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18.彼秘♡キャラ勢揃いのお茶会になってしまってます

三人は、テラスへと着いた。


マリリンは、リードとルカをテーブル席へと案内し椅子へと腰掛けってもらった。


「リード様、ルカ様、お茶の準備を申し付けて来ますので少々お待ちくださいませ。」


マリリンは、焦ったように二人へ言った。


「急がないから焦らなくていいからね…」


リードは、優しく微笑みマリリンへと言った。


(リード様、優しすぎますわ。本当に完璧な王子様ですわね…)


マリリンは、リードに言われてそう思った。

そして、一礼をしてマリリンはカミラの元へと向かった。


「カミラ!!」


マリリンは、カミラの名前を呼びカミラの元へと近づき言った。


「カミラ…申し訳ないのだけれどテラスまでお茶の用意をして来て貰えないかしら?三人分…王太子殿下がおみえになってるのよ…なるべく急いでお願いできるかしら?」


マリリンは、焦ったようにカミラに伝えた。


「王太子殿下かでございますか?畏まりました。急いで用意してまいります。」


カミラは、マリリンから話を聞き驚いて言った。


「ありがとう。お願いね…あっ…そうだわ…これ。良かったら後で食べてちょうだい。離に行った後にクッキーを焼いたのよ。」


マリリンは、カミラにお礼を言った後思い出したかの様に言った。


「マリリン様のお作りになったクッキーでございますか?私、大好きなのです。嬉しいです。ありがとうございます。」


カミラは、嬉しそうにマリリンへお礼を言うと一礼をしてお茶の準備をしに行ったのだった。


マリリンは、カミラへ伝えた後すぐにリード達の元へと戻った。


「お待たせして申し訳ありません…すぐにお茶を運ぶよう申してまいりましたので…」


マリリンは、申し訳なさそうにリードとルカへ言った。


「大丈夫だよ…マリリン…それよりも、私はマリリンの手作りだというクッキーが食べたいな…」


リードが、ニコリと微笑みマリリンへと言った。


「はい…畏まりました…」


マリリンは、まだどこか不安そうな表情で応えた。

そして、クッキーをカゴからお皿に取り分けてリードとルカの前に置いたのだった。

そして、ちょうどタイミング良くカミラがお茶を運んできた。

カミラは、急ぎ丁寧にお茶を淹れてリードとルカとマリリンの前へと置いた。


リードは、ルカが毒味をするというのを断り毒味なしでマリリンの作ったクッキーを口へと運んだ。


毒味なしで、躊躇うことなくクッキーを口にしたリードにルカもマリリンもカミラも驚いていた。


だが、リードはそんな事は気にしていなかった。


「これは…美味しいな…甘すぎないほのかな甘みがいいね。それに…これは何かを入れているのかい?」


リードは、クッキーに何を入れたのかとマリリンへ尋ねた。


「はい…こちらのクッキーにはハーブを使用しております。お菓子にいれても風味づけていどの味しかしませんし、美肌効果にもいいハーブを使っておりますので女性にもおすすめのクッキーでございます。」


マリリンは、ニコリと微笑みながら説明をした。


「ハーブか…斬新だね…ハーブ入りのクッキーなど初めて食べたがとても美味しいよ。ありがとう…それはそうと…今日のマリリンは何故その様な格好を?……それに…前髪…切ったんだね?」


リードは、微笑みながらマリリンへお礼を言うとさりげなく尋ねてきた。


(はっ…リード様が来られて慌てていたから気づかなかったですわ…わたくし、今日は朝から動きやすい服装でと思いドレスを着ていなかったのだわ…なんなる失態…よりによって推しであるリード様にこのような格好を見られてしまうなんて…前世でもよくパンツとTシャツだけ着て彼秘♡読みながらリード様見てhshsしてわね…って、あれはあくまでリード様が漫画の世界の人だったから見られる心配などなかっただけですわ…今は完全に見られましたわ…)


マリリンは、リードに聞かれ自分の服装に気付き内心は慌てていた。


「あ…あのですね…今日は朝から待女のカミラと森へ薬草を採りに行ったのです。邸へ戻ってからも薬草を使い作業をしていたものですから、動きやすい服装をと思いこの様な服装なのでございます…リード様とルカ様を目の前にしてこの様なはしたない服装で対応してしまい申し訳ありません…前髪も薬草を採りに行くのに前が見えづらいと危険だと思いましたので思い切って切ったのでございます。」


マリリンは、必死でリードへと説明した。


「そうだったんだね…いや、服装の事は大丈夫だよ。ドレスではないマリリンを見るのも新鮮だからね…だけど、森へ女性二人だけで行くのは危険だね…次に行く時は誰か男性を連れて行くといいよ。」


リードが、優しくマリリンへと言った。


(リード様、神ですわ。何て寛大なのかしら…尊し…)


マリリンは、リードの優しさに浸っていた。


「はい…お優しいお言葉ありがとうございます。森へも次回からは先程の庭にいましたバットにお願いして同行して頂きますわ

。」


マリリンは、リードへ応えた。

リードは、マリリンの口からバットの名前が出た瞬間眉がピクリと動いたがマリリンは気づいていなかった。


「お目当ての薬草は収穫できたのかい?」


リードが、話をさりげなく変えマリリンへ尋ねた。


「はい。沢山収穫する事が出来ました。事前に色々と本で調べておいたので薬草がある場所へも難なくたどり着けました。お陰で肌の弱い方でもお使い頂けそうな化粧水が完成しそうなのです。」


マリリンは、嬉しそうにリードに話した。

リードはマリリンが嬉しそうに話すのを微笑ましく見ていた。

その横で、ルカが何かを考え込む様にマリリンを見ていた…


リードが、マリリンへ話しかけようとした時カミラがやってきた。


「お話中失礼致します。旦那様がお戻りになられました。応接室にて王太子殿下をお待ちです。」


カミラが、リードへ急ぎ伝えに来た。


「……あぁ…わかった。ありがとう。私は少し席を外すなければならないのでマリリンが暇を持て余さない様に、ルカを置いていくね…」


リードは、ニコリと微笑えみマリリンへと言った。


「え?あっ…はい。畏まりました。」


マリリンは、咄嗟に返事をした。

そして、リードは応接室へと向かって行った。

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