第15話 魔物のタマゴ?魔獣のタマゴ⁈
毎週金曜で更新の予定です。少しゆっくりにはなりますが、よろしくお願いします!
未熟な点も多く、文章や設定に至らないところがあるかもしれませんが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
ダンジョンから持ち帰ったタマゴを、ギルドに持ち込んだリオ。
カウンターで書類をまとめていたエミリアが、姿に気づいて微笑む。
「おかえりなさい、リオくん。今日も無事でした?」
「はい。ただいま戻りました……これ、“魔物のタマゴ”をダンジョンの隠し部屋で見つけたんです」
リオは大事そうにタマゴを取り出し、エミリアの前にそっと置いた。
「……これは……“魔獣のタマゴ”⁈」
「はい。地下三階で見つけました」
「そうなんですね……本当に、地下三階で見つけたのですか?」
「はい、そうですが……何か、おかしいですか?」
リオが不安そうに顔を曇らせる。
エミリアは落ち着いた声で微笑むように言った。
「大丈夫よ、リオくん。ちゃんと手続きをすれば問題ないから、安心して」
リオはほっと胸をなでおろす。
エミリアはタマゴを丁寧に調べながら、必要な書類を用意した。
「このタマゴは、危険なものではなさそうなので、持ち主としてリオくんが管理する形になります。
何か変化があったら、すぐに教えてくださいね」
「はい、大事にします」
リオはエミリアの手際の良さに、ほっと胸をなでおろす。
♢♦︎♢♦︎♢
ギルドでの手続きを終えたリオは、タマゴを抱えて家に帰る。
妹のミナはまだベッドで静かに眠っていた。
「ミナ、ただいま。今日はすごいものを見つけたんだよ」
リオはタマゴを手に持ち、ミナの枕元にそっと立つ――
「ピコン!」
リオの鑑定スキル――《命運鑑定》が働いた。
「なんとなく、このタマゴをミナの横に置いたらいい気がする……」
リオは慎重にタマゴを、ミナの枕元に置く。
「これで、何かいいことが起きるといいな……ミナ、早く元気になってね」
しばらく見ていると、タマゴがほんのりと光り始めた。
《蒼痕症》のせいで、ミナの体から止められずにあふれ出ていた魔力が、タマゴにゆっくりと吸い込まれていくように見える。
「……あれ? タマゴが光ってる⁈ ミナ、大丈夫かな……」
ミナの顔色は、少しずつ良くなっていった。
「“魔物のタマゴ”って、やっぱり不思議な力があるんだな……今度、エミリアさんにもちゃんと報告しよう」
リオは安堵の表情を浮かべて、タマゴと穏やかに眠るミナの顔を静かに見守っていた……




