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紅眼の魔導術師(エクソダス)  作者: Gave
謎の使者編
10/27

揺れる想い 後編

「ま、魔導石、。なんで、、今は創れないようになったんじゃないのか!!?」

そのグランの驚きの声を聞いて

アシュラは笑いながら答える。


「そう。今から創ろうとしたらそれはお前達人間にとっては不可能かもしれない。」

グランの反応を楽しんでいるかのような眼差し。

そしてそのままアシュラは続ける。


「まあ、いくら我々でも創るのは面倒なんだよ。

ちなみに私は昔に創られたのだがな。」

グランはその言葉を聞いて眼の色を変えた。


「どういう意味だ。」


第10話 揺れる想い 後編


グランの問いかけをまるでスルーするかのように

アシュラは笑っている。

「君に教える義理はないね。

それよりもまず君を調べなければならない。」


「なら調べられる前に殺すまでだ!」


「言っただろう、君じゃ私を殺せないと。」

グランは無気力パレットで極刀を出現させ

完全に舐めきっているアシュラに近づいていく。


アシュラは目の前で暴れる家畜を見るかのような目でグランを見ている。

「いくぞ!(チェーン)トリプル!!」

グランが叫ぶとアシュラの足、手、首に

太くて重い鎖が掛かっていた。

「っ!重いな。私を捉えたつもりか。」


「それ(チェーン)からは逃げれねーぞ!!弾性(バウンド)ダブル!!」

さらに叫ぶとグランの足元に青い魔導式が展開されていた。

そのまま魔導式を思いっきり踏みつけ

ものすごい速さでアシュラに近づいた。


拡散弾(ホーミング)!!」

先程からグランが叫んでいるのは

魔導術師(エクソダス)のみに習得可能とされた

自身の力を底上げさせる呼式魔導。

まだ様々な種類があり多数の使い方がある。


そして紅い炎がアシュラに襲いかかる。

さらにグランがそこに追い討ちをかけた。


ものすごい爆発音と爆風に身を任せ

グランはそこから離れた。

だが、やはりアシュラは石を使い

回復を始めていた。

「人間の割には頑張ったではないか。

だが、その程度で私を殺せると思わないでほしい。」


ーその頃アダムはー


グラン達が戦闘している時

アダムも目の前に現れたデスタという化け物と

戦っていた。


「おい、アダム?だっけか。近くで暴れてるのは誰か知っているか??」

アダムはデスタを疑うように「向こうで戦っているのは俺の仲間だ。」と答えた。

するとデスタは突然笑い出した。


「おもしろいなぁ!お前の仲間があの老いぼれと戦ってるとか!!」

アダムはその言葉に耳をかした。


「老いぼれ?」


「ああ、俺の仲間なんだがよ。アシュラっていう奴だ。あの老いぼれとお前の仲間が戦ったら

どうなるか、、。わかるか?」


「どうなるんだよ。」

アダムはまるで興味を示したかのように

デスタに問いかける。

するとゴミを見るかのような目で

「あの老いぼれと戦ったら、一般人なら即死だ。

いくらお前の仲間だと言っても死んでるだろうな。」

その言葉を聞くとアダムは緊張が緩まったのか

笑い出した。


「一般人なら死んでるか。よかったー。

あいつ、人間やめてるからさ。」

デスタは一瞬手が止まったあとアダムに呟いた。


「人間をやめた人間、か。なら、、、

遠慮なく殺せるぜ。そいつも、お前ら魔導術師(エクソダス)もな。」

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