13.愛らしい君を思うが故に〜side王太子リード〜
私は、マリリンが王都の図書館へ行くという情報を得ていた。
前日に、ストラム公爵からマリリンが明日…王都の図書館へ行くという言伝を貰っていたのだ。
(この様に、マリリンの行動を事前に教えて貰えると助かるな。ストラム公爵やキースやアースにお願いをしておいて正解だったな…三人はあからさまに嫌そうな顔をしていたが、王太子の頼みとなると無下にはできないだろうからな…)
私は、ニヤリとしながら思っていた。
そして、私はマリリンが足を運んでいるという王都の図書館へと向かった。
この日は、ルカが休みを取っていたので代わりの護衛を一人連れて向かった。
図書館に着き、マリリンはどこかと辺りを見渡した。
すると…何冊かの本を机に積み上げて真剣に本を読みながら、必要な箇所なのかそれを紙へと移し書きしていた。
私は、マリリンが座っている真向かいの椅子へとそっと腰掛けた。
マリリンは、本に集中しているのか目の前に私が座っても気づかないでいた。
私が目の前にいるのにも関わらず、マリリンは私に気づく素振りがなく少し面白くないと思ってしまった。
しかし…真剣に本を読んでいる姿のマリリンは、また違った魅力があり私は彼女に釘付けになっていた。
(あぁ…私のマリリン。君は何をしていても可愛いな…)
私が、そんな風に思っていると本を読み終わったのか、マリリンが体を伸ばしていた。
そして、伸ばし終わり前を見た時に私に気づいたようだった。
目の前に、私がいる事によほど驚いた様だが図書館だということもあり、声が出そうになるのを必死で抑えていた。
その姿が、また愛らしくてたまらなかった。
そして、私はマリリンのこの後の予定を聞き特にないと分かると、マリリンを王宮へと誘った。
マリリンと、二人で過ごす時間が欲しかったのだ。
マリリンは、少し悩んだようだが王宮への誘いを快く受けくれた。
それが嬉しくて直ぐに馬車へと向かい王宮へと向かった。
王宮に着くと、庭にある回りに花が咲いている場所にテーブルが置いてある所へマリリンを案内した。
私が、マリリンを椅子へ座らせる為に椅子をマリリンが座り易い様に向けると、マリリンは少し慌てた様な照れたような表情で椅子へと腰掛けた。
(何て、可愛い反応をするのだ…愛らしすぎて困ってしまう。今すぐ抱きしめてしまいたくなるではないか…)
私は、そんな衝動にかられたが必死で平常心を保ったのだった。
執事に、急ぎお茶とお菓子を用意させた。
お茶とお菓子を前にしたマリリンは、嬉しそうに目を輝かせていた。
それを見て、私も嬉しくなった。
お茶を飲みながら話をしていると、マリリンがルカはどうしたのかと尋ねてきた。
マリリンの口からルカの事を気にする言葉が出た事に対して、私はモヤっとした。
マリリンは、いつも私とルカが一緒なのでルカがこの場に居ないのを不思議に思い、何気なく尋ねただけだろうがマリリンの口から他の男の名前が出されることが嫌で仕方なかった。
これは…嫉妬だ。
マリリンを好きすぎる故の嫉妬だ…
男が嫉妬など、みっともないと思いつつもその感情はあるままだった。
このままでは、私の表情に出てしまうと思い話を変えた。
マリリンが、私との婚約を取り消しにしようと思ったほど勉強したいものは何なのかも気になっていたので話をそちらへ変えた。
マリリンの口から出た言葉には驚いた。
薬草や植物についてを、本を読み勉強して情報を得ていた様だった。
予想外の言葉に驚いたが、マリリンは楽しそうに自分の思っている事、考えている事を話してくれた。
私も、マリリンの力になってやりたいと思った反面、これからマリリンが色々と学ぶために新しく出会う者達もいるのだと思うと、またモヤモヤしたものを感じた。
(もし…マリリンの魅力に気づく者が現れたら?地味な装いをしているとてマリリンの美しさは見る人が見れば気づくはずだ…そうなれば私は気がきではない…万が一、マリリンが私ではない別の誰かを好きになったら?)
私は、そう思うだけでどうにかなりそうだった。
何年もかけて、ようやく婚約までこじつけたのだから横から誰かに奪われるなどありえないと。
私は、考えた。
こうなれば、マリリンが出会う者が現れる度に上手く周りをかためていきマリリンに手を出す者など現れない様にと…




