28.新たな恋の予感がしました
アリスは、ストラム公爵邸へと訪れていた。
「アリス様…ようこそおいで下さいました。わたくしのお部屋へご案内致しますわ。」
マリリンは、アリスへ笑顔で言って出迎えた。
「マリリン様…お出迎えありがとうございます。今日を楽しみにしてましたの。」
アリスも、笑顔でマリリンへ応えた。
マリリンが、アリスを自室に案内しようと歩き始めた時マリリンは声をかけられた。
「マリリン…お客様かい?」
声を掛けてきたのはキースだった。
「お兄様!はい。こちらは宰相様のご令嬢のアリス様ですわ。アリス様、こちらはわたくしの兄のキースでございます。」
マリリンは、キースにもアリスにもお互いを紹介した。
「ルカ様の妹君でしたか…私は、ストラム公爵家の長男のキース・ストラムです。宜しくお願い致します。マリリンと仲良くして下さりありがとうございます。」
キースは、笑顔でアリスへと挨拶とお礼を言った。
「あっ…わたくしは…宰相家の長女のアリス・グリスにございます。こちらこそ宜しくお願い致します。わたくしの方こそマリリン様には良くして頂いておりますわ…」
アリスも、笑顔でキースへ挨拶をした。
マリリンは、キースへ挨拶をするアリスの表情がほんの少し変わり頬が赤くなっている事に気づいた…
(あらっ…アリス様もしかして…)
マリリンは、ピーンとひらめいた。
「マリリン、私は出かけるからそろそろ行くよ。では…アリス様、ごゆっくりしていって下さいね。」
キースは、ニコリと微笑みマリリンとアリスへと言った。
「はい。ありがとうございます。」
アリスが応えた。
「お兄様、行ってらっしゃいませ。お気をつけて。」
マリリンは、笑顔でキースを見送った。
「あぁ。ありがとう。では…」
キースは、マリリンへ言うと外へと出ていったのだった。
キースを見送った後、マリリンとアリスはマリリンの部屋へと向かった。
部屋に着いた、マリリンは早速カミラにお願いしてお茶を淹れてもらった。
カミラが、マリリンへと言い渡されていたハーブティーを淹れて二人の前へと運んだのだった。
「さぁ、アリス様お召し上がり下さい。先日お話したハーブティーでございます。今日のハーブティーは、美肌抗菌作用のあるハーブを使いましたの。」
マリリンが、笑顔でアリスへとすすめた。
「ありがとうございます、マリリン様。とても気持ちがスーッとする様な香りのものですね。では…いただきます…」
アリスは、笑顔でお礼を言うとハーブティーを口にした。
ハーブティーを口にしたアリスは目を大きく見開いた。
「これは…何と飲みやすい爽やかな味なんですの…後味も癖がなく、温めても冷やしても美味しく飲む事が出来そうですわね。」
アリスが、驚いた表情でマリリンへ言った。
「ふふ…そうでしょう?ハーブは香りがきついものもありますが、こうしてブレンドする事で逆に香りが気持ちを落ち着けてくれる効果を発揮するのです。どれだけ香りと味と飲みやすさと効果を出せる様になるか、色々と試行錯誤しましたの。良ければ、お肌の調子を整える効果のあるハーブを何種類かお待ち帰りください。」
マリリンは、アリスへと丁寧に説明した。
「本当に、マリリン様は色々とご存知ですのね。素晴らしいですわ。マリリン様のお陰で気持ちも落ち着く事ができますし、化粧水を使い始めて数日ですがお肌の調子も善くなり始めてますの…本当にありがとうございます。」
アリスは、微笑みながらマリリンへ感謝した。
「いえ…アリス様にその様に言って頂けると、わたくしも嬉しくなりますわ。」
マリリンも、笑顔で応えた。
「それはそうと…先程気になったのですが…」
マリリンが、不思議そうな表情でアリスへ言った。
「ん?何かありましたの?」
アリスも、不思議そうな表情で応えた。
「アリス様…もしや…キースお兄様にドキっとしたりしました?」
マリリンは、思い切ってアリスへ言った。
「なっ…何を…おっしゃいますか…わたくしは…その様なこと…」
アリスは、マリリンに言われてあからさまに頬を赤らめ動揺して言った。
「その様に、誤魔化さなくても大丈夫ですわ。わたくし嬉しく思っているのですから。」
マリリンは、にこにこと笑みを溢しながらアリスへ言った。
「マリリン様が…嬉しいのですか?」
アリスは、マリリンの言葉を聞き不思議そうに尋ねた。
「ええ…キースお兄様は見た目は悪くない上に聡明でお優しく、将来公爵家の当主になられるのに申し分ないのですが…何故だか…素敵なお相手がいらっしゃらなくて心配してましたの…それに…兄だからそわかるのですが…あれは…兄もアリス様に見惚れていましたわね…」
マリリンは、クスクスと笑いながらアリスへ説明した。
「キース様は、決まったお相手がいらっしゃらないのね…」
アリスは、マリリンの言葉を聞き呟いた。
「ええ…ですからアリス様チャンスですわ。それに…将来アリス様がお義姉様になるなんて考えると素晴らしい事ですわ。」
マリリンが、にこにこと微笑みながらアリスへ言った。
(本当にそうならないかしら…お二人は絶対にお似合いだと思おますわ。まさかの彼秘♡には登場していない人物達の恋の予感があるなんて何て素敵なのですの。BL漫画の世界で男と女の恋愛も拝めるなんて…元・腐女子にはたまりませんわ…)
マリリンは、アリスに言いながら脳内では妄想を繰り広げていたのだった。
「しょっ…将来なんて…いくらなんでも気が早過ぎますわ…」
マリリンの言葉に、動揺しながらアリスは言った。
「そう遠くない将来かもしれませんわ…わたくし応援しますので何でも言ってくださいませ。」
マリリンは、笑顔でアリスへ言った。
「応援って…それより、マリリン様こそどうなのですの…殿下とご婚約なさったと兄からお聞きしましたが…」
アリスは、話を変えようとマリリンの話題に上手くすり替えて言ったのだった。。
※誤字脱字のご指摘ありがとうございます!
助かっております!!




