第二話 目を覚ましたら神々の世界でした。
1日1投稿を目指してますが なにぶん執筆が遅い(思い付き)で書いてるので
途中で止まるかもしれません。 申し訳ありませぬ。
今回まではプロローグみたいなものです。
次回より本編の予定です。
よろしくお願いいたします。
ふと目を覚ますと長い階段の手前の台座で倒れていた。
「ここはどこだ?どうなったんだ。俺は」
とりあえず階段を昇ってみるか。長い階段だ、グルグルと螺旋状に続いている。
どのくらい昇ったか、大きな扉が見えてきた。
扉の前まで来ると勝手に扉が開き始めた。
ギィィと鈍い音を立て開いた。
中を見渡すと赤い絨毯が奥に延びてその奥に玉座のような物が見える。
「奥に参られよ、お客人」
と声がするのでそのまま恐る恐る中へと進む。
途中に豪華なソファーがありそこに紫色の髪の美しい女性が座り声をかけてきた
「20年ぶりね 明 元気だった?」
明?誰それと思いながら答える。
「私の名前は焔です。どなたとお間違えでは?」
その女性は見た目は絶世の美女だがなんか自堕落な感じの人だった。
だってさー 右手にはカルビーホテトチップスの袋、左手には〇ナチキ
ダルそうに応対してくる
「将来を誓い合った婚約者を忘れたの?どこかで頭でも打った?」
婚約者!!絶対間違いだ。こんな美女とお話したこともありませんが!!
美女が奥に控えてた人を呼び出す。
美「シュンバ!明って幼い頃になにかあったの?」
シ「はい 3歳のころに交通事故に巻き込まれ死線を彷徨われました。」
美女が頭を抱えなにかを考えてる。
「なるほどそういう事ね。私がコンビニで買い物しても気が付かず
シュンバを見せても気が付かなかったのはそういう事ね」
「ていうか あんたが捨てたのか、赤ん坊をひどいことするな」
美女はポテチをポリポリ食べながら言う。
「あなたが赤ん坊といってる人はこのシュンバよ。」
まじか えええーーーーー
赤ん坊の見る影もない普通のマッチョのおっさんだった。
「そろそろ玉座に起こし頂きたい」
横やりが入り玉座に向かう。
後ろには先ほど話をした美女とシュンバが付き従う。
玉座につくと、皆が跪いた。
自分も真似をし跪く。
「我が名は主神ゼウス 不動よ 良く戻ってきた。」
はぁ?ゼウス???
???になってるとゼウスの横にいる偉い人が軽く説明してるのが分かる。
「なるほど 記憶が無くなってるようだな。だが決定事項だ。」
「お前には下界に降りてもらう。邪と魔を払い正常な世界を作ってもらうために」
訳が分からん?どうなってるんだ?
ふと見るとゼウスがなにかを食べている。
あれは唐揚〇棒だ。神かなんだか知らないがコンビニ行ってるのか??
なんだかずっこけそうになる。
美女が口を出す。
「では父上、私も一緒に行きたいと思います。婚約者ですから」
ゼウス
「良かろう ただし名前を変えてもらう。赤ん坊からのやり直しになるがそれでも
良いか?というかその自堕落な根性を直してこい。」
美女
「かまいません。このアテナ 明様と巡り合い一緒に人生を謳歌したいと
思います。というか父上に言われたくないです。自堕落とは」
ゼウス
「ユピテルよ、記憶のない不動に簡単に説明してやれ
明後日このオリンピアより下界に転生してもらう。」
ユピテル
「主神よ 承りました。」
「では不動様 こちらへ」
玉座から去り応接室に移動する。
「さてなにからお話ししましょうか。まず焔様とお呼びしましょうか?」
「そうしてくださると助かります。」
「では焔様 あなたは不動明王の生まれ変わりです。
20年前にあなたを乗せたフェンリルがファミち〇を食べようとして
下界に降りた時に見失いました。」
いや待て なんで毎回コンビニの総菜が出てくるんだ?
