性的自叙伝 告白小説、実体験小説、実話小説、実録物の誘引? my book review
人妻実体験シリーズ?
わたしの秘密の体験記?
わたしの実話性体験?
などという所謂
実録ものが
今でも、もてはやされて?本屋の「成人向けコーナー」に並んでいますよね?
実話だ?
体験記だ?と言われると
やっぱり?そそられるのでしょう?
実はこれって古い昔(100年以上昔)もその通りでして
実録もののエロティック小説が大人気だったんですよ。
ここで突然??
ちょっと話は変わりますが
昔ラジオで中村メイコがMCで
一般女子の「私が処女を失ったとき」という体験記を
放送するという、今では考えられないような番組があったんですよ。
正に実話?ですから、田舎の純真な??童貞少年たちは固唾をのんで聞いたものでしたよ、
しらべたら「私のロストラブ」というタイトルで昭和47年、TBSラジオの深夜でした。
これって?令和の今、放送したとしたら?完全にアウトでしょうね?
https://www.youtube.com/watch?v=GwkqOoXClyM
そういうわけで今も昔も大人気の??
告白体験記を今回はその古い奴を
古い昔(100年以上以前の)のそういう
実話系のエロチック小説だけを
リストアップしてブック・レビューしてみたいと思います
だって。今時の本屋の「成人向けコーナー」の団地妻?性体験記なんて、ありふれ過ぎて?
つまらないしね?
100年以上も昔の異時間の?異世界の?見たこともない、
異国の異邦人の、風俗世相だから面白いんですよ、
というわけで?
お暇でしたら
おつきあいくださいませ
かなり有名な作品から、、、、、、
まったく無名の?体験記まで、、、、、、、、、列記してゆきたいと思います
なお、、外国作品のみならず、一部の日本の作品や100年以内の作品も含みます
それでは、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、どうぞ
〇イタ・セクスアリス 森鴎外の自伝的な性の目覚めの記録?です
少年時からの性欲について当時としては大胆に記述しています
いま読むと、どうってことないけど?当時は発禁になったそうですね
https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/695_22806.html
〇告白 ルソー 自伝告白小説の嚆矢ですが、性の目覚めについても詳しく
記述もあります
第1部の少年時代、青年時代の記述は、率直かつ詳細なもので、
時には卑しい行為や性的異常をも、はばかることもなく描いている。
ユーモアあり悔恨ありの自伝です。後半になると途端に辛気臭くなって
被害妄想がひどくて読むのが嫌になりますが、、、、完訳あり
〇告白 アウグスティヌス著 キリスト教の聖典ですがこの人、若いころは相当、
放蕩していまして、青年時代は恋愛三昧で、、
たしか18才で人妻と関係して
子供ができた??
その記録もあります、完訳あり
「第1巻 - 出生-15歳。幼少期・少年期の罪・怠惰について。全20章。
第2巻 - 16歳。放埒な生活と窃盗の罪について。全10章。
第3巻 - 17歳-19歳。カルタゴの日々と恋愛、、、、、」カッコ内ウイキより引用です。
〇カザノヴァ回想録 言わずと知れた性的自伝の傑作です、
日本語訳で全6巻の膨大な記録です。
なお、皆さんの期待に反して?性的な部分は全体のせいぜい
10パーセント以下で、それほど多くなくて、風俗世相描写が
ほぼ80パーセントを占めていて当時を
彷彿とさせて当時の市井の世相風俗の記録として
今では、貴重なものとなっています、
絶版ですが完訳あり。原文はフランス語です。
タイトルは「ヒストワーレ・ド・マ・ヴィイ」
「わが生涯の物語」
〇我が秘密の生涯 こちらも性記録自伝ですがこちらはそればっかりです
19世紀ヴィクトリア時代のセックスの狩人?の記録です
内容はそればっかりの記録で当時の世相やニュースや政治経済の
記述はほぼゼロです、相手はかわれど?やることは、
まあ同じことの繰り返しばっかり?だから
しかも延々と膨大ですから、やがてうんざりして
読むのが嫌になります。カザノヴァのような興味深い
世相習俗時代描写がこちらには
ないので繰り返されるセックス描写のみには読み通すのは
苦痛ですね?
