猫又さんがであった2
柔道部主将 加納 虎次郎、愛称トラさん
「害虫、以上」「あ、あの、それだけですかニャ」「下衆、人間未満、燃えないゴミ、人類の敵」「え、え〜と」「あなたがどのような理由からアレのことを調べているのかは知らないが、言っておく、アレには関わるな近寄るな、存在すら認めるな」「そ、そういうわけにはいかないんですニャ」「そうか、わかった。今は何も言うまい、準備が整っておらん」「ええと、ありがとうですニャ」「うむ、心穏やかに過ごすが良い、準備が整い次第、アレは抹殺、いいや、駆除しておく」「そ、それは困るんですニャ」「そうか」「え、えと、ありがとうですニャ」「うむ」
「な、なんですかですかニャ、あれは迫力ありすぎですニャ、おもわずしっぽ巻いて逃げ出してしまったですニャ、と、いうかアレは会話が成立していたんですかニャ、有効な情報がいっこうに集まらないですニャ、つ、次に行くですニャ、落ち込んでもしょうがないんですニャ、ふぁいとですニャ」
手芸部部長 水無月 聖歌、別にどこぞの十字教徒ではないぞ、と名前についての本人注釈つき、眼鏡および三つ編みという絶滅危惧種のコメント
「身長178cm、体重58.5kg、所属部活、手芸部、副業フィギュア造り、および、その修復、改造、交友関係は意外と浅く広く、女子生徒の一部には悪いうわさが広まっているせいで敬遠されている。好きな食べ物、麺類、趣味 製作物一般、寡黙かと思うが喋るときにはしゃべる。超がつくほどの下戸で、飲むと熟睡する。いたずら書きするしか皆を楽しませる方法が無いとは、情けない。両親を幼い頃に事故で亡くしているせいか、自分の中に深くは踏み込ませない感じがする。ん? どうした、何を涙ぐんでおる?」
「感動の涙ですニャ、ようやくまともな情報に巡りあえたですニャ、もう少しはやくあなたに会いたかったですニャ」
「それは重畳、ところでその猫のコスプレとわざとらしい”ニャ”は源十郎君の趣味かね、あの男の周りには面白いのが揃うな、その動く耳といいシッポといい、良い仕事だ。うむ、制作意欲がわいたぞ、次回の新作はソレでいくとするか、細かいところは 彼と打ち合わせるとして、さっそくイメージキャラクターに合う資料探しだな」
「…風のように去って行ったですニャ、この学校にまともな人はいないんですかニャ、くぢけてしまいそうですにゃ著者」
「と、とりあえず、著者の言うとおり、目標の情報を整理してみせるですにゃ、一言で言うならば、…女の敵!? なんですかこの罵詈雑言の嵐は、…役に立たないですにゃ」そう言って頭を抱える彼女の姿はとてもとても愛狂しかった。