おかしいだろ まぁ話を聞こう。
「20年前に日本の神アマテラスと主神ゼウス様がお互いの子供を婚約
させようとしてこのオリンピアに集まりました。
その時の出来事です。」
え?20年前?神々の年数おかしくね?
「あの質問よろしいですか?ここの時間はどうなってるのですか?」
「ああ あなたの世界の時間とは全く異なる時間帯です。むしろない?」
ないんかいーーーーー
「もう一つ 拒否して元の世界に帰ることは出来るのでしょうか?」
「帰ることは出来ますがあなた死んでますよ」
ええーーー 死んでるんかい~
シュンバがそれに答える。
「主よ 真に申し訳ないのですが過労死ということにして存在を消しました。
連れてくるには神性のない方には死んでもらうしかないのです。」
「あなたは3歳の時の事故により神性が無くなったようなので
申し訳ございませぬ。」
「主はお疲れのご様子だったので眠るように連れてこれましたが
アムリタなんかはA〇を見て〇慰してる時に連れてきたので
向こうでは恥ずかしい死に方になってると思います。ぷっ」
アムリタって誰なんだろうと疑問に思ってるとシュンバがそれに
きずいて答える。
「申し遅れました。我が主よ。私は日本で言う所の降三世明王、アムリタは軍荼利明王です。」
「私を含めて貴方の配下が5人います。下界にはこのままでは降りれませぬが、
我らも転生します。」
「ただ主は記憶を亡くされた状態なので私達に気が付かれるか?分かりません。
ただし私達も赤ん坊に転生しますので同じく記憶はないでしょう」
ユピテルが割り込んでくる。
「時間がないのでさっと行きましょう。転生して頂く世界はアースガルド
そこには魔物や邪気を持った魑魅魍魎が跋扈してます。」
「魔王なんて言うのもいますがそれはこの世界の勇者に任せて
とりあえず生きてください。」
「もしその中で記憶に目覚めたならば 邪神討伐していただくと
主神も喜ぶでしょう。」
「神々の加護には期待をしないように、なぜなら神はほぼ干渉できないから
です。勇者とて同じです。」
「剣と魔法の世界です。死に軽い世界なので十分お気を付けください。」
ふと思った質問をユピテルに投げかける。
「あの質問してもよろしいでしょうか?」
「なんなりと」
「なぜ下界に降りなければならないのでしょうか?それになぜ
呼び出されたのでしょうか?」
「全ての神は修業というべきか 数百年もしくは数千年単位で必ず1度は転生を
しなければいけません。転生をもって神格を上げるのです。」
「あなたの場合は1度転生をしていますがそれはイレギュラーな転生であり
数にカウントされていないのです。」
「呼び出した理由はそれはあなたが戦闘に特化した神族の一人だからです。
まさか記憶を亡くされてるとは思いませんでしたが。」
「数世紀単位で復活すると言われてる邪神の復活が噂されています。
呼び起こそうとしている反神派の討伐をお願いしたいのです。」
「討伐はまぁ置いといて神格の復活を促す為にも下界にお行きなさい。」
まじで・・・・一般人というか底辺に近い男に何させるつもりだよー
帰りてー あ 死んでるんだっけ
アテナが言う。
「婚約者のあたしが見つけ出して絶対に守るから死んじゃ駄目よ!!」
「約束よ!!」
シュンバ
「お気をつけて!我ら5人の加護があなたをお守りします。」
「ヤクシャ、金剛夜叉が下界に先んじて降りてますので見つけ出して
仲間にされるとよいでしょう。」
と二人で行き巻いてるが 記憶忘れるんでしょ?どうしろというんじゃ~
あっという間に明後日になった。
しぶしぶ転生魔法陣に乗る 横にはうっとりとしたアテナが手を握ってくる。
うむ~これはいい 女性と手を握ったことは小学生以来かぁと思ってると
ゼウスが
「よき旅路を いってこい~ポチッとな」
・・・・・・
視界が反転した。
ゼウスがふと気が付いた。
「あ 日本の神々にこの事を伝え忘れた。」
まぁ何とかなるじゃろと自分に言い聞かせ塔に戻るのであった。