近未来創造の眼(デスフューチャー・アイ)
「少し手伝って欲しいんだ。」
クロノスの眼で見えた世界は恐ろしいことに
なっているらしい。
「で?手伝って欲しいってのは??」
第12話 近未来創造の眼
グランの態度を見て少し安心したのか
腰が抜けてその場に尻もちをついた。
「よかったぁ、、。お前のことだから、それくらい自分でなんとかしろとか言ってくるのかと思ってたぞ」
「その眼が見た未来に間違いはないんだろ?」
クロノスもグランと同じように特殊な眼を持っている。
クロノスの眼は近未来創造の眼と呼ばれる能力を持っていて
その眼で近くで起きる未来が見ることができる。
今回見えた未来は
グラン達に直接干渉を与えるような出来事だったらしい。
「お前達に手伝って欲しいのは
まずここら辺周辺から一般人をどこかに行かせろ。
そして近くの時計塔に奴が出現する。その周りに術師を配置するな。」
その真剣な眼差しをして話すクロノスに
グランは完全に耳を貸していた。
「待て。時計塔に危ないのが出るなら
逃げられないようにした方がいいだろ?」
グランの疑問に対応するクロノスだが
少し口調が荒れてきていた。
「被害を最小限にするためだ。
警備を強くして殺されたらどうするつもりだ。」
グランが少し落ち着いた時
クロノスが少し顔を下げ、一人でぼやいている。
「まずい、、どこかで聞いてやがったな。」
クロノスを心配するように
グランは声をかける。
「なんだ?なにかあったのか??」
「ああ、急がないと被害が増える。
急げ!早く一般人を移動させろ!!」