな風を巻き起こした。


「召喚!!鳳凰!!!」

思いっきり叫ぶと青緑色の光が

クロノスの全身を大きく包み込んだ。


爆風にフードが飛ばされそうになっている男に

爆風で上手く立てないグラン。


そんな二人を正面にクロノスは

召喚魔法を続ける。

そして数秒がたった頃

クロノスを包み込んでいた青緑色の光が

手の近くに移動した。


その光が薄くなっていくあいだに

クロノスの手になにかが構成されていく。


不死鳥の描かれた持ち手に

鋭く眩い光を放つ刃。

光が完全に消えたころには

その刀を手にとっていた。


「さぁて、いかせてもらおうか!!」

クロノスは何かに夢中になっている目で

フードの男に畳み掛けにいく。


そうはさせるものかとフードの男も

クロノスに向かい走り込んでいく。

そして先に攻撃をしたのは


フードの男の方だった。


男はクロノスの頭をしっかりと掴み

「破壊-ブレイク-」と呟くと頭を粉々に吹き飛ばしてしまった。

血しぶきが舞い、残骸は形をとどめずに

ただただ首から赤い汁をこぼす。


その光景をみてグランは驚いていた。

ー最初はー


少し落ち着いてみていると

グランは笑いを堪えながらその場に立ち尽くしていた。

するとクロノスの死体が

少しずつ消えていっていた。


「なに!?なぜだ!やつはどこにいる!!」

フードの男は動揺しながら

死体を見つめている。


その男の真上にクロノスはいた。

(あの魔導式はギルティ・アクション。

一時的に自分の残像や人形を残し相手を欺く魔法。

あのとき咄嗟に使ってなきゃ死んでたわ。)


そのまま手に持っている刀に左手が触れた。

するとその刀は二刀流へと変化し

手を交差にしフードの男に攻撃をしかけた。


「いけ!百花繚乱!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