挑戦状
一期一会で勉強するのが日常的になっていた。そして今日も。
店員さんとは名前を覚えられる仲となった。
ゆめ子は面倒臭そうな表情をして勉強をする。
新たな客が現れた。
えー。
面倒臭そうな表情するかず美が目を細める。
そこにいたのは、古川一男。
小学生のテストの点数でずっと勝ちまくっていたら、勝手にライバルと言われ、色々と迷惑がかかっている。
古川は指を指し、客の迷惑も考えずに言った。
「我がライバルよ!!僕と我がライバルの教え子がどっちか点数が高いか勝負だ!!」
かず美には絶対に勝てないと思い。150人中150位のゆめ子に勝負を挑んだのか。
というか古川の教え子を見たことなかったな。
古川の後ろに立っていた女の子が、無愛想な目を向けて、自己紹介を始める。
「どうも。光目美月です」
私達は自己紹介はしなかった。
どうせ古川が私達のことをいろいろと言っているから、光目も耳に聞くだろう。
「明日の小テストで光目が勝利するのは目に見えてる!!!それでは明日さらばた!!!」
まだ勝負するとは言っていないのに勝手に決められた。
古川達は一期一会から出ていった。
ゆめ子がかず美の目を触りこう言った。
「かず美絶対に勝とうね!!」
ゆめ子にやる気が出ていた。
「うん。勝つよ」
かず美がゆめ子に勉強を教えているのを厨房で見ていた大塚はこう言った。
「青春だね〜」
「キャラ変わってません?」
「何を言ってるんだぃ。ぼっちボーイ!!」
「どこのニコラ………」
小テストがある日になった。