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間接キス
学校で勉強を済ませ、ゆめ子は一緒に行きたいという喫茶店「一期一会」の店の前に来た。
ゆめ子も勉強を頑張ってくれたわけだし、行ってあげてもいいかな。
という気持ちできた。
それに付き合ってから特別なこともしていないし。ずっと勉強の毎日だったから。
扉を開く。
「いらしゃっいませ〜!!」
女性の声が聞こえる。
女性の名前は吉村朱里だ。
席に案内され座る。
かず美は店をざっと見回すと、男子店員と小説を持った女の人が、話していた。
かず美が見回している間に、ゆめ子は吉村さんに注文していたそうで、注文したのはパフェだった。
磯宮というさっき話していた男子がパフェを持ってくる。
1つのパフェを二人で食べていく。
するとゆめ子があーん、と口を開けた。
ゆめ子が求めているものは、間接キス。
別に恥ずかしくないので、食べさせる。
ゆめ子は満足したそうな表情を見せた。
こういうのも楽しいな。かず美はそう思った。
厨房では、コーヒーを洗っている大塚貴之が口を開いた。
「青春だねぇ〜」
「キャラ変わってません?」
磯宮にツッコまれた。
アルバイトも客も盛り上がった1日になった。