表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナオキ  作者: さらら
1/2

〜出会い1〜

私達の出会いは、ナオキ16才、私(マイ子)14才。普通の中学生なら、まず出会うことはないだろう。偶然にも、私の家は、ナオキの通う高校の近くにあったため、出会うことが出来たのかもしれない。

私は中学までは、バスで通っていた。ナオキも、その日はバスで通って来ていた。方向の違うバスが擦れ違う日に、会える時だった。初めは、チラッと見る程度だった。何回か擦れ違うたびに、ダンダンとニコッとほんの少しだけ出来るようになっていた。声をかけるのは、いつもナオキの方からだった。

「今帰り?」

「塾行ってんの?何処まで?」

「部活は何やっての?」

「高校は何処行くの?」

色々聞かれたが…私は擦れ違う人に、まだ名前も知らない人と気軽に喋れる訳もなくただ頷くか、クビを振るかの答えしか出来なかった。

イイなぁ〜って思うけれど、中学生の私には日々を過ごすだけで、精一杯だ。好きとか感じている時間はなかった。イヤ…今思えばきっと感じていた。だけど、中学生の私が高校生の男の子を好きになったって…

高校生が中学生を好きになるわけがないと、感じたから、気付かないフりをした。

高校受験を間近に控えたある日…

「オレの高校来るよね?」

私は何も答えなかった。何故なら、当り前に言うイイ方が好きではなかった。それに私の気持ちまで、見透かされたようなイイ方がとてもイヤだった。私が当然のようにナオキの通う高校に来ると見透かすイイ方がイヤだった。

そして…私は中学を卒業した。高校はナオキと同じトコロだ。

色々理由はあるけど…ナオキがいると言うだけで安易に選んだ訳ではなかった。

見透かされたりしたけど…安易な理由かもしれない。もしかしたらナオキは…

そんな考えはあったかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