全12巻完訳あり、my secret life 富士見ロマン文庫
〇ファニーヒル これかなり有名なエロチック小説でして内容は娼婦の自伝です
フィクションですが当時の実態も反映されているので
実話系?でもあるで当時の性風俗が知れて興味深いのです
富士見ロマン文庫
〇わが生と愛 フランクハリスという男の真偽なかばする性的自伝小説です
ハリスはイギリス生まれのジャーナリストでのちアメリカに帰化した
その半自伝的な「マイライフアンドラブ」で性体験を赤裸々に告白
して発禁となった。ここには当時の著名な作家の裏話も書かれ
ていて興味深い内容は虚実取り混ぜのほら話?の連続と
みなされている、ところでここに日本も出てくる。
ハリスが明治の当時の日本
に来てゲイシャと性体験するというお話は興味深い。
全5巻 my love and life 人間の文学
〇悪徳の栄え 姉のジュリエットが悪の道を究めて栄耀栄華をつくす
その悪とセックスの一代記です。悪が栄えて善が滅びるという
寓意小説です。マルキドサド作 富士見ロマン文庫
〇美徳の不幸 こちらはその姉妹版で妹のジュスティーヌという善女が善を
守ったために
さんざひどい目にあって苦労の人生を送るという寓意小説です
この2書でツインになっています。マルキドサド作
ところで、これ岩波文庫に訳があるんですよ、まさかサドが
岩波文庫にあるとは、、時代はかわったんですね?
〇ムッシュ・ニコラ レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの 膨大な長編性的自伝小説です
レチフは「下水のルソー」といわれた通り当時の下層階級の
世相風俗や性を克明に記録しています。邦訳は部分訳のみ。
〇ガミアニ伯夫人 ミュッセ作
「美貌のガミアニ伯爵夫人は、ある夜、舞踏会で美しい少女ファーニーに出会う。夫人はやさしい言葉で巧みに少女の衣装を脱がせる。激しい欲情にかられた夫人。恐れおののき恥ずかしさにみだれる処女ファーニー。そして、その飽くなき性の饗宴をかいま見る青年アルシッド。やがてみつどもえの狂乱と快楽の果てに、夫人は毒を含み……。」
カッコ内アマゾンデータベースより引用 富士見ロマン文庫
〇若きドン・ジュアンの冒険 アポリネールのエロチック小説です、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E3%81%8D%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA 富士見ロマン文庫
〇愛欲のロマンス ヴィクトリア時代のセックス万華鏡ですが我が秘密の生涯のような
下劣さ?はない、題名通りのヴィクトリア朝のロマンス小説です
主人公のチャーリー・ロバーツが様々な性体験を繰り返します、
The Romance of Lust 作者不詳 富士見ロマン文庫
〇肉布団 中国明代のミオウセイという男のセックス一代記です
富士見ロマン文庫
〇痴婆子伝 中国明代の、とある女性の性の一代記です
〇安江という女(田原安江) 昭和初期の?安江という娼婦との交流記です
作者不詳
〇フロッシー 十五歳のヴィーナス タイトル通りの内容ですいわゆるロリコン小説の
元祖?です
15才のフロッシーがパリの女子寮に入学して様々な
性体験を積むというおはなし、スインバーン作?
