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49.どうやら本当の想い人は自分だった様です

マリリンから、尋ねられたリードはポカンと口を開けていた…


「えっと…それ聞くかな…本当に分からないの?」


リードは、苦笑いしながらマリリンへ言った?


「?えっと…はい…そうですね。よろしければ教えて頂けると助かりますわ…」


マリリンは、頭に?を浮かべた様な表情でリードへ応えた。


「はぁ…まさか、マリリンがここまで鈍感な子とだったとはね…私が、いつもルカとマリリンが楽しそうに話しているのを良く思っていなかったのは…私がルカではなく、マリリンを想っているからだよ。」


リードは、ため息をつきながらはっきりとマリリンへと自分の気持ちを言った。


「あぁ…リード様がわたくしを想っているのですね………………………ん?ええええええーーー!!」


マリリンは、驚きのあまりまたしても大きな声を出してしまったのだった。


「そんなに驚くかい?私は、とてもわかり易くマリリンへ接していたつもりだったのだが…」


リードは、マリリンのあまりの鈍感さに苦笑いしながら言った。


「申し訳ありませんが、全く気づきませんでしたわ…いつもルカ様といる時でしたので、てっきりわたくしはルカ様がリード様ではなくわたくしとお話をしているのが嫌なのだとばかり…」


マリリンは、少し困った様な苦笑いで応えた。


「確かにルカとマリリンが楽しそうに話をしているのが嫌だったのは間違いではないさ。いつもはあまり表情を表に出さないルカが、マリリンと話をしている時はどこか楽しそうだったからな…それに…二人は私に内緒で王都へ行っていただろう?」


リードは、不貞腐れた様な表情でマリリンへ言った。


「ルカ様と二人で王都へですか?いいえ…行った覚えなどありませんが………あっ…もしかして…」


マリリンが、考えながら応えていると何かを思い出した様に言った。


「やはり…二人で王都へ出かけたのだな…」


リードは、あからさまに嫌そうな表情で言った…


「いっ…いえ…二人で出かけてなどいませんわ。あの時はその………本当にたまたまルカ様とお会いしたというか…助けて頂いたのです。あの日は、わたくしがリード様にも家族にも内緒で一人で王都へ出かけたのです。一人で王都の現状をこの目で見たかったです。一人で王都へ行った際に、しつこい男達に絡まれていた所をたまたま通りがかったルカ様が助けて下さったのです。リード様が見たと仰ったところは多分…公園でルカ様とお話をしていたところだと思います。ルカ様に、わたくしが一人で王都へ出たことは内緒にしておいて欲しいとお願いしていたのです。それと…楽しそうに話している様に見えたのはきっと、二人でアリス様とお兄様の事を話していたからではないでしょうか…」


マリリンは、自分が思い当たる節の事をリードへと説明した。


「そうだったのか…私はてっきり二人で王都へ出かけたのだとばかり…」


リードは、少しホッとした様な表情で呟いた…


「そんな事ある訳ございませんわ…その後もわたくしは邸に戻りましたし、ルカ様は武器屋の方に行かれると仰ってましたわ。」


マリリンは、考える様にリードへ応えた。


「そうか…では、ルカが武器屋に行くと言うのは本当だったのだな…では…先程のルカとの家族になるという話をしていたのは…」


リードは、先程のマリリンとルカの会話を思い出しマリリンへと尋ねた。


「あぁ…あれは、お兄様とアリス様の婚約が決まりましたので将来二人が結婚したあかつきには、わたくし達は家族になるのですね…と話しておりました。」


マリリンは、きょとんとした表情でリードへ説明した。


「はは…家族になるとはそういう意味だったのか…私はてっきり、マリリンとルカが結婚して家族になるという意味だと思っていたのだ…」


リードは、苦笑いをしながらバツが悪そうな表情で言った。


「わたくしとルカ様が結婚でございますか?ふふ…それはありえませんわ…そもそも…わたくしは、リード様とルカ様の仲を壊したくなくて婚約取り消しの申込みをしたくらいなのですから。」


マリリンは、クスっと笑いながら言った。


「今までの、二人の行動を見ていたらその様に考えてしまうのも無理ないであろう…それ程まで私は…マリリンに恋焦がれているのだから…」


リードは、愛おしい者に向ける様な蕩ける様な微笑みを浮かべながらマリリンへ言った。


マリリンは、その笑顔にドキッとして心臓の鼓動が早くなった…

そして、マリリンは何かを思い出したかの様に口を開いた。


「そう言えば、白詰草畑から王宮へと戻った際にルカ様とお話をされていた際に…今の様な愛おしい者に向けるような微笑みをルカ様に向けてらっしゃってましたが…やはり…ルカ様の事が…」


マリリンは、その時の事を思い出し少し不安そうな表情でリードへ尋ねた。


「白詰草畑から戻ったとき?……んん…そんな微笑みをしていただろうか…あの時はルカと話をしていて…ああ…そうだ。あの時、ルカに私が持っていた花冠の事を聞かれたのだ。その時にマリリンが作って私にくれたのだとルカに話していたのだ。きっとマリリンからの嬉しい贈り物の話をしていたら喜びのあまり無意識にその様に微笑んでいたのだろう…つまり…その微笑みもルカにではなく…マリリンの事を思っての微笑みだよ。」


リードは、またも愛おしそうにマリリンに微笑みながら話した。


(あの時の微笑みも…わたくしを思ってですの?リード様にも恋をしていると気づいてしまってか、あんな風に微笑んで貰えるルカ様が羨ましいとも思ってしまった事…そんな風に微笑んでくれる事など、わたくしには一生ないと思った事…リード様とルカ様の幸せの為なら、自分を犠牲にしてもいいとも思った事…でも…今目の前にいるリード様は、他の誰でもなくわたくしに微笑んで下さってるのね…それがこんなにも嬉しくて胸が締めつけられますのね…)


マリリンは、リードの微笑みを見つめてそんな事を思っていたのだった…

すると…マリリンの目から無意識に涙がこぼれ落ちたのだった……

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