夢想見た私は
頬杖 俯いてた 夢の跡
時間の糸 指先で なぞる
枯れた花が 床に舞う 秋の宴
夢想も疲れる 細い線が切れそう
遠い空の青さが 身を焦がす
胸の奥 ざわめく 無名の願い
幻想の繭に閉じこもり 踊る
人に 俯いていた 過去の欠片
ふとした瞬間に 指先に触れて
夢想の中で 見失った言葉
いくつもの夜を 彷徨う
人に 寄り添いながら
夢の中でまた 新しい旅へ
------------------------------------------------------
あとがき
静かな世界に
頭を垂れて繰り広げる夢想も
やがて退屈の域に達する