富士見ロマン文庫
〇ロリータ ナボコフ作 ロリコンという言葉の語源になった
有名な作品ですね、
人間の文学
〇ロシア皇女の秘密日記 とあるロシア皇女の性的自伝秘密日記です
「宮廷書庫に眠っていた「極秘」文書から、情熱的な破倫のヴァリエーションが開示された。ロマノフ朝時代のある公女が一生のうちに起こった性的な事件を書き留めた手記をもとに書き下ろしたとされる本書は、当時の絢爛頽唐絵巻とさえ言えるものである。」
カッコ内アマゾンデータベースより引用 カツンバ・パシャ作
〇赤い帽子の女 1919年ころ?の?ドイツの娼婦と日本人留学生との
厚情記です、 作者不詳
〇ヨゼフィーネ・ムッツェンバッヒェル (ウイーン娼婦の自伝)別題「ペピの体験」
児童文学「バンビ」の作者がひそかに書いた
ロリコン性愛小説です 富士見ロマン文庫
ヨゼフィーネ・ムッツェンバッヒェル - Wikipediaリンクja.wikipedia.org
〇ドリー・モートンの想い出 南北戦争の嵐を背景にした幻の禁書
奴隷を解放するための闘いにおける女性の役割の物語、
南北戦争前夜に先立つ奴隷の実態と鞭打ち、レイプ、
暴力の記録
其処での女性の苦難とさまざまな女性が懲罰に耐える
有様が描かれる、「アンクルとムの小屋」の美談?とは別次元
のものすごい実態が、、、、、。
歴史小説としても出色である。 富士見ロマン文庫
〇エマニュエル夫人 映画になりましたよね、、シルビア・クリステル
あの主演女優、すでに故人なんですよね。
〇少女ヴィクトリア ヴィクトリア時代の少女の性的自伝です、日記形式です、
植民地インドの事や猟奇的・背徳的な描写も多く
当時のウラ世相も克明に描かれて歴史小説としてもすごい興味深い
です
少女が主人公なので一種のロリコン小説?ということに
なりましょうか? 富士見ロマン文庫
〇一万一千本の鞭 アポリネール作の、シュールな性的漫遊記?です
ロードムービーみたいに目まぐるしく場所が展開しますが
後半では日露戦争の日本兵も登場します。 富士見ロマン文庫
〇トルーラブ ジョン・スミス作 アメリカの大学を舞台に学生たちが性体験を
語り合う、
〇ある歌姫の想い出 (MEMOIRES D'UNE CHANTEUSE ALLEMANDE)』作者)W.S.デフリエント
14才の性の目覚め。19世紀ヨーロッパの美貌の歌姫の性の
回想録 富士見ロマン文庫
〇上記の小説のほとんどが富士見ロマン文庫に「邦訳」がありますので、読みたい方はお読みくださいませ
『自伝文学 告白文学 日記文学 超カルトなブックリスト 極私的な独断による選択』自伝文学 告白文学 日記文学 超カルトなブックリスト 極私的な独断による選択人間って、、それなりに人生を生きて来て、そうして、、ある年代に達すると、、…リンクameblo.jp
☆ご注意
この本文の記述はあくまでも私の記憶のみに基づいて書いていますので
わたしの記憶違いがある可能性があることをご承知くださいませ
より正確な情報が知りたい方はご自分で検索してお調べくださいませ
悪を知らずして?善を語るなかれ
悪書を?知らずして、倫理を語るなかれ
無菌培養の善人は、ころりと悪にハマることを知りなさい
悪に強ければ、善にも強し
悪を知らない善は弱くて脆い。
「本当の名著とは、悪書のことである」という
格言がある(らしい?)
建前だけのきれいごとを上っ面、書いただけのような
良書善書だけでは世の中の裏表のすべてが分かろうはずもない、、という
教え?の格言なんでしょうね。
というわけでいわゆる悪書禁書?のたぐいも列挙されていることをはじめにお断りしておく。
いわゆる悪書からあなたが何をくみ取るのか?
悪書を清濁併せのむだけの器量があるのか?
それとも感化させられて、罠にはまって?単に悪の模倣犯?に成り下がるだけなのか?
それは、、あなた次第です。
また
こんなことわざ(格言)もあります。
「悪に強ければ善にも強し」
世の中の悪事とか裏面も知らないで、、というかそういう悪から隔離されて
保護されて、見ないようにされて、そんな、
いわば無菌室のような善人ではこの世知辛い世の中では生きてゆけませんよ、ということわざ(格言)なんでしょうね。
いずれにしても悪書であれ、善書であれ、
それをどう受容するのか
ただワナにはまるのか
それとも超越できるのか、
それは結局は
あなた次第ということなのでしょうね。
え?
わたしですか??
わたしはもう、、
人生の裏も表も
酸いも甘いも
醜悪も美麗も
「もうすでに見尽くしたよ」??って感じですかね?
まあここに紹介したエロチック小説なんかで、
興奮して驚くほどうぶでもないし
小説内容も「ああそういうこともあるよね?」って感じですかね?
まあ しいて、、言ってみれば。。
世の中の諸悪を知り尽くした?
手練れの?
したたかな?
すれっからしの?
そして
持病持ちの
後期高齢者老人ということでしょうかね?
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